牛乳から脂肪と水分を取り除いて粉にしたものが、脱脂粉乳です。スキムミルクとして売られているほか、パンやお菓子の原材料表示でもよく見かけます。
ところが「栄養がスカスカ」「リンが多くて骨が弱る」「給食でまずかった」という声を耳にして、気になっている方もいるのではないでしょうか。
- 栄養が抜けていそうで不安
- リンで骨が弱ると聞いた
- 食中毒事件の印象が残っている
- 子どもに使ってよいか迷う
そこで、文部科学省の食品成分データベースで、脱脂粉乳と牛乳をたんぱく質の量にそろえて並べてみました。
結果、牛乳に替えてもカルシウムはほぼ同じで、増えるのは脂質だけでした。その差は約39倍です。
脱脂粉乳をやめて牛乳にすれば、栄養が増えると思っていました。
カルシウムは220mgと227mgで、ほとんど変わりません。大きく変わるのは脂質の0.2gと7.8gです。
- 脱脂粉乳で減る栄養と残る栄養
- 牛乳と同じたんぱく質量で比べた違い
- 「リン過剰」の噂は本当か
- 食中毒・アレルギー・病気の噂の中身
使う数字は、文部科学省・厚生労働省・消費者庁の資料と、雪印メグミルクの公式表示です。
まずは、なぜ「体に悪い」と言われるのかから見ていきましょう。
脱脂粉乳が体に悪いと言われる理由


脱脂粉乳が「体に悪い」と言われる理由をたどると、大きく4つに分かれます。
昔の給食の記憶、栄養の偏り、過去の食中毒事件、そして病気との関係です。
数字で裏が取れるものと、話が大きくなったものが混ざっているので、先に仕分けておきます。


4つとも同じくらい危ない話なのかと思っていました。
いいえ。そのまま当てはまるのは、ビタミンの話くらいです。
給食でまずかった記憶
日本乳業協会によると、学校給食で脱脂粉乳が出されるようになったのは1946年です。アメリカの民間団体から援助された脱脂粉乳を、お湯で溶いて飲んでいました。
1958年から一部の地域で国産牛乳に替わり始め、1964年には1年を通じて牛乳が出るようになっています。
「脱脂粉乳はまずい」という評判の多くは、60年以上前の援助物資の記憶です。いまスーパーで売られているスキムミルクとは、原料も作られた時代も違います。
給食のまずい記憶が、イメージを悪くしているんですね。
当時の飲み方の印象が強く残っています。今のスキムミルクとは味もちがいますよ。
脂溶性ビタミンが少ない
脂肪を取り除くと、脂に溶けるビタミンAやビタミンDも一緒に減ります。
脱脂粉乳100gのビタミンAは6μgで、同じたんぱく質量の牛乳の60分の1以下でした。この点は噂のとおりです。
ただし、牛乳200mlのビタミンAも78μgで、成人女性の推奨量700μgの約1割にとどまります。もともと牛乳はビタミンAを主にとる食品ではありません。


2000年の食中毒事件
脱脂粉乳の印象を決定づけたのが、2000年6月に関西で起きた雪印乳業の集団食中毒です。
雪印メグミルクの公式説明によると、被害者は13,420人にのぼりました。停電事故で汚染された脱脂粉乳が、低脂肪乳などの原料に使われていたことが原因です。
事件のあと、国が脱脂粉乳の作り方に新しいルールを設けたことは、5章で見ていきます。
あの事件が、脱脂粉乳のイメージを決めてしまったんですね。
原因は停電事故でした。そのあと製造のルールが変わったことも4章で紹介します。
病気や成長ホルモンの噂
ネット上では「パーキンソン病のリスクが上がる」「輸入品に成長ホルモンが残っている」という話も見かけます。
パーキンソン病については実際に研究がありますが、関連が見られたという段階で、原因と確かめられたわけではありません。
数字の中身は5章で確認します。まずは脱脂粉乳の成分から見ていきましょう。
脱脂粉乳の栄養成分と作り方


脱脂粉乳は、牛乳の成分をぎゅっと縮めた食品です。
水分がほとんど抜けているので、100gあたりの数字はどれも牛乳の約10倍になります。
まずは法律上の定義と、100gあたりの栄養成分を確かめておきます。


粉にするときに、何か添加物を入れているんですか。
いいえ。家庭用のスキムミルクの原材料は「脱脂粉乳」の1つだけです。
牛乳から脂肪と水分を抜いた粉
乳及び乳製品の成分規格等に関する命令では、脱脂粉乳を「生乳、牛乳、特別牛乳又は生水牛乳の乳脂肪分を除去したものからほとんど全ての水分を除去し、粉末状にしたもの」と決めています。
成分の規格は、乳固形分95.0%以上、水分5.0%以下、細菌数は1gあたり5万以下、大腸菌群は陰性です。
つまり脱脂粉乳は、牛乳から脂肪と水分を抜いただけの乳製品で、何かを足して作るものではありません。
牛乳から脂肪と水分を抜いただけなんですね。
はい。法律でも、作り方と成分の基準がはっきり決められています。
100gあたりの数値
| 項目 | 脱脂粉乳 100gあたり | 普通牛乳 100gあたり |
|---|---|---|
| エネルギー | 354kcal | 61kcal |
| たんぱく質 | 34.0g | 3.3g |
| 脂質 | 1.0g | 3.8g |
| 炭水化物 | 53.3g | 4.8g |
| カルシウム | 1,100mg | 110mg |
| リン | 1,000mg | 93mg |
| ビタミンA | 6μg | 38μg |
| 食塩相当量 | 1.4g | 0.1g |
| 100gあたり | 脱脂粉乳 | 牛乳 |
|---|---|---|
| エネルギー | 354kcal | 61kcal |
| たんぱく質 | 34.0g | 3.3g |
| 脂質 | 1.0g | 3.8g |
| カルシウム | 1,100mg | 110mg |
| ビタミンA | 6μg | 38μg |
脂質とビタミンAを除けば、どの成分も牛乳の約10倍です。脂質だけは牛乳より少なく、ここに「脱脂」の意味があらわれています。
なお、100gは牛乳約1Lを粉にした量にあたります。実際に1回で使うのは20g前後です。
スキムミルクの原材料
雪印メグミルク「毎日使える スキムミルク」の原材料名は「脱脂粉乳(国内製造)」の1つだけで、北海道産の生乳を100%使っていると書かれています。
保存料や乳化剤などの添加物は入っていません。アレルゲンの欄には「乳成分」とあります。
100gあたり358kcal、たんぱく質36.3g、カルシウム1,200mgで、食品成分データベースの値とほぼ同じでした。
原材料が脱脂粉乳だけで、添加物はなしなんですね。
乳アレルギーの方は避ける必要がありますが、それ以外は牛乳と同じ考え方です。
脱脂粉乳と牛乳の比較


100gどうしで比べると、脱脂粉乳の数字はどれも大きく見えてしまいます。
そこで、脱脂粉乳20gと牛乳200ml(コップ1杯)を並べました。どちらもたんぱく質が6.8gになる量です。
同じたんぱく質の量にそろえると、何が減って何が残っているのかがはっきりします。


牛乳のほうが、全部の栄養が多いと思っていました。
同じ量のたんぱく質で比べると、違いは脂質とビタミンAに集まります。
たんぱく質6.8gでそろえる
| たんぱく質6.8gあたり | 脱脂粉乳20g | 牛乳200ml |
|---|---|---|
| エネルギー | 71kcal | 126kcal |
| たんぱく質 | 6.8g | 6.8g |
| 脂質 | 0.2g | 7.8g |
| 炭水化物 | 10.7g | 9.9g |
| カルシウム | 220mg | 227mg |
| ビタミンA | 1μg | 78μg |
| 食塩相当量 | 0.3g | 0.2g |
| 6.8gあたり | 粉乳20g | 牛乳200ml |
|---|---|---|
| エネルギー | 71kcal | 126kcal |
| 脂質 | 0.2g | 7.8g |
| カルシウム | 220mg | 227mg |
| ビタミンA | 1μg | 78μg |
脱脂粉乳20gを水に溶かすと、たんぱく質もカルシウムも牛乳コップ1杯とほぼ同じになります。
Jミルクの資料によると、戦後の給食でも22gを180mlのお湯で溶いて出していました。20g前後が牛乳1杯分の目安と考えてよいでしょう。
カルシウムはほぼ同じ
カルシウムは脱脂粉乳20gで220mg、牛乳200mlで227mgでした。差はわずか7mgです。
日本人の食事摂取基準(2025年版)では、30〜49歳女性のカルシウムの推奨量は1日650mgです。どちらを選んでも、1杯で推奨量の約3分の1がとれます。
カルシウムは脂肪ではなく水に溶けている側にあるので、脂肪を取り除いても減らないのです。
「脱脂粉乳は栄養がスカスカ」という噂は、カルシウムについては当たりません。
脂質は約39倍
はっきり差が出たのは脂質で、脱脂粉乳20gの0.2gに対して、牛乳200mlは7.8gでした。
つまり脱脂粉乳を避けて牛乳に替えると、脂質だけが約39倍に増えます。エネルギーも71kcalから126kcalへ、55kcal上がります。
食事摂取基準の脂質の目標量は、1日2,000kcalで約44〜67gです。牛乳1杯の7.8gは多すぎる量ではありませんが、脂質を控えたい方にとっては脱脂粉乳のほうが向いています。


減るのはビタミンA
脱脂粉乳で本当に減っているのは、脂と一緒に取り除かれるビタミンAです。
牛乳200mlの78μgに対して、脱脂粉乳20gは約1μgでした。ビタミンDも牛乳の0.6μgに対して、脱脂粉乳はごくわずかです。
ただし、牛乳1杯でも推奨量の約1割なので、ビタミンAはにんじんやほうれん草、卵などからとるのが基本です。
脱脂粉乳で足りない分は、ほかの食材でおぎなえばいいんですね。
そうです。脱脂粉乳だけで全部の栄養をとろうとしなければ、困ることはありません。
リンとカルシウムの噂


脱脂粉乳の噂でいちばん強い言葉が使われているのが、「リンが多すぎてカルシウムの吸収をじゃまし、骨が弱る」という話です。
確かに脱脂粉乳100gには1,000mgのリンが入っていて、数字だけ見ると多く感じます。
ここでは、カルシウムとの割合と、1日の目安量の2つから確かめます。


リンが1,000mgと聞くと、やっぱり多い気がします。
カルシウムも1,100mg入っています。見るべきなのは量より割合です。
「リン過剰」の根拠
リンは骨や歯をつくるミネラルで、とりすぎると体内のカルシウムのバランスに影響すると言われています。
噂の出どころは、この「リンをとりすぎると骨によくない」という一般論です。
ところが脱脂粉乳の場合は、リンと一緒にカルシウムも同じだけ濃くなっています。リンだけが多いわけではありません。
リンが多いと骨に悪い、と聞いたことがあります。
脱脂粉乳はカルシウムも一緒に多いんです。割合で見るのがポイントですよ。
割合は牛乳と同じ
カルシウムとリンの割合を計算すると、脱脂粉乳は1,100mg対1,000mgで約1.1対1でした。
牛乳は110mg対93mgで約1.2対1です。水分が抜けて両方が同じように濃くなっただけで、割合は牛乳とほとんど変わりません。
「脱脂粉乳はリン過剰で骨が弱る」が正しいなら、牛乳でも同じことが起きるはずです。この噂は、数字の片方だけを見た誤りだと考えられます。


1日のリンの目安
食事摂取基準(2025年版)では、リンの目安量は成人男性で1日1,000mg、成人女性で800mgです。とりすぎの上限である耐容上限量は3,000mgとされています。
脱脂粉乳20gのリンは約200mgで、上限の約15分の1にすぎません。
リンを気にするなら、脱脂粉乳よりも、加工食品を食べる量全体を見直すほうが効果があります。
食中毒・アレルギー・病気の噂


ここからは、栄養以外の噂を確かめていきます。
食中毒事件のその後、乳アレルギーと乳糖、そしてパーキンソン病や成長ホルモンの話です。
どれも「脱脂粉乳だから」なのか、「牛乳や乳製品ならどれも同じ」なのかを分けて考えると、答えが見えてきます。
食中毒の事件は、今でも起こりうるんですか。
事件のあと、脱脂粉乳の作り方には国の基準が加わっています。
事件後にできた製造基準
2000年の事件では、停電で温度が上がったまま脱脂乳がタンクに残り、その間に黄色ブドウ球菌が毒素をつくりました。
これを受けて厚生労働省は2002年12月に省令を改正し、脱脂粉乳の製造に「加熱殺菌までは原料を10℃以下か48℃超に保つ」という基準を設けました。
菌が増えやすい温度に原料を置かないためのルールで、現在の命令にもそのまま残っています。


乳アレルギーと表示
脱脂粉乳は牛乳のたんぱく質を濃くしたものなので、乳アレルギーの方は避ける必要があります。これは牛乳やチーズと同じです。
消費者庁の表示ルールでは、乳は表示が義務づけられた特定原材料の1つです。脱脂粉乳を使った加工食品には、必ず「乳成分」の表示があります。
パンやお菓子を選ぶときは、アレルギー表示の欄を確認すれば避けられます。
加工食品に使われていても、表示で分かるんですね。
乳は表示が義務の特定原材料です。乳アレルギーの方は必ず確かめてください。
乳糖でお腹がゆるくなる
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする方は、乳糖をうまく分解できない体質かもしれません。
脱脂粉乳20gの炭水化物は10.7gで、そのほとんどが乳糖です。牛乳200mlの9.9gとほぼ同じなので、牛乳でお腹がゆるくなる方は脱脂粉乳でも同じと考えてください。
少量ずつ料理に混ぜるなど、1回の量を減らすと症状が出にくくなります。
牛乳でお腹がゴロゴロする人は、脱脂粉乳でも同じなんですね。
乳糖の量がほぼ同じだからです。少量ずつ試すとよいでしょう。
パーキンソン病の研究
米国神経学会が2017年に紹介した研究では、約13万人を約25年追いかけ、低脂肪の乳製品を1日3回以上とる人は、パーキンソン病になる割合がやや高いという結果が出ました。
ただし発症したのは、1日3回以上とる人で1.0%、1回未満の人で0.6%です。研究者自身も「乳製品が病気の原因だと示したものではない」と説明しています。
対象も脱脂粉乳ではなく、低脂肪乳やスキムミルク(脱脂乳)などの乳製品全体でした。


成長ホルモンの心配
「アメリカの乳製品には牛の成長ホルモンが使われている」という話は、主に輸入品についてのものです。
気になる方は、「国内製造」「北海道産生乳100%」と書かれた商品を選ぶと安心です。雪印メグミルクのスキムミルクは、原材料が国内製造の脱脂粉乳だけです。
原材料の産地は、パッケージの原材料名の欄で確認できます。
脱脂粉乳の上手な使い方


ここまでで、脱脂粉乳は「脂質の少ない牛乳」として使える食品だと分かりました。
最後に、毎日の食事に取り入れるときの量の目安と、使い方、保存の注意点をまとめます。
「まずい」と感じる方は、飲むより料理に混ぜるほうが続けやすいでしょう。
そのまま飲むのは、正直ちょっと苦手です。
無理に飲まなくても大丈夫です。料理やパンに混ぜれば、味はほとんど気になりません。
1回20gが牛乳1杯分
脱脂粉乳20gを水に溶かすと、たんぱく質とカルシウムは牛乳コップ1杯分になります。
ただし脱脂粉乳100gの食塩相当量は1.4gあるので、20gで約0.3gの食塩が入ります。1日に何杯も飲む必要はありません。
カルシウムをとる目的なら、1日1回20gを目安にすると、推奨量の約3分の1をまかなえます。
20gで牛乳1杯分の栄養がとれるんですね。
食塩も少し入っているので、1日1回20gを目安にしましょう。
料理やパンに混ぜる
脱脂粉乳は、コーヒーや紅茶、シチュー、ホットケーキ、パン生地に混ぜて使えます。
溶かすときは、少量の水やお湯でペースト状にしてから残りを足すとダマになりにくくなります。
料理に加えると、脂質をほとんど増やさずにたんぱく質とカルシウムを足せるのが、脱脂粉乳のいちばんの強みです。
ペースト状にしてから溶かすと、ダマにならないんですね。
シチューやホットケーキに混ぜれば、脂質を増やさずにたんぱく質を足せます。
開封後の保存
脱脂粉乳は水分が5%以下なので傷みにくい食品ですが、湿気を吸うと固まり、においも移りやすくなります。
雪印メグミルクは「直射日光、高温多湿をさけて保存」と案内しています。袋の口をしっかり閉じて、乾いたスプーンで使うのが基本です。
水に溶かしたあとは牛乳と同じように傷みやすくなるので、作ったら早めに飲みきってください。
湿気を吸うと固まっちゃうんですね。
乾いたスプーンを使って、袋の口をしっかり閉じるのが基本です。
脱脂粉乳のよくある質問


ここまでの数字をふまえて、脱脂粉乳について多い疑問にまとめて答えます。
いずれも公的機関の資料とメーカーの公式表示にもとづいた回答です。
気になる質問だけ拾い読みしてください。
脱脂粉乳とスキムミルクは違うものですか
同じものです。法律上の名前が「脱脂粉乳」で、家庭用の商品は「スキムミルク」という名前で売られていることが多いです。
雪印メグミルクのスキムミルクも、種類別の欄は「脱脂粉乳」となっています。
脱脂粉乳は栄養がスカスカですか
いいえ。20gを水に溶かすと、たんぱく質6.8g・カルシウム220mgで、牛乳200mlとほぼ同じです。
減っているのは脂質と、脂に溶けるビタミンAやビタミンDです。
リンが多くて骨に悪いのは本当ですか
カルシウムとリンの割合は、脱脂粉乳が約1.1対1、牛乳が約1.2対1で、ほぼ同じです。
リンだけが多いわけではないので、脱脂粉乳だけが骨に悪いということはありません。
子どもに飲ませても大丈夫ですか
乳アレルギーがなければ、牛乳と同じように使えます。
脂質が少ない分エネルギーも低いので、成長期の子どもには牛乳のほうが向いている場面もあります。料理に混ぜて、たんぱく質とカルシウムを足す使い方がおすすめです。
ダイエット中に向いていますか
同じたんぱく質の量なら、牛乳の126kcalに対して脱脂粉乳は71kcalです。脂質も0.2gと少ないので、カロリーを抑えたい方に向いています。
炭水化物(主に乳糖)は牛乳とほぼ同じなので、糖質を減らす目的には向きません。
パンやお菓子に入っている脱脂粉乳は避けたほうがいいですか
乳アレルギーでなければ、避ける理由はありません。原料として使われる量は少なく、牛乳を使ったものと栄養の中身はほぼ同じです。
乳アレルギーの方は、アレルギー表示の「乳成分」の有無を確認してください。
脱脂粉乳についてのまとめ


脱脂粉乳が体に悪いのかを、食品成分データベースと公的機関の資料で確かめてきました。
答えは「脂質とビタミンAが少ないだけの、牛乳から脂肪と水分を抜いた粉」です。
- 原材料は脱脂粉乳だけで添加物なし
- 20gで牛乳1杯分のたんぱく質とカルシウム
- 牛乳に替えると脂質だけが約39倍
- 減るのはビタミンAとビタミンD
- リンとカルシウムの割合は牛乳と同じ
- 2000年の事件後に製造基準ができた
脱脂粉乳を避けて牛乳にしても、カルシウムは増えないというのが、今回いちばんの発見でした。
牛乳の代わりというより、脂質の少ない牛乳だと思えばいいんですね。
そうです。ビタミンAはほかの食材でとり、脱脂粉乳は料理に混ぜて使うのがおすすめです。
次にスキムミルクを買うときは、原材料名の「国内製造」と、アレルギー表示の欄を見てみてください。脂質を控えたい方や、料理でカルシウムを足したい方には心強い食材です。
乳製品の飲み物では、ヨーグルッペの記事もあります。200mlあたりの糖分は牛乳の約3倍、カルシウムは約4割でした。






乳製品では、さけるチーズのカロリーも調べています。1本80kcalで、プロセスチーズとの差は同じ25gでわずか2kcalでした。
給食でおなじみの飲み物では、ミルメークの記事もあります。添加物8つのうち6つはカルシウム・鉄・ビタミンで、添加物を避けて手作りにすると鉄分はほぼゼロになりました。
成分ラボでは身近な食品を、メーカーの公式表示と国の資料をつき合わせて1つずつ調べています。
乳酸菌飲料の糖分や、原材料表示の読み方の記事もあわせてどうぞ。




本記事の栄養成分値は、文部科学省 食品成分データベースと各メーカーが公表する数値です(2026年9月28日確認)。製品によって値が異なるため、購入時はお手元の商品の表示をご確認ください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。腎臓の病気などでリンやたんぱく質の制限を受けている方は、医師の指示を優先してください。






