【最新版】ランチパックはやばい?噂の臭素酸カリウムは使用終了

ランチパックはやばい?噂の臭素酸カリウムは2024年に使用終了

「ランチパックはやばい」という評判や口コミを、検索結果やAIによる概要で見たことはありませんか?

昼食によく買っていたり、子どもが好きで買い置きしているなら、発がん性という言葉を見た時点で手が止まりますよね。

ネットで「食べてはいけないパン」に挙げられているのを見ちゃって…もう買わないほうがいいですか?

その情報、古いですね。やばいと言われた原因の物質は、2024年10月でもう使われていません。

ランチパックでこんなお悩みありませんか
  • 発がん性のある物質が使われていると聞いて不安
  • 今まで子どもに食べさせてきた分が心配
  • 添加物が多いと聞いたが、中身までは分からない
  • 腐らないのは薬品のせいだという噂が気になる

結論から書きます。

ランチパックが「やばい」と言われた最大の理由は、臭素酸カリウムという小麦粉改良剤です。

ところが山崎製パンは、この物質を2024年10月31日出荷分をもって使い終えています。

ランチパックがやばいと言われた3つの理由のうち2つは誤りで脂質と塩分だけが事実と示した図

切り替え対象には「ランチパック用食パン」が名指しで入っていました。

つまり今ネットに残る「ランチパックは危険」という記事の多くは、2年前の状態のまま更新されていません。

え、じゃあ今のランチパックは中身が変わってるってことですか?

変わっています。会社が公式サイトで発表していますよ。

……じゃあ、今まで食べてきた分は大丈夫なんですか?

そこが一番気になるところですよね。会社の試験結果を見ながら、2章目で答えます。

この記事で確かめること
  • 臭素酸カリウムは今どうなっているのか
  • 使われていた当時の製品は大丈夫だったのか
  • 腐らないのは本当に保存料のせいなのか
  • 本当に注意すべき成分はどれか

この記事で使う情報は、山崎製パンの公式発表と栄養成分表示、内閣府食品安全委員会・厚生労働省・農林水産省の資料です。

読み終えるころには、買うか買わないかを自分で判断できます。

目次

ランチパックがやばい3つの理由

ランチパックがやばいと言われる理由はこの3つだけ

ランチパックが「やばい」と言われる背景には、はっきりした3つのきっかけがあります。

どれも噂として広まったもので、根拠の強さはバラバラです。

ここを分けて考えないと、不安だけが残ってしまいます。

全部ひとまとめに「やばい」って言われてる感じがします。

中身は別々の話なので、1つずつ分けて考えましょう。

週刊誌のランキングで名指しされた

ランチパックの評判が大きく動いたのは2019年です。

週刊新潮が「食べてはいけない超加工パン」という特集を組み、実名ランキングにランチパックが挙げられました。

この記事が拡散の起点になり、以後「やばいパン」というイメージが定着します。

週刊誌に載ったら、そりゃ信じちゃいます。

ただ、指摘の中身までは読まれていないことが多いんです。

当時の指摘は加工度と添加物の多さに向けられたもので、健康被害が確認されたわけではありません。

臭素酸カリウムへの不安

もっとも重く受け止められてきたのが、臭素酸カリウムという小麦粉改良剤です。

パンをふっくらさせる目的で使われる添加物で、この名前を見た人の頭には次のような心配が浮かびます。

  • 食べ続けるとがんになるのではないか
  • 子どもに食べさせてきた分が心配
  • 日本だけ認めているのは危ないからではないか
  • パッケージに書いていないのは隠しているからではないか

心配の出発点は事実です。

国際がん研究機関(IARC)は臭素酸カリウムをグループ2B(ヒトに対して発がん性があるかもしれない)に分類しています(内閣府食品安全委員会ファクトシート)。

やっぱり危ないじゃないですか。

大事なのは「最終的にパンに残っているか」です。そこは次の章で全部お見せします。

腐らないという噂

3つ目は「ランチパックは何日置いてもカビない」という体験談です。

強い保存料が入っているせいだ、という説明とセットで広まりました。

ところがランチパックの原材料表示に保存料は載っていません。

じゃあ何でカビないんですか。

作り方と包装で説明がつきます。3章目で図にして見せますね。

臭素酸カリウムは使用終了

噂の臭素酸カリウムは2024年10月で使用終了

ここが、この記事でもっとも伝えたい部分です。

ランチパックが叩かれてきた最大の理由である臭素酸カリウムは、すでに使われていません。

にもかかわらず、この事実に触れているサイトはほとんどありません。

検索しても出てこなかったです。

公式の告知ページに書いてあります。順に見ていきましょう。

山崎製パンの公式発表

山崎製パンは公式サイトで、臭素酸カリウムの使用について次のように告知しています。

臭素酸カリウムを使用していた製品につきましては、2024年10月31日出荷分をもって、乳脂肪球被膜を活用する食パンの品質改善技術に切り替えましたので、現在、臭素酸カリウム使用製品はありません。

山崎製パン公式サイトのお知らせより引用

ポイントは2024年10月31日出荷分をもって切り替えた、と日付まで明記されている点です。

切り替えの対象には「超芳醇」などの角型食パンとあわせて、「ランチパック用食パン」が名指しで入っています。

メーカーがここまで具体的に書いている例は、そう多くありません。

つまり2024年11月以降に製造されたランチパックに、臭素酸カリウムは使われていません。

臭素酸カリウムは2024年に使用終了

使われていた当時の製品は大丈夫だったのか

多くの人がいちばん知りたいのは、ここだと思います。

答えを先に書くと、当時の製品からも臭素酸は検出されていません。

理由は2つあり、1つ目は法律です。

臭素酸カリウムは、パン(小麦粉を原料として使用するものに限る。)以外の食品に使用してはならない。臭素酸カリウムの使用量は、臭素酸として、小麦粉1kgにつき0.030g以下でなければならない。また、使用した臭素酸カリウムについては、最終食品の完成前に分解し、又は除去しなければならない。

食品衛生法の使用基準(山崎製パン公式サイトより)より引用

そもそも最終製品に残してはいけない、という条件つきで認められている添加物です。

2つ目は、会社が公表している残存試験の結果です。

製法角型食パン山型食パンロールパン
中種法検出せず2.021.6
直捏法検出せず5.467.1
短時間法検出せず8.723.4
単位はppb。厚生労働省が定めた改良ポストカラムHPLC法(検出限界0.5ppb)による測定。出典:山崎製パン公式サイト
パンの種類残存臭素酸
角型食パン(ランチパック用)3製法とも検出せず
山型食パン2.0〜8.7 ppb
ロールパン21.6〜67.1 ppb
検出限界0.5ppbの公定法による測定。出典:山崎製パン公式サイト

ランチパックに使われていたのは角型食パンで、3つの製法すべてで「検出せず」でした。

0.5ppbって、どれくらい細かいんですか。

会社がうまい例えを書いていますよ。

0.5ppbを距離で表すと東京・福岡間1,000キロメートルの距離の0.5ミリメートルに相当します。

山崎製パン公式サイトより引用

この細かさで測って、角型食パンからは出てこなかった、ということです。

過去に食べた分を心配する必要はありません。

原材料名に書かれない理由

そもそもパッケージに臭素酸カリウムと書かれていたのか、という疑問も残ります。

答えは「書かれていなかった」です。

焼成の過程で分解されて最終製品に残らないものは、食品表示基準で加工助剤にあたり、表示が免除されます。

じゃあ表示を見ても分からなかったんですね。

そうです。だから噂だけが一人歩きしやすかったんです。

隠していたわけではなく、制度上そうなっている、というのが正確なところです。

古い情報が残り続けている

使用終了から1年以上たっていますが、検索結果の上位には今も「ヤマザキは臭素酸カリウムを使っている」という記事が並びます。

2020年前後に使用を再開したときの情報が、更新されないまま残っているためです。

情報そのものが嘘ではなく、時点が古いだけ、というパターンですね。

ランチパックについて調べるときは、記事の更新日を確認するのが確実です。

更新日が2024年10月より前なら、臭素酸カリウムの記述は現状と合っていません。

ランチパックが腐らない理由

カビないのは保存料でなく製造工場のおかげ

「1週間置いてもカビなかった」という声は、実際によく見かけます。

ただしこれは保存料の力ではありません。

工場での作り方と包装の仕方で説明がつきます。

えっ、保存料は入ってないんですか。

入っていません。カビにくいのは別の理由なんです。

ほぼ無菌の製造工程

カビは、空気中に漂う胞子がパンに付着して生えるものです。

つまりカビを防ぐ方法は2つしかありません。

  • 胞子を付けない
  • 付いても増えない環境にする

ランチパックは焼き上げから包装までを衛生管理された工場でおこない、人の手をほとんど介さず密封します。

胞子が入り込む機会が少ないため、結果としてカビにくくなります。

家で作ったパンがすぐカビるのは……

部屋の空気に触れる時間が長いからです。腕の問題ではありませんよ。

密封と水分の管理

包装フィルムで密封されている点も効いています。

外気に触れないため、乾燥もカビも進みにくい状態が保たれるわけです。

耳を切り落として圧着する独特の形も、中身が空気に触れない構造になっています。

ランチパックがカビにくい理由を高温で焼く・清潔な工場・すぐ密封・カビにくいの4ステップで示した図

あの形は、食べやすさだけの工夫ではないんです。

実際の日持ちの目安

とはいえ、永久に持つわけではありません。

ランチパックに表示されているのは消費期限で、賞味期限とは意味が違います。

  • 消費期限 安全に食べられる期限。過ぎたら食べない
  • 賞味期限 おいしく食べられる期限。過ぎてもすぐ危険ではない

製造からおおむね数日で、他の菓子パンと大きくは変わりません。

見た目が平気なら食べちゃってました。

消費期限のものは、見た目に関係なく期限で判断してください。

ランチパックの原材料と添加物

ランチパックに使われている添加物はぜんぶで9種類

ここからは、実際にパッケージに書かれている内容を見ていきます。

ランチパックには複数の食品添加物が使われており、種類だけを見れば多い部類です。

ただし1つずつ役割を見ていくと、印象はかなり変わります。

名前が難しくて、見ても分からないんですよね。

役割が分かれば怖くなくなりますよ。

使われている添加物

ランチパック(たまご)の表示には、次のような添加物が並びます。

  • 増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類) とろみをつける
  • 酢酸Na 日持ちを少し良くする
  • グリシン アミノ酸の一種。同じく日持ち向上
  • 乳化剤 水と油を混ざりやすくする
  • 調味料(アミノ酸) うま味をつける
  • pH調整剤 品質を安定させる
  • イーストフード パン生地の発酵を助ける
  • カロテノイド色素 にんじんなどに含まれる色素
  • ビタミンC 酸化を防ぐ

いずれも食品衛生法で使用が認められた添加物で、使用量にも基準が設けられています。

9種類って、やっぱり多くないですか?

多いです。ただ「多い=危ない」ではありません。

種類の多さは加工度の高さを示しますが、それ自体が危険を意味するわけではありません。

保存料・合成着色料・甘味料は入っていません。

マーガリンとトランス脂肪酸

気にする人が多いのがマーガリンです。

かつてトランス脂肪酸が問題視され、「プラスチックと同じ」という表現まで広まりました。

ランチパック(たまご)のトランス脂肪酸は1個0.2g、1袋で0.4gです(山崎製パン公式サイトの栄養成分表)。

比べる相手がないと多いか少ないか分かりませんよね。

WHOはトランス脂肪酸を総エネルギーの1%未満に抑えるよう勧めており、日本人の平均的な摂取エネルギーなら1日あたり約2gにあたります(農林水産省)。

1袋0.4gは、その約2割です。

思ったより少ないんですね。

「プラスチックと同じ」は言いすぎ、というのが数字での答えです。

調味料(アミノ酸)の中身

表示のなかでも中身が分かりにくいのが調味料(アミノ酸)です。

正体はうま味成分で、代表的なものがグルタミン酸ナトリウムにあたります。

昆布のうま味と同じ成分で、通常の食事量で問題になる報告はありません。

カタカナだと、それだけで身構えちゃいます。

名前の印象で判断すると実態を見誤ります。

これは飲み物でも同じで、ソルティライチは体に悪いのかを調べたときも、名前で心配されている成分と、実際に量を見るべき成分は別でした。

調味料そのものを詳しく見たウエイパーは体に悪いのかでは、この成分の国際的な評価まで扱っています。

ランチパックの栄養成分

ランチパック1袋を食べるとおよそ300kcal

不安の対象は添加物に向きがちですが、日々の健康に効いてくるのは栄養バランスのほうです。

ランチパックはパンとしては軽い印象がありますが、実際の数字は軽食の域を超えています。

ここを知っておくと、食べ方の判断がしやすくなります。

おやつ感覚で2個食べちゃってました。

そこが一番のポイントなんです。数字で見てみましょう。

1個と1袋のカロリー

ランチパック(たまご)の公式の栄養成分表示は次のとおりです。

項目1個あたり1袋(2個)
エネルギー151kcal302kcal
たんぱく質4.3g8.6g
脂質8.2g16.4g
 うち飽和脂肪酸1.2g2.4g
 うちトランス脂肪酸0.2g0.4g
炭水化物14.9g29.8g
食塩相当量0.8g1.6g
出典:山崎製パン公式サイト(1個あたりの表示を2倍して1袋分を算出)
1袋(2個)あたり
エネルギー302kcal
たんぱく質8.6g
脂質16.4g
トランス脂肪酸0.4g
炭水化物29.8g
食塩相当量1.6g
出典:山崎製パン公式サイト(1個あたりの表示を2倍して算出)

1袋302kcalは、ご飯およそ1杯分に相当し、間食としては重い部類です。

ランチパック1袋302kcalをごはん1杯234kcalと食パン1枚149kcalと比べた棒グラフ

おやつのつもりがご飯1杯分……。

味によっても違います。ピーナッツは1個173kcalで、たまごより高いんですよ。

種類(1個あたり)エネルギー脂質食塩相当量
ピーナッツ173kcal7.6g0.4g
たまご151kcal8.2g0.8g
ツナマヨネーズ154kcal8.5g0.7g
出典:山崎製パン公式サイト。栄養成分値は平均的な数値で、規格や原材料の変更により変わることがあります
種類(1個)エネルギー/脂質
ピーナッツ173kcal/7.6g
たまご151kcal/8.2g
ツナマヨネーズ154kcal/8.5g
出典:山崎製パン公式サイト(平均的な数値)

脂質と食塩相当量

注目したいのは脂質です。

マーガリンとフィリングが入るため、1袋あたりの脂質は16.4gになります。

1袋が1日の目安に占める割合を並べると、こうなります。

ランチパック1袋の脂質16.4g食塩1.6gトランス脂肪酸0.4gたんぱく質8.6gが1日の目安に占める割合を示した図

脂質は1日の目安の約3割、食塩相当量は約2割を1袋で使います。

2袋食べたら、脂質だけで6割ですか。

そこが「1日1袋まで」と言う理由です。

脂質のとりすぎは体重増加につながり、食塩のとりすぎは高血圧や循環器疾患のリスクを高めることが知られています。

1袋で急に何かが起きるわけではなく、毎日の積み重ねが効いてくる話です。

不足しがちなたんぱく質

逆に足りないのがたんぱく質です。

1袋食べても8.6gで、1日の推奨量(成人男性65g)の1割強にしかなりません(厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」)。

302kcalを摂った割には物足りない数字です。

だからすぐお腹が空くんですね。

たんぱく質が少ないと腹持ちが悪くなります。足せば解決しますよ。

これを1食にするなら、次のどれかを足すと形になります。

  • 牛乳1本 たんぱく質およそ7g
  • ゆで卵1個 たんぱく質およそ6g
  • ヨーグルト1個 たんぱく質およそ4g
  • サラダチキン たんぱく質およそ20g

社長は食べないという噂

社長も食べないという話はただのウワサ

ランチパックの噂でとくに広まったのが「山崎製パンの社長も社員も食べない」という話です。

作っている人が食べないなら危ないに違いない、という理屈で拡散しました。

結論から言うと、これは事実にもとづかない話です。

これ、私も信じてました。

よくできた噂なんですよ。出どころを追ってみましょう。

噂の出どころ

この話は、書籍やインターネット掲示板を通じて2000年代から広まりました。

ただし、次のどれもが示されていません。

  • 誰が言ったのかという実名
  • いつの話なのかという時期
  • 社内文書などの記録

同じ形式の噂は、他のメーカーについても繰り返し登場しています。

相手を入れ替えても成り立つ話は、その時点で疑ってよい情報です。

試食会での様子が誤って伝わった

広まり方には、有力な説明があります。

山崎製パンでは新商品の開発時に、社長や役員が集まって試食会をおこないます。

一度に何十種類も口にするため、味を確認したら飲み込まずに出すのが通例です。

あ、それは確かに飲み込めないですね。

ワインのテイスティングと同じ理屈です。

この様子が「食べずに吐き出している」と伝わり、噂の形になったとみられています。

噂を見分ける視点

食品の噂には共通した特徴があります。

  • 出典が示されていない
  • 関係者からの伝聞という形をとる
  • いつの話か分からない

この3つがそろっていたら、疑ってよい情報です。

逆に会社の公式発表や表示された数値は、誰でも同じものを確認できます。

確かめようがある情報かどうか、ですね。

その一点で見分けられます。

ランチパックの食べ方

おやつにするなら1日1袋までにする

ここまで見てきたとおり、ランチパックは避けなければならない食品ではありません。

一方で栄養バランスは偏っており、食べ方によっては負担になります。

毎日の食生活にどう組み込むかで、評価は変わってきます。

結局、食べていいってことですか?

量と組み合わせ次第です。目安を出しますね。

1日の量の目安

間食として食べるなら、1日1袋までにとどめるのが無難です。

本数ごとの目安を並べると、線引きがはっきりします。

  • 1袋 302kcal。脂質は1日の目安の約3割
  • 2袋 604kcal。食事1食分を超え、脂質は約6割
  • 毎日2袋 脂質と食塩が慢性的に多い状態になる

朝食代わりにするなら、その日の昼と夜で脂質を控えると帳尻が合います。

揚げ物を1つ減らすだけでも十分です。

組み合わせて補う

ランチパックだけでは、たんぱく質とビタミン、食物繊維が足りません。

足すものを1つ決めておくと、毎回迷わずに済みます。

  • たんぱく質を足す 牛乳・ヨーグルト・ゆで卵・サラダチキン
  • ビタミンと食物繊維を足す カット野菜・野菜スープ・果物

コンビニで一緒に買えるものばかりですね。

手軽さを消さずに補えるのが、この組み合わせのいいところです。

この一手間で、間食が軽い一食に変わります。

子どもに与えるとき

子どものおやつにする場合は、量と頻度を決めておくと安心です。

体が小さいぶん、同じ1袋でもカロリーと塩分の影響は大きくなります。

  • 小さい子どもには1回1個まで
  • 毎日の習慣にせず、週に数回まで
  • 飲み物はジュースではなく牛乳やお茶にする

1袋まるごとあげてました……。

半分にして牛乳を付ければ、それだけで十分バランスが変わります。

ランチパックのよくある質問

ランチパックの気になる疑問はここで解決

最後に、検索でよく見かける疑問に短く答えます。

毎日食べても大丈夫ですか

1日1袋までなら、健康な大人であれば大きな問題にはなりません。

ただし1袋で脂質16.4g・食塩相当量1.6gあり、1日の目安の3割と2割を占めます。

他の食事で揚げ物や塩分を控えて調整してください。

臭素酸カリウムはもう入っていませんか

入っていません。山崎製パンは2024年10月31日出荷分をもって使用を終了したと公式に発表しています。

対象には「ランチパック用食パン」が名指しで含まれています。

今まで食べた分は大丈夫でしょうか

問題ありません。臭素酸カリウムは法律で「最終食品の完成前に分解又は除去すること」と定められた添加物です。

山崎製パンの残存試験でも、ランチパックに使われる角型食パンは3つの製法すべてで検出限界0.5ppb未満、つまり「検出せず」でした。

子どものおやつに向いていますか

手軽さは魅力ですが、栄養バランスの面では向いていません。

たんぱく質が1袋8.6gと少なく、脂質と食塩が多めだからです。

週に数回までにして、牛乳や果物を添えるのがおすすめです。

消費期限が切れたら食べられますか

やめてください。ランチパックの表示は賞味期限ではなく消費期限です。

消費期限は品質が急速に落ちる食品に付けられるもので、見た目に問題がなくても避けるのが安全です。

添加物が少ないパンはありますか

あります。原材料表示はスラッシュより前が食品、後ろが食品添加物というルールで書かれています。

スラッシュより後ろが短い商品を選べば、添加物の少ないものを自分で見分けられます。

ランチパックについてのまとめ

信じるべきはウワサでなくパッケージの表示

ランチパックが「やばい」と言われてきた理由と、その現在地を確かめてきました。

噂の中心にあった臭素酸カリウムは、すでに使われていません。

この記事のポイント
  • やばいと言われた原因は臭素酸カリウム。2024年10月31日出荷分で使用終了
  • 使われていた当時も、角型食パンからは検出限界0.5ppbで検出されず
  • 腐らないのは保存料でなく、工場での製造工程と密封が理由
  • 社長が食べない噂は、出典のない伝聞。試食会の様子が誤って伝わったとみられる
  • 本当に注意すべきは添加物より脂質16.4gと食塩1.6g。1日1袋までが目安

不安の正体が分かれば、必要以上に怖がることも、無防備に食べ続けることもなくなります。

大事なのは噂ではなく、表示と公式発表を見る習慣です。

これなら自分で判断できそうです。

その感覚が一番の武器になりますよ。

次にスーパーへ行ったら、手に取った商品の裏面を1度だけ見てみてください。

原材料はよく使われる順に並んでいるので、最初の3つとスラッシュの位置を見るだけでも中身が見えてきます。

この読み方をそのまま使ったのがマルシンハンバーグは体に悪いのかを調べた記事です。表示の1番目が何かを見るだけで、肉の量への疑いは確かめられました。

スラッシュより後ろの読み方はタフグミの添加物7つでも使いました。着色料が4つ並んでいても、由来まで見れば身構える必要はありませんでした。

原材料表示のスラッシュより後ろを読む練習には蒲焼さん太郎の添加物4つもどうぞ。4つのうち3つはすでに別の記事で確かめた成分で、残る1つだけに本物の仕組みがありました。

乳酸菌飲料についても調べました。ぐんぐんグルトの糖分を他メーカーの乳性飲料と並べると、同じ500mlで2〜3倍の差がありました。

手軽な主食という点で近いのがカレーメシです。こちらは添加物より、たんぱく質が1食6.8gしかないことのほうが問題でした。

表示の読み違いから広まった噂を公式表示で確かめたのがジャイアントコーンの記事です。「ラクトアイスだから体に悪い」と言われますが、グリコ公式では5種類とも種類別アイスミルクでした。

パンに何を塗るかでも、糖分と脂の量は変わります。ヌテラの記事では、同じ15gでもバターに替えると飽和脂肪酸が4.7倍になることを確かめています。

菓子パンと栄養食を比べたカロリーメイトの記事もあります。同じ400kcalで並べると、メロンパンは脂質が約半分のかわりに糖質が1.7倍で、ビタミンB1は6分の1でした。

同じパンの記事では、フジパンのネオバターロールも調べています。中のマーガリンのトランス脂肪酸は、メーカー公表で1個0gでした。

ヤマザキの食パンでは、ダブルソフトの記事もあります。イーストフードや乳化剤の役目と、「小麦粉(国内製造)」の表示の意味を確かめました。

成分ラボでは身近な食品を、メーカーの公式表示と国の資料をつき合わせて1つずつ調べています。

数値についての注記

本記事の栄養成分値は山崎製パンが公表する平均的な数値です。製品規格や使用原材料の変更により変わることがあるため、購入時はお手元の商品の表示をご確認ください。

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。持病があり脂質や塩分の制限を受けている方は、医師や管理栄養士の指示を優先してください。

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