【一覧】着色料で虫が原料は2つだけ!避けても光沢剤は見分けられない

着色料で虫が原料は2つだけ、でも避けても光沢剤は見分けられないと驚くナナとセイジ

着色料の中には、虫を原料にしたものがあります。

「赤いお菓子やハムの色は虫からできている」という話を耳にして、どの着色料が虫なのか気になっている方もいるのではないでしょうか。

着色料と虫でこんなお悩みありませんか
  • 虫が原料の着色料を全部知りたい
  • 裏面のどの名前を見ればよいか不安
  • 子どもに食べさせて大丈夫か心配
  • 虫を使っていない色素を選びたい

そこで、国が使用を認めている着色料の名簿を1品目ずつ確かめました。

結果は、虫が原料の着色料はコチニール色素とラック色素の2つだけです。ただし着色料だけを避けても、虫由来の原料を見分けきれない落とし穴がありました。

着色料の欄さえ見れば、虫は避けられると思っていました。

着色料は見分けられます。見分けられないのは「光沢剤」のほうです。

この記事でわかること
  • 虫が原料の着色料2種類の一覧
  • 原材料表示での名前と書かれ方
  • 着色料以外の虫由来の添加物
  • 光沢剤が見分けられない理由
  • 虫ではない赤い着色料の一覧

使う資料は、既存添加物の名簿、消費者庁の表示ルール、メーカーの公式表示です。

まずは、虫が原料の着色料が何種類あるのかから見ていきましょう。

目次

着色料で虫が原料の種類一覧

着色料で虫が原料なのはコチニールとラックの2つ

食品の着色料は、国が品目ごとに使用を認めたものしか使えません。

植物や虫など自然のものから作る着色料は「既存添加物」という区分に入り、名簿に原料と主成分が書かれています。

この名簿で用途が着色料の43品目を1つずつ見ると、虫が原料なのは2品目でした。

既存添加物の着色料43品目のうち虫が原料はコチニール色素とラック色素の2つ

43のうち2つだけなんですね。もっと多いと思っていました。

ええ。残りは植物や藻、カビ、鉱物などから作るものです。

コチニール色素

既存添加物名簿では、コチニール色素は「エンジムシから得られた、カルミン酸を主成分とするもの」とされています。

エンジムシは、中南米のサボテンにつくカイガラムシの仲間です。乾かしたメスの体から赤い成分を取り出して作ります。

ハム・ウインナー・赤いかまぼこなどに使われ、今の日本の食品で見かける虫由来の着色料は、ほとんどがこれです。

コチニール色素がエンジムシからできるまで

ラック色素

もう1つがラック色素で、名簿では「ラックカイガラムシの分泌液から得られた、ラッカイン酸類を主成分とするもの」とされています。

グリコ栄養食品の解説によると、インドやタイにいるラックカイガラムシのメスが出す樹脂状の物質から取る色素です。

色素メーカーの神戸化成は、熱と光に強く、菓子・あん・ソーセージ・ジャムなどに使われると説明しています。虫の体ではなく、虫が出す分泌物が原料という点がコチニール色素との違いです。

ラック色素がラックカイガラムシからできるまで

一覧によく出る名前の誤解

ネット上の一覧では、コチニール色素と並んで「カルミン」が食品の着色料として紹介されていることがあります。

カルミンは化粧品などで使われる名前で、日本の食品添加物の名簿には品名として載っていません。また「天然赤色4号」という名前も名簿にはありません。

一覧を見るときは、名簿にある正式な名前かどうかで確かめると、間違った情報に振り回されずにすみます。

ネットの一覧の名前を、そのまま信じちゃダメなんですね。

名簿にある正式な名前かどうかで確かめるのが確実です。

赤色○号は虫ではない

「赤色2号」「赤色40号」「赤色102号」のような番号つきの着色料も、虫と結びつけて語られることがあります。

これらはタール色素と呼ばれる合成着色料で、石油から化学的に作られます。原料に虫は使われていません。

赤い色の食品に「赤色○号」と書かれていても、虫が原料という意味ではないと覚えておいてください。

赤色○号は、虫とは関係ないんですね。

石油から作る合成着色料です。虫が原料という意味ではありません。

虫由来の着色料の表示名

原材料表示で探すのはカルミンとラック

虫が原料の着色料は2つだけですが、裏面での書かれ方は1つではありません。

名簿では、正式な名前のほかに「別名」や「簡略名」が決められていて、メーカーはそのどれを使ってもよいことになっています。

名前を知らないと、同じ色素なのに見落とすことがあります。ここで書かれ方をまとめて押さえておきましょう。

コチニール色素とラック色素の原材料表示での名前の一覧

名前が4つもあると、見落としそうです。

「カルミン」と「ラック」の2つの言葉を覚えておけば、まず見落としません。

コチニール色素の書き方

名簿に載っているコチニール色素の名前は「コチニール色素」「カルミン酸色素」「カルミン酸」「コチニール」の4つです。

裏面では「着色料(コチニール)」「着色料(カルミン酸)」のように、用途とあわせて書かれることが多くなります。

「色素」の文字が入る名前なら「着色料」を省けるため、「コチニール色素」「カルミン酸色素」とだけ書かれている商品もあります。

コチニール色素とラック色素の表示名

ラック色素の書き方

ラック色素の名前は「ラック色素」「ラッカイン酸」「ラック」の3つです。

グリコ栄養食品の解説でも、表示例として「着色料(ラック)」が挙げられています。

「ラック」は短い名前なので、原材料の中に紛れて見落としやすいのが注意点です。

「ラック」だけだと、見落としそうです。

短い名前なので要注意です。着色料のかっこの中をゆっくり読みましょう。

着色料は必ず名前が書かれる

消費者庁の資料によると、着色料は甘味料や保存料と同じく、用途名と物質名を一緒に書く決まりになっています。

つまり、着色料として使われている限り、どの色素なのかは必ず裏面に書かれます。

虫が原料の着色料は、裏面を見れば必ず見分けられるということです。

着色料なら、どの色素か必ず書いてあるんですね。

はい。だから虫由来の着色料は、裏面を見れば見分けられます。

「合成着色料不使用」でも入っている

パッケージに「合成着色料不使用」と書かれた商品でも、コチニール色素やラック色素は入っていることがあります。

どちらも虫という自然のものから作る着色料で、合成着色料にはあたらないためです。

また消費者庁のガイドラインでは、添加物の表示に「天然」という言葉を使うことは認められていません。表のうたい文句ではなく、裏面の着色料の欄で確かめてください。

「合成着色料不使用」でも、虫由来は入っていることがあるんですね。

虫由来は合成ではないからです。表のうたい文句より裏面を見てください。

着色料以外で虫が原料の添加物

着色料以外にもシェラックとミツロウが虫由来

虫を避けたい方が見落としやすいのが、着色料ではない添加物です。

名簿をさらに見ていくと、ツヤ出しやガムの原料として使われる虫由来の品目が3つありました。

どれも色をつける目的ではないため、着色料の欄をいくら見ても出てきません。

色をつけないのに、虫を使うことがあるんですか。

ええ。チョコ菓子の表面のツヤなどに使われます。

シェラック

シェラックは、ラック色素と同じラックカイガラムシの分泌物から作る樹脂です。

名簿の用途は光沢剤などで、粒チョコや糖衣のお菓子の表面にツヤを出したり、湿気から守ったりするのに使われます。

ラック色素と同じ虫から、色素とツヤ出しの両方が作られているということです。

ラックカイガラムシからとれるラック色素・シェラック・シェラックロウ

シェラックロウ

シェラックロウも、ラックカイガラムシの分泌液から取ったロウ分です。

名簿の用途はガムベースと光沢剤で、ガムの原料やツヤ出しに使われます。

シェラックから分けて取る原料なので、同じ虫由来の仲間と考えてください。

シェラックの仲間は、ガムにも使われるんですね。

ガムベースと書かれると中身の名前は出ないので、表示では分かりません。

ミツロウ

ミツロウは、ミツバチの巣から作るロウです。名簿の用途はガムベースと光沢剤になっています。

ハチの巣は虫が作るものなので、「虫由来の原料をすべて避けたい」という方は、ミツロウも対象に含めて考えてください。

はちみつを食べる方なら気にならないかもしれませんが、どこまでを避けるかは自分で決める必要があります。

ミツロウも、虫由来に入るんですね。

どこまでを避けるかは人それぞれです。自分の基準を決めておきましょう。

光沢剤は虫か見分けられない

光沢剤とだけ書けば中身は書かなくてよい

着色料は物質名が必ず書かれるのに対して、光沢剤には別のルールがあります。

消費者庁が認めている「一括名」という書き方で、中身の名前を書かずに「光沢剤」とだけ書けばよいことになっています。

この違いが、虫由来の原料を見分けるうえでいちばんの落とし穴でした。

着色料は物質名が書かれるが光沢剤は一括名で中身が分からない仕組み

「光沢剤」とだけ書いてあったら、中身は何なんですか。

虫の場合も、植物の場合も、石油から作ったロウの場合もあります。裏面だけでは分かりません。

光沢剤は一括名でよい

消費者庁の資料では、一括名で書いてよい14種類が示されています。

イーストフード・ガムベース・香料・乳化剤などと並んで、光沢剤もこの中に入っています。

複数の成分を組み合わせて使うことが多いため、まとめて「光沢剤」と書けば中身の名前は書かなくてよいという決まりです。

「光沢剤」とまとめて書けるのは、知りませんでした。

14種類の一括名の1つです。中身の名前は書かなくてよい決まりなんです。

中身は虫とは限らない

名簿で用途に光沢剤とある品目には、虫由来のほかに植物や石油由来のものがあります。

分類光沢剤の中身になりうる品目
虫シェラック、シェラックロウ、ミツロウ
植物カルナウバロウ、カンデリラロウ、コメヌカロウ、ウルシロウ
石油パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス
羊毛ラノリン
出典:日本食品化学研究振興財団「既存添加物名簿収載品目リスト」(令和2年2月26日改正)より用途に光沢剤とある品目の例
分類中身の例
虫シェラック、シェラックロウ、ミツロウ
植物カルナウバロウ、カンデリラロウなど
石油パラフィンワックスなど
羊毛ラノリン
出典:既存添加物名簿(令和2年2月26日改正)

「光沢剤」と書かれていても、虫が入っているとも、入っていないとも言えないのが実際のところです。

光沢剤と書かれた商品の例

身近な粒チョコで、メーカー公式サイトの原材料表示を確かめました。

商品名メーカー着色料光沢剤
マーブルパウチ 39g明治フラボノイド、クチナシ、ビートレッド、スピルリナ青、カロチノイド光沢剤(中身の記載なし)
チョコボール<ピーナッツ>森永製菓なし光沢剤(中身の記載なし)
出典:各社公式サイトの原材料表示(2026年10月2日確認)
商品名着色料/光沢剤
明治 マーブルパウチ着色料は植物など/光沢剤(記載なし)
森永 チョコボール<ピーナッツ>着色料なし/光沢剤(記載なし)
出典:各社公式サイト(2026年10月2日確認)

マーブルの着色料はすべて虫以外の色素でした。一方で光沢剤は「光沢剤」とだけ書かれ、中身は分かりません。

着色料で虫を避けた商品でも、光沢剤の中身は表示から判断できないというのが、今回の調べでいちばんの発見です。

確かめるならメーカーに問い合わせ

光沢剤の中身を知る方法は、メーカーのお客様相談窓口に聞くことです。

問い合わせるときは、商品名と賞味期限、「光沢剤の原料に虫由来のもの(シェラック・ミツロウ)を使っているか」をそのまま伝えると答えてもらいやすくなります。

原料は仕入れ先の変更で変わることもあるので、一度聞いた答えも、ときどき確かめ直すと安心です。

問い合わせるときは、商品名と賞味期限を伝えればいいんですね。

原料は変わることがあるので、ときどき確かめ直すと安心です。

虫由来の着色料の安全性

虫由来の着色料は量よりもアレルギーに注意

虫が原料と聞くと、体への影響が気になる方も多いはずです。

ここでは、評価の資料がそろっているコチニール色素を中心に、量とアレルギーの2つに分けて見ていきます。

結論から言うと、気をつけたいのは量ではなく体質です。

虫の色素を食べ続けて、体に悪いことはないんですか。

量の面では心配はほぼありません。注意が必要なのはアレルギーです。

1日にとってよい量

FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、カルミン類の1日許容摂取量を体重1kgあたり5mgと定めています。

体重50kgの人なら、1日250mgまでという計算です。

食品安全委員会の資料では、国内の1人1日あたりの摂取量は1.2〜1.9mgと見積もられています。許容量の130分の1以下です。

コチニール色素の1日にとってよい量と国内の摂取量

アレルギーには注意

2012年に消費者庁は、コチニール色素によるアレルギーについて注意喚起を出しました。

原因は赤い色素そのものではなく、精製しきれずに残った虫由来のたんぱく質と考えられています。

化粧品でかぶれたことがある方や、原因不明のアレルギーがある方は、量にかかわらず避けるのが確実です。

赤い色素そのものではなく、残ったたんぱく質が原因なんですね。

化粧品でかぶれたことがある方などは、量にかかわらず避けるのが確実です。

ラック色素とシェラック

ラック色素やシェラックは、長く使われてきた実績をもとに使用が認められている既存添加物です。

コチニール色素ほど使われる量が多くないため、国内で摂取量やアレルギーをまとめた資料はほとんど見当たりませんでした。

体質に不安がある方は、コチニール色素と同じく虫由来のものとしてまとめて避けるのが分かりやすい方法です。

ラック色素は、資料が少ないんですね。

使われる量が少ないためです。不安な方は虫由来としてまとめて避けると分かりやすいですよ。

虫が原料ではない着色料一覧

赤い色ならビートや紅花でも作れる

虫が原料の着色料を避けたい方のために、代わりに使われる着色料を色ごとにまとめます。

名簿には主成分まで書かれているので、何から作られた色なのかがはっきり分かります。

とくに赤・ピンクは、虫由来の2つと見た目が近いので、置き換え先を知っておくと選びやすくなります。

赤やピンクの着色料が虫由来かどうかの早見表

赤いお菓子でも、虫ではない色素がたくさんあるんですね。

ええ。大手のいちご菓子は、ビートレッドなどに切り替えている商品が多いです。

赤・ピンク・紫の着色料

名前原料主成分
ビートレッド赤ビートの根ベタニン
ベニバナ赤色素ベニバナの花カルタミン
ベニコウジ色素紅麹カビモナスコルブリンなど
トマト色素トマトの実リコピン
ムラサキイモ色素紫いもアントシアニンの仲間
ブドウ果皮色素ブドウの皮アントシアニン
出典:日本食品化学研究振興財団「既存添加物名簿収載品目リスト」(令和2年2月26日改正)
名前原料
ビートレッド赤ビートの根
ベニバナ赤色素ベニバナの花
ベニコウジ色素紅麹カビ
トマト色素トマトの実
ムラサキイモ色素紫いも
ブドウ果皮色素ブドウの皮
出典:既存添加物名簿(令和2年2月26日改正)

ベニバナ赤色素の主成分は、名簿では「カルタミン」です。ネット上の一覧で別の成分名が書かれていることもあるので注意してください。

黄・オレンジの着色料

名前原料主成分
クチナシ黄色素クチナシの実クロシン
ウコン色素ウコンの根茎クルクミン
トウガラシ色素トウガラシの実カプサンチン
アナトー色素ベニノキの種ビキシン
ニンジンカロテンニンジンの根カロテン
出典:日本食品化学研究振興財団「既存添加物名簿収載品目リスト」(令和2年2月26日改正)
名前原料
クチナシ黄色素クチナシの実
ウコン色素ウコンの根茎
トウガラシ色素トウガラシの実
アナトー色素ベニノキの種
ニンジンカロテンニンジンの根
出典:既存添加物名簿(令和2年2月26日改正)

「カロチノイド」「カロテン」と書かれる色素も、ニンジンやトウガラシなど植物や藻から作られるものです。

青・緑の着色料

青ではスピルリナ色素(藻のスピルリナから取るフィコシアニン)とクチナシ青色素がよく使われます。

緑は、黄色と青色の色素を混ぜて作るのが一般的です。メロンソーダのような緑色に、虫由来の色素が使われることはまずありません。

虫が原料なのは赤〜紫系の2つだけなので、青や緑、黄色の食品で虫を心配する必要はほぼないと言えます。

青や緑の食品なら、虫の心配はほぼないんですね。

虫が原料なのは赤〜紫系の2つだけです。

虫由来を避けたい人の見分け方

赤いお菓子は着色料の欄を見る

ここまでの内容を、お店で裏面を見るときの手順にまとめます。

確かめるのは着色料と光沢剤の2か所だけです。慣れれば数秒で判断できます。

アレルギーがある方と、気持ちの面で避けたい方とでは、どこまで確かめるかが変わります。

全部の商品で問い合わせるのは大変そうです。

アレルギーがなければ、着色料の欄を見るだけでも十分ですよ。

赤・ピンクの商品は着色料欄を見る

  1. 裏面の「/」より後ろか、添加物の欄を探す
  2. 「着色料」のかっこ内を読む
  3. 「コチニール」「カルミン」「ラック」があれば虫由来

虫由来の着色料は赤〜紫系だけなので、赤やピンクの食品を重点的に見るのが効率的です。

光沢剤の商品は問い合わせる

粒チョコや糖衣のお菓子、ガムなどで「光沢剤」「ガムベース」とあれば、中身は表示から分かりません。

アレルギーがある方や、虫由来を完全に避けたい方は、メーカーに問い合わせて確かめてください。

問い合わせが手間なら、光沢剤やガムベースが書かれていない商品を選ぶのがいちばん確実です。

完全に避けたいなら、光沢剤のない商品を選べばいいんですね。

問い合わせが手間なら、それがいちばん確実です。

ハム・かまぼこは商品ごとに違う

コチニール色素が今いちばん多く使われているのは、ハム・ウインナーと赤いかまぼこです。

同じジャンルでも使う商品と使わない商品があるので、メーカー名ではなく商品ごとに裏面を見る必要があります。

実際の商品名は、コチニール色素の食品一覧の記事で、メーカー公式の表示をもとにまとめています。

お菓子に絞って、コチニール色素の代わりに使われる赤い色素を比べたコチニール色素のお菓子の記事もあります。

着色料と虫についてよくある質問

着色料と虫のよくある疑問に名簿で答える

最後に、虫が原料の着色料についてよく聞かれる質問にお答えします。

名簿と消費者庁の資料にもとづいて、短く答えをまとめました。

虫が原料の着色料は何種類ありますか

既存添加物名簿で用途が着色料の43品目のうち、虫が原料なのはコチニール色素とラック色素の2つです。

どちらもカイガラムシの仲間から作る赤〜赤紫の色素です。

虫そのものが食品に入っているのですか

入っていません。虫の体や分泌物から色の成分だけを取り出し、精製したものが使われています。

ただし精製しきれなかったたんぱく質が残ることがあり、それがアレルギーの原因になると考えられています。

「赤色102号」などは虫から作られていますか

いいえ。番号つきの着色料はタール色素と呼ばれる合成着色料で、石油から化学的に作られます。原料に虫は使われていません。

ビーガンの人が気をつける添加物はどれですか

着色料ではコチニール色素とラック色素、着色料以外ではシェラック・シェラックロウ・ミツロウが虫由来です。

シェラックなどは「光沢剤」「ガムベース」とまとめて書かれることがあり、表示だけでは分かりません。気になる場合はメーカーに確かめてください。

子どもが食べても大丈夫ですか

コチニール色素の日本人の推計摂取量は、1日許容摂取量の130分の1以下です。許容量は体重をもとに決められているので、子どもにも同じ考え方が当てはまります。

ただしアレルギーの経験がある場合は、量にかかわらず避けてください。

「合成着色料不使用」なら虫は入っていませんか

入っていることがあります。コチニール色素とラック色素は合成着色料ではないため、「合成着色料不使用」の商品にも使えます。裏面の着色料の欄で確かめてください。

着色料と虫についてのまとめ

着色料なら見分けられる、光沢剤は問い合わせ

虫が原料の着色料を、国の名簿と表示のルールで確かめてきました。

答えは「着色料なら裏面で見分けられるが、光沢剤は見分けられない」です。

この記事のポイント
  • 虫が原料の着色料は43品目中2つ
  • コチニール色素とラック色素
  • 表示名はカルミン酸・ラックなど
  • 着色料は必ず物質名が書かれる
  • 光沢剤は中身を書かなくてよい
  • 量よりアレルギーに注意

着色料の欄で虫を避けても、「光沢剤」とだけ書かれたツヤ出しの中身は分からないというのが、今回いちばんの発見でした。

着色料だけ見て安心していました。光沢剤も気にしてみます。

アレルギーがなければ、赤い食品の着色料欄を見るだけで十分です。完全に避けたいときだけ、光沢剤も確かめてください。

次に赤やピンクのお菓子を買うときは、裏面の着色料のかっこ内を読んでみてください。「カルミン」「ラック」の2語がなければ、虫が原料の着色料は入っていません。

着色料以外の食品添加物では、アラビアガムも調べています。

成分ラボでは身近な食品を、メーカーの公式表示と国の資料をつき合わせて1つずつ調べています。

虫由来の色素を使っている商品の実名は、コチニール色素の食品一覧の記事もあわせてどうぞ。

数値についての注記

本記事の品目数・原料・主成分は、日本食品化学研究振興財団「既存添加物名簿収載品目リスト」(令和2年2月26日改正)にもとづきます。商品の原材料は各社公式サイトの表示です(2026年10月2日確認)。

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。アレルギーの症状がある方は医師の指示を優先してください。

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