コンビニやスーパーで手軽に買える、サントリーの「-196 ストロングゼロ」。アルコール分9%(アルコール度数9度)で、甘くないのにレモンの味がしっかりしたチューハイです。「ストゼロ」と略されることもある、いわゆるストロング系チューハイの代表です。
一方で、「ストロングゼロはやばい」「飲み続けると脳が溶ける」という話を耳にして、度数の低い甘いチューハイに替えようか迷っている方もいるかもしれません。
- 1缶でどれくらい酔うのか知りたい
- 「脳が溶ける」は本当なのか気になる
- 甘味料が体に悪くないか不安
- 度数の低いお酒に替えるべきか迷う
そこで、サントリー公式の栄養成分一覧と、厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」をもとに、ストロングゼロと同じサントリーの度数の低いチューハイを並べてみました。
結果、度数を避けてほろよい〈白いサワー〉にすると、1缶の糖類は0gから31.7gになることが分かりました。同じアルコール量まで飲むと、カロリーは約3倍です。
度数が低いほうが、体にやさしいと思っていました……。
アルコールは減りますが、別のものが増えるんです。数字で順番に確かめていきましょう。
- ストロングゼロの原材料と栄養成分
- 1缶の純アルコール量と国の目安
- 「脳が溶ける」と言われる理由
- 度数の低いチューハイとの比較
使う数字は、メーカーの公式表示と国の資料に限りました。まずは、なぜやばいと言われるのかから見ていきます。
ストロングゼロがやばいと言われる理由


ストロングゼロは、サントリーの「-196」シリーズのなかで、アルコール分9%の商品です。350ml缶と500ml缶があり、レモンやグレープフルーツなど味もいくつかあります。
「やばい」と言われる理由をたどると、3つに分かれました。度数の高さ、飲みやすさ、そして甘味料です。
どれも、よく聞く話ですね。
1つずつ、数字で見ていきましょう。
アルコール分9%と高い
ストロングゼロのアルコール分は9%です。ビールは5%前後なので、同じ量なら2倍近いアルコールが入っていることになります。
1缶にどれだけアルコールが入っているかは、2章で「純アルコール量」に直して確かめます。
9%は、思ったより高いです。
缶の大きさとかけ算すると、もっと実感がわきますよ。
甘くなく飲みやすい
ストロングゼロは糖類0gで、甘さが控えめです。甘いお酒より食事に合わせやすく、ついごくごく飲めてしまうという声もあります。
飲みやすいことと、アルコールが少ないことはまったく別の話です。度数は缶に書かれているので、飲む前に確かめましょう。
飲みやすいと、何本も飲んでしまいそうです。
そうなんです。だから本数で考えることが大切なんですよ。
甘味料が入っている
原材料には甘味料(アセスルファムK、スクラロース)が入っています。どちらも国が使用を認めた食品添加物です。
甘味料についての詳しい話は、こだわり酒場のレモンサワーの記事で確かめています。この記事では、甘味料よりアルコールの量に注目します。
甘味料より、アルコールが大事なんですね。
量が多いのは、圧倒的にアルコールのほうですからね。
ストロングゼロの原材料と栄養成分


ここからは、サントリー公式の栄養成分一覧で、「-196 ストロングゼロ〈ダブルレモン〉」の中身を見ていきます。
結果、100mlあたり純アルコール7.2g、54kcal、糖類0gでした。350ml缶なら純アルコール25.2g、500ml缶なら36gです。


500ml缶で36gもあるんですね。
そうなんです。次の章で、国の目安と比べてみましょう。
原材料はレモンとウオツカ
| 項目 | ストロングゼロ〈ダブルレモン〉 |
|---|---|
| 原材料 | レモン、ウオツカ(国内製造) |
| 添加物 | 炭酸、酸味料、香料、ビタミンC、甘味料(アセスルファムK、スクラロース) |
| アルコール分 | 9% |
お酒の部分はウオツカです。レモンの味はレモンと香料、甘さは甘味料でつけています。
100mlあたり54kcal・糖類0g
| 100mlあたり | ストロングゼロ〈ダブルレモン〉 |
|---|---|
| 純アルコール量 | 7.2g |
| エネルギー | 54kcal |
| たんぱく質・脂質 | 0g |
| 炭水化物 | 0.4〜0.9g |
| 糖類 | 0g |
| 食塩相当量 | 0.06〜0.13g |
| プリン体 | 0mg |
カロリーのほとんどはアルコールからです。糖類は0gなので、甘いチューハイより糖分は少ないと言えます。
1缶の純アルコール量
| サイズ | 純アルコール量 | エネルギー |
|---|---|---|
| 350ml缶 | 25.2g | 189kcal |
| 500ml缶 | 36g | 270kcal |
純アルコール量は、厚生労働省の計算式「飲む量(ml)×度数÷100×0.8」で出せます。350ml缶なら350×0.09×0.8=25.2gです。
自分でも計算できるんですね。
缶の裏の度数と量があれば、すぐに出せますよ。
1缶の純アルコールは国の目安の何割か


次は、純アルコール量を国の目安と比べます。厚生労働省の飲酒ガイドラインでは、1日あたり男性40g以上、女性20g以上を「生活習慣病のリスクを高める量」としています。
結果、女性は350ml缶1本で、この量を超えることが分かりました。500ml缶なら男性でも40gの9割です。


1本で超えてしまうんですね。
そうなんです。だから「1日何本まで」を決めておくことが大切なんですよ。
男性40g・女性20gが目安
| 純アルコール量 | ストロングゼロにすると | |
|---|---|---|
| 男性のリスクを高める量 | 1日40g以上 | 350ml缶 約1.6本 |
| 女性のリスクを高める量 | 1日20g以上 | 350ml缶 約0.8本 |
| 一時多量飲酒 | 1回60g以上 | 500ml缶 約1.7本 |
ガイドラインには、これらの量は「個々人の許容量」ではないとも書かれています。ここまでなら安全、という線ではありません。
病気によってはもっと少ない量から
ガイドラインの表では、高血圧は男女とも少しでも飲めばリスクが上がる、女性の大腸がんは1日20g程度から、などとされています。
つまり、ストロングゼロ1本でも、病気によってはリスクが上がる量です。持病がある方や薬を飲んでいる方は、主治医に相談しましょう。
少しでもリスクが上がる病気もあるんですね。
そうなんです。少なく飲むほど安心、と覚えておきましょう。
「脳が溶ける」は本当?
「脳が溶ける」はたとえの言い方で、脳が本当に溶けるわけではありません。
ただ、ガイドラインには若い人の多量飲酒で「脳の機能が落ちるとのデータがある」と書かれています。強いお酒を一度にたくさん飲むことは、年齢にかかわらず避けたほうがよいでしょう。
たとえでも、気をつけたほうがいいんですね。
言葉に驚くより、量を減らすことが大事ですよ。
度数を避けて替えると糖類が増える


「9%はこわいから、度数の低いチューハイにしよう」と考える人もいるでしょう。そこで、サントリーの栄養成分一覧から、同じサントリーの度数の低い商品と350ml缶1本で比べました。
結果、ほろよい〈白いサワー〉にすると、アルコールは3分の1になるが、糖類は0gから31.7gになりました。カロリーはほぼ同じです。


カロリーは、ほとんど変わらないんですか。
アルコールが減った分、糖類が入っているんです。表で見てみましょう。
350ml缶1本で比べると
| 350ml缶1本 | 度数 | 純アルコール | カロリー | 糖類 |
|---|---|---|---|---|
| ストロングゼロ〈ダブルレモン〉 | 9% | 25.2g | 189kcal | 0g |
| -196無糖〈ダブルレモン〉 | 7% | 19.6g | 147kcal | 0g |
| -196〈ダブルレモン〉 | 5% | 14.0g | 154kcal | 10.6g |
| ほろよい〈白いサワー〉 | 3% | 8.4g | 193kcal | 31.7g |
糖類0gのまま度数を下げるなら、-196無糖(7%)が近い選び方です。甘いチューハイに替えると、度数と引きかえに糖類が増えます。
ほろよいは1缶で糖類31.7g
WHO(世界保健機関)は、糖類を総エネルギーの10%未満、1日2,000kcalなら50g未満にすることを勧めています。
ほろよい〈白いサワー〉1缶の31.7gは、その目安の約6割です。ほかの味でも、100mlあたりの糖類は6.82〜9.07gあり、1缶で約24〜32gになります。
お酒で糖類の目安の半分以上なんですね。
甘いお酒は、ジュースに近いと考えるとわかりやすいですよ。
同じアルコール量なら約3倍
ストロングゼロ350ml缶1本と同じ純アルコール25.2gを、ほろよいでとろうとすると3缶です。


このとき、カロリーは約578kcalで約3倍、糖類は約95gです。度数の低いお酒に替えて本数が増えると、かえって体への負担が増えることもあります。糖質ゼロのお酒でアルコールが増える例は、宝焼酎ハイボールの記事でも確かめています。
本数が増えたら、意味がないんですね。
そうなんです。度数より、1日にとる純アルコールの合計を見ましょう。
ストロングゼロとの上手な付き合い方


最後に、ストロングゼロを飲むときに気をつけたいことをまとめます。度数を下げるより、量と飲み方を決めておくほうが効果的です。
やめなくても、できることがあるんですね。
3つだけ覚えておけば大丈夫ですよ。
350ml缶を選ぶ
500ml缶の純アルコールは36gで、350ml缶なら25.2gです。同じ1本でも、小さい缶にするだけで約3割減らせます。
女性や、お酒に弱い方は、350ml缶1本でもリスクを高める量を超えることを覚えておきましょう。
サイズを変えるだけでも、違うんですね。
いちばん手軽な減らし方ですよ。
水と一緒にゆっくり飲む
ガイドラインでは、一時多量飲酒(1回で純アルコール60g以上)を避けるべきとしています。500ml缶なら2本で超えてしまいます。
飲むときは水やお茶を一緒に用意して、ゆっくり飲むのがおすすめです。空腹で飲むのも避けましょう。
一気に飲まないことが大事なんですね。
そうなんです。時間をかけて、量を決めて飲みましょう。
飲まない日をつくる
毎日飲む習慣があると、1週間の合計が増えていきます。ガイドラインの表も、週あたりの量が基準です。
週に何日か飲まない日をつくると、合計を減らせます。ノンアルコールビールを使う方法もあり、オールフリーの記事で中身を確かめています。
ノンアルコールに替える日をつくるのも、よさそうです。
無理なく続けられる方法を選んでくださいね。
ストロングゼロのよくある質問


ここまでの内容をふまえて、ストロングゼロについて多い疑問にまとめて答えます。
気になる質問だけ拾い読みしてください。
ストロングゼロ1本で純アルコールは何gですか
サントリーの表示では、100mlあたり純アルコール7.2gです。350ml缶で25.2g、500ml缶で36gです。
ストロングゼロは1日何本までなら大丈夫ですか
厚生労働省のガイドラインでは、1日あたり男性40g以上、女性20g以上を生活習慣病のリスクを高める量としています。350ml缶なら男性は約1.6本、女性は約0.8本にあたります。
ただし、これは安全な量という意味ではなく、少なければ少ないほどリスクも小さいという考え方です。
ストロングゼロで脳が溶けるのは本当ですか
「脳が溶ける」はたとえの言い方です。ただ、ガイドラインには、若い人の多量飲酒で脳の機能が落ちるとのデータがあると書かれています。
ストロングゼロは太りますか
350ml缶で189kcal、500ml缶で270kcalです。糖類は0gですが、カロリーのほとんどはアルコールから来ています。
度数の低いチューハイのほうが体にいいですか
アルコールは減りますが、甘いチューハイは糖類が増えます。ほろよい〈白いサワー〉は350ml缶1本で糖類31.7gでした。
本数が増えると、アルコールもカロリーも増えるので、1日の合計で考えましょう。
ストロングゼロの甘味料は体に悪いですか
アセスルファムKとスクラロースは、国が使用を認めた食品添加物です。この記事では甘味料よりアルコールの量に注目しました。甘味料の詳しい話は、こだわり酒場のレモンサワーの記事をご覧ください。
ストロングゼロはやばいかのまとめ


ストロングゼロはやばいのかを、サントリーの公式表示と厚生労働省の飲酒ガイドラインで確かめてきました。
答えは「1缶の純アルコールが多いので、本数を決めて飲むことが大切。度数を避けて甘いチューハイにすると、糖類が増える」です。
- 350ml缶で純アルコール25.2g
- 500ml缶で36g
- 女性は350ml缶1本でリスクを高める量を超える
- ほろよいは1缶で糖類31.7g
- 同じアルコール量ならカロリー約3倍
- 度数より1日の合計で考える
度数を避けてほろよいにすると、1缶の糖類は0gから31.7gにというのが、今回いちばんの発見でした。
度数だけ見て選べばいい、ではなかったんですね。
そのとおりです。純アルコールの合計を見る。そして本数を決める。これがいちばん大事なポイントですよ。
次にストロングゼロを買うときは、350ml缶を1本だけ選ぶところから始めてみてください。
成分ラボでは身近な食品を、メーカーの表示と国の資料をつき合わせて1つずつ調べています。ほかのお酒の記事も、あわせてどうぞ。






本記事の原材料と栄養成分は、サントリー公式の「栄養成分一覧 チューハイ・カクテル」の表示です(2026年10月14日確認)。1缶あたりの値と、純アルコール量をそろえたときの値は、100mlあたりの値から単純に計算しました。飲酒量の目安は厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」、糖類の目安はWHO「Healthy diet」によります。商品の中身は変わることがあるため、購入時はパッケージの表示を確かめてください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。20歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。妊娠中・授乳中の方、持病がある方、薬を飲んでいる方は飲酒を控えるか、医師に相談してください。








