【実は少ない!?】カレーメシは体に悪い?塩分よりたんぱく質の量が問題!

カレーメシは体に悪い?塩分はレトルトカレーと同じ、実はたんぱく質が少ない

お湯を注いで5分待ち、かき混ぜるだけでカレーライスが食べられる日清のカレーメシ。

手軽さが魅力ですが、「体に悪い」という口コミや評判を耳にして、気になっている方もいるのではないでしょうか。

よく心配されるのは塩分と添加物の多さです。

カレーメシでこんなお悩みありませんか
  • 塩分が多くて体に悪そう
  • 添加物がたくさん入っていて不安
  • 1食分の栄養として足りているのか心配
  • お昼に続けて食べても大丈夫か気になる

そこで、日清食品の公式表示を、レトルトカレーやカップヌードルと同じ条件で並べてみました。

塩分は1食2.2gで、レトルトカレーにごはんを添えた1食とほぼ変わりません。

実は少なかったのは、たんぱく質のほうで、1食あたり6.8gしかありませんでした。

えっ、気にするのは塩分じゃなかったんですか。

塩分も軽くはありません。ただ、先に手を打つべきはたんぱく質のほうです。

この記事で確かめること
  • 塩分はレトルトカレーより多いのか
  • 2026年4月の内容量変更で変わった数字
  • たんぱく質6.8gで1食として足りない量
  • 添加物それぞれの役割と国の評価
  • 手軽さを残したまま栄養を足す食べ方

使う数字は、日清食品と大塚食品の公式表示、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」です。

読み終わるころには、カレーメシをやめるべきか、何を足せばいいかが判断できます。

まずは、なぜ「体に悪い」と言われるのかから見ていきます。

目次

カレーメシが体に悪いと言われる理由

塩分や添加物より栄養の偏りに注目と伝えるセイジとナナのバナー

カレーメシが「体に悪い」と言われる理由は、口コミや他のサイトを見ると大きく4つに分かれます。

塩分、添加物、脂質、そして具の少なさです。

どれもパッケージの表示から読み取れることなので、根拠のない思い込みではありません。

まずは4つの心配を整理します。本当に問題かどうかは、次の見出しから数字で確かめていきます。

1食で食塩2.2gという数字

日清食品の公式表示では、カレーメシ 欧風ビーフの食塩相当量は1食(89g)あたり2.2gです。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」は、1日の食塩の目標量を成人男性7.5g未満、成人女性6.5g未満としています。

2.2gは男性の目標量の約29%、女性では約34%にあたります。

1食で1日の3分の1って、けっこう多いですね。

しかも日本人の食塩摂取量は平均9.6gで、もともと目標を超えています。カレーメシ単体ではなく、1日の合計で考える必要があります。

平均摂取量は、令和6年の国民健康・栄養調査の20歳以上の数字です。

12種類並ぶ添加物

原材料名のうち、「/」より後ろが添加物です。カレーメシ 欧風ビーフでは12種類の表示が並びます。

カレーメシ 欧風ビーフの添加物表示
  • カラメル色素
  • 調味料(アミノ酸等)
  • トレハロース
  • 増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)
  • 乳化剤
  • 酸味料
  • 香料
  • リン酸塩(Na)
  • 酸化防止剤(ビタミンE)
  • 甘味料(スクラロース、アセスルファムK)
  • 香辛料抽出物
  • くん液

1つの商品にこれだけ並ぶと、それだけで体に悪そうに見えてしまいます。

なかでも甘味料のスクラロースとアセスルファムKは、カレーに甘味料が入っていることに驚く方が多い成分です。

ただし、表示の数が多いことと、体への影響が大きいことは別の話です。

それぞれの役割と国の評価は、「カレーメシの添加物は?」の見出しで1つずつ確かめます。

脂質13gとカロリー

1食のエネルギーは389kcal、脂質は13.0gです。

脂質は1gで9kcalなので、13.0gで約117kcal。カロリーの約30%が脂質から来ている計算になります。

厚生労働省が示す脂質の目標量は総エネルギーの20〜30%なので、ちょうど上限にあたります。

ごはんとカレーだけなのに、そんなに脂が多いんですか。

ルゥに豚脂と牛脂、ライスにも乳化油脂が使われています。詳しくは「脂質13gには注意が必要」で見ていきます。

具が少ないという印象

原材料名で具にあたるのは、「大豆たん白入り牛ミンチ加工品」「フライドポテト」「にんじん」の3つです。

ふたを開けても具はまばらで、肉や野菜が少なく栄養が偏りそうという声がよく見られます。

この印象は、数字で見てもある程度当たっています。

実はこの「栄養の偏り」が、今回いちばん大事なポイントです。ただその前に、2026年4月に中身の量が変わった話を確かめておきましょう。

リニューアル前後の比較

値段はそのままで1食の量が減ったと伝えるバナー

カレーメシは2026年4月6日の発売分から、中身の量が変わりました。

値段はそのままで量だけが減ったため、栄養成分の数字も1食あたりでは下がっています。

他のサイトで見かける「462kcal」「食塩2.5g」は量が減る前の数字です。ここでは新旧を並べて、何が変わって何が変わっていないのかを確かめます。

2026年4月の内容量変更

日清食品の発表によると、カップライスは原材料や包装資材、物流費の値上がりを理由に、内容量が7〜17%減りました。

カレーメシ 欧風ビーフは、107g(ライス69g)から89g(ライス57g)になっています。

希望小売価格は税別298円のままです。

見た目が同じだから、減ったことに気づきませんでした。

ライスが12g減っています。ごはん茶わんの感覚でいうと、ひと口ぶん以上です。

1食あたりの数字の変化

新旧の栄養成分を並べると、すべての項目が少しずつ下がっています。

1食あたり変更前(107g)変更後(89g)
エネルギー462kcal389kcal
たんぱく質7.8g6.8g
脂質15.1g13.0g
炭水化物73.8g61.3g
食塩相当量2.5g2.2g
出典:変更後は日清食品の公式表示、変更前は発売時の表示(えん食べ掲載)
1食変更前変更後
エネルギー462kcal389kcal
たんぱく質7.8g6.8g
脂質15.1g13.0g
食塩2.5g2.2g
出典:日清食品・えん食べ

塩分は2.5gから2.2gへ、0.3g減りました。

一方で、もともと少なかったたんぱく質も7.8gから6.8gに減っています。変更前の数字はえん食べの記事に載っている発売時の表示です。

100gに揃えるとほぼ同じ

量が減っただけで、中身の濃さが変わったわけではありません。

100gあたりに直すと、食塩は変更前が約2.3g、変更後が約2.5gです。エネルギーも約432kcalと約437kcalで、ほとんど差がありません。

体にやさしく作り直されたのではなく、1食の量が小さくなったというのが正確なところです。

1食の塩分が減ったのは、量が減ったからです。レシピが減塩になったわけではありません。

量が減ったことの落とし穴

量が約17%減ると、これまでと同じ満足感を得られない方も出てきます。

そこで2個食べると、塩分は2.2g×2で4.4g。1日の目標量の半分を超えてしまいます。

日清食品は2026年4月13日に、約1.4倍の山盛カレーメシも発売しました。こちらは1食で食塩3.2gです。

足りないからもう1個、はやめたほうがいいんですね。

量を増やしたい日の選び方は、「おすすめの食べ方」の見出しで数字を並べます。

レトルトカレーとの塩分比較

塩分はレトルトカレーとほぼ同じだったと伝えるバナー

カレーメシの食塩2.2gは、他のカレー系の商品と比べて多いのでしょうか。

ここではレトルトカレー、カップヌードル、同じ日清の完全メシと山盛カレーメシを並べました。

比べると、カレーメシの塩分は5品のなかで最も少ない結果になりました。ただし、カレーメシならではの注意点もあります。

カレー系5品の塩分

どれも各メーカーの公式表示で、1食あたりの数字です。レトルトカレーには、茶わん1杯分のごはん150gを添えています。

1食あたり食塩相当量エネルギー
カレーメシ 欧風ビーフ2.2g389kcal
ボンカレーゴールド中辛+ごはん150g2.3g379kcal
完全メシ カレーメシ 欧風カレー2.9g483kcal
山盛カレーメシ 欧風ビーフ3.2g569kcal
カップヌードル カレー4.2g423kcal
出典:日清食品・大塚食品の公式表示、ごはんは文部科学省「日本食品標準成分表」
1食食塩
カレーメシ2.2g
ボンカレー+ごはん2.3g
完全メシ カレーメシ2.9g
山盛カレーメシ3.2g
カップヌードル カレー4.2g
出典:各社公式表示

ごはんには食塩が含まれないので、ごはん150gを足してもレトルトカレーの塩分は変わりません。

インスタント食品のなかで、カレーメシは塩分が多いほうではありません。

カレー系5品の1食あたりの塩分を比べた図。カレーメシ2.2gが最も少ない

ボンカレーとほぼ同じ2.2g

レトルトカレーの代表として、ボンカレーゴールド中辛を選びました。1人前180gで食塩2.3gです。

カレーメシとの差は0.1gしかありません。ルゥとごはんで食べるカレーライスの塩分は、商品が違ってもほぼ同じところに収まるということです。

インスタントだから特別しょっぱい、というわけじゃないんですね。

カレーという料理がもともと2g台の塩分を持っている、と考えるほうが正確です。

完全メシのほうが多い逆転

意外だったのは、栄養バランスを売りにした完全メシ カレーメシのほうが塩分が多かったことです。

完全メシは1食119gで食塩2.9gあり、通常のカレーメシより0.7g多い数字でした。

完全メシは、たんぱく質やビタミンなど33種類の栄養素を調整した商品です。量が多いぶん、塩分も増えています。

完全メシは「栄養が足りている」商品で、「塩分が少ない」商品ではありません。選ぶ理由を分けて考えてください。

残せない塩分という特徴

カップヌードル カレーは食塩4.2gで最も多いですが、そのうち1.8gはスープです。スープを残せば2.4gまで下がります。

カレーメシはお湯をライスがすべて吸うので、入っている2.2gはすべて口に入ります。残して減らすという方法が使えません。

お湯の量を変えても、カップに入っている塩分の量は同じです。

じゃあ、食べる前に塩分は決まっているってことですね。

そうです。だから調整するなら、カレーメシの前後の食事のほうになります。

最重要はたんぱく質が少ないこと

たんぱく質は1食に欲しい量の半分にも届かないと伝えるバナー

塩分はレトルトカレーと同じ程度だとわかりました。では、カレーメシで本当に気をつけるべきことは何でしょうか。

答えは、1食あたりのたんぱく質が6.8gしかないことです。

1食として食べる商品なのに、1食に欲しいたんぱく質の半分にも届きません。ここが今回いちばん伝えたいポイントです。

1食6.8gという数字

カレーメシ 欧風ビーフのたんぱく質は、1食89gあたり6.8gです。

具にあたるお肉は「大豆たん白入り牛ミンチ加工品」で、量はわずかです。主役はライスとルゥなので、中身のほとんどが炭水化物と脂質になっています。

炭水化物61.3gに対して、たんぱく質は約9分の1しかありません。

お腹はいっぱいになるのに、栄養は偏っているんですね。

1日の推奨量との差

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、18〜64歳のたんぱく質の推奨量を男性65g、女性50gとしています。

これを1日3食で分けると、1食の目安は男性で約22g、女性で約17gです。

1食の目安カレーメシ6.8gの割合
男性(18〜64歳)約21.7g約31%
女性(18〜64歳)約16.7g約41%
推奨量を3食で等分して計算。出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
1食の目安割合
男性約21.7g約31%
女性約16.7g約41%
推奨量を3食で等分して計算

女性でも1食に欲しい量の4割ほどしかとれない計算です。

1食に欲しいたんぱく質の目安とカレーメシ6.8g・完全メシ20.1gを比べた図

たんぱく質は筋肉や皮膚、髪などの材料になる栄養素です。

完全メシとの差は13g

同じカレーメシの仲間でも、完全メシ カレーメシのたんぱく質は1食20.1gあります。

差は13.3gで、ほぼ3倍です。

つまりカレーメシの弱点は「カレーだから」ではなく、この商品の作りによるものだとわかります。

塩分では完全メシが多く、たんぱく質ではカレーメシが大きく負けます。どちらが上とは言い切れません。

続けて食べたときの不足

たまに食べるだけなら、ほかの食事でたんぱく質を補えます。

問題は、忙しい時期のお昼が毎日カレーメシになるような食べ方です。1日のうち1食が続けて6.8gになると、その分を朝と夜で取り返す必要があります。

手軽さで選ぶ商品だからこそ、何かを1品足す習慣がいちばん効果的です。

塩分ばかり気にしていたので、たんぱく質は考えたこともなかったです。

足し方は簡単です。具体的な組み合わせは、「おすすめの食べ方」で紹介します。

脂質13gには注意が必要

レトルトカレーと比べて脂質は約2倍と伝えるバナー

カレーメシでたんぱく質の次に気をつけたいのが、脂質13.0gです。

数字だけ見ると多くは感じませんが、カロリーに占める割合で見ると印象が変わります。

同じカレーライスでも、レトルトカレーにごはんを添えた1食の約2倍の脂質が入っています。

カロリーの30%が脂質

脂質は1gで9kcalなので、13.0gで約117kcalです。389kcalのうち約30%が脂質から来ています。

厚生労働省の食事摂取基準では、脂質の目標量を総エネルギーの20〜30%としています。

カレーメシ1食で、ちょうど上限にあたる計算です。この見方はマルシンハンバーグの記事でも使っています。

上限を超えてはいません。ただ、余裕もない数字です。

レトルトカレーの約2倍

ボンカレーゴールド中辛にごはん150gを添えると、脂質は約6.6gです。

1食あたり脂質脂質の割合
カレーメシ 欧風ビーフ13.0g約30%
ボンカレーゴールド中辛+ごはん150g約6.6g約16%
完全メシ カレーメシ 欧風カレー15.0g約28%
カップヌードル カレー20.9g約44%
脂質の割合は、脂質1g=9kcalとして総エネルギーに対する割合を計算
1食脂質割合
カレーメシ13.0g約30%
ボンカレー+ごはん約6.6g約16%
完全メシ15.0g約28%
カップヌードル20.9g約44%
脂質1g=9kcalで計算

カロリーはほぼ同じなのに、脂質はカレーメシが約2倍です。

カップヌードル カレーはさらに多く、カロリーの4割以上が脂質でした。

脂の出どころはルゥとライス

原材料名を見ると、脂質の出どころは2か所あります。

カレーメシの脂質の出どころ
  • カレールゥの豚脂と牛脂
  • ライスの乳化油脂
  • 具のフライドポテト

ルゥの原材料は最初に豚脂が書かれています。原材料名は多い順に並ぶので、ルゥの中で最も多いのが豚脂ということです。

ライスにも乳化油脂が使われています。お湯を注いだときに米どうしがくっつかず、ほぐれやすくするためと考えられます。

ルゥのいちばん多い材料が脂なんですね。

1日の脂質目標との関係

1日2,000kcalの人なら、脂質の目標量は約44〜67gです。

カレーメシの13.0gは、その約2〜3割にあたります。1食分として極端に多いわけではありません。

気をつけたいのは組み合わせです。唐揚げやフライドポテトなど揚げ物を一緒に食べると、1食で脂質が一気に増えます。

足すなら揚げ物ではなく、脂の少ないたんぱく質を選んでください。

カレーメシの添加物は?

12種類の添加物は国の基準の範囲内と伝えるバナー

カレーメシには、12種類の添加物の表示が並んでいます。

数が多いと不安になりますが、1つずつ見ていくと、ライスの食感を保つもの、ルゥの色や香りを整えるものがほとんどです。

ここでは、よく心配される甘味料、色素、リン酸塩を中心に、何のために入っていて、国がどう評価しているのかを確かめます。

甘味料2つが入る理由

カレーメシには、甘味料としてスクラロースとアセスルファムKが使われています。

どちらも砂糖よりはるかに強い甘みを持つため、ごく少ない量で味の角を取る目的で使われます。

カレーなのに甘味料が入っているのは意外でした。

ルゥには砂糖も入っています。甘味料を合わせると、砂糖を増やさずにコクが出せます。

2つとも国が使用を認めた指定添加物で、使える食品と量に基準が決められています。

スクラロースの安全性の評価は、タフグミの記事で詳しく確かめました。日本人の実際の摂取量は、上限とされる量のごく一部です。

甘味料は「入っているかどうか」より「どれだけ入っているか」で考えてください。

カラメル色素とくん液

カラメル色素は、ルゥの茶色を濃くするための色素です。糖類を加熱して作られます。

くん液は、木材などを燃やした煙の成分を水に溶かしたもので、燻製のような香りをつけるために使われます。

どちらも昔から使われてきた既存添加物です。カラメル色素の種類と評価も、タフグミの記事で扱っています。

色と香りのための添加物です。量として体に影響が出る使い方ではありません。

リン酸塩と増粘剤

リン酸塩(Na)の役割は、ライスやお肉の食感を保つこと。

リンは肉や魚、乳製品など多くの食品に含まれる栄養素でもあります。食事摂取基準では、成人の耐容上限量を1日3,000mgとしています。

増粘剤の加工でん粉は、ルゥにとろみをつける役割です。食品安全委員会は加工でん粉について、「一日摂取許容量(ADI)を特定する必要はない」と評価しています。

リン酸塩が気になる方へ
  • 加工食品を毎食続けない
  • 腎臓の病気で食事制限がある方は主治医の指示を優先

一括名でまとめられた添加物

「調味料(アミノ酸等)」「乳化剤」「酸味料」「香料」は、中身を1つずつ書かず、役割の名前でまとめて表示できる添加物です。

このまとめ方を一括名表示といい、国民生活センターの資料によると14種類の用途で認められています。

トレハロースはきのこや海藻などにも含まれる糖の一種で、ごはんの食感を保つ目的でよく使われます。酸化防止剤のビタミンEは、油の劣化を防ぐためのものです。

12種類って聞くと怖かったですけど、役割がわかると印象が変わりますね。

添加物の数より、先ほどのたんぱく質と脂質のほうが、体への影響としてはずっと大きい問題です。

カレーメシのおすすめの食べ方

いつものカレーメシにゆで卵を1個のせる食べ方を伝えるバナー

ここまでの結果をまとめると、カレーメシの弱点はたんぱく質が少ないこと、脂質がやや多いことの2つです。

塩分はレトルトカレーと同じ程度で、添加物は量として問題になる根拠が見つかりませんでした。

つまり、やめるより「足し方」を変えるほうが効果的です。手軽さを残したまま、栄養を整える食べ方を紹介します。

たんぱく質を1品足す

いちばん簡単なのは、調理のいらないたんぱく質を1品足すことです。

足すものたんぱく質エネルギー食塩
ゆで卵1個(50g)約6.3g約67kcal約0.2g
牛乳コップ1杯(200g)約6.6g約122kcal約0.2g
納豆1パック(40g・たれ別)約6.6g約74kcal0g
出典:文部科学省「日本食品標準成分表」から計算
足すものたんぱく質
ゆで卵1個約6.3g
牛乳200g約6.6g
納豆1パック約6.6g
出典:日本食品標準成分表

どれか1つ足すだけで、たんぱく質は約13gとほぼ倍になります。女性の1食の目安約17gに近づきます。

数字はゆで卵・牛乳・納豆の成分表をもとにしました。

卵と牛乳で完全メシ並み

ゆで卵と牛乳の2つを足すと、どうなるでしょうか。

1食あたりたんぱく質食塩エネルギー
カレーメシ+ゆで卵+牛乳約19.7g約2.6g約578kcal
完全メシ カレーメシ20.1g2.9g483kcal
カレーメシ+ゆで卵1個+牛乳200gで計算
1食たんぱく質食塩
カレーメシ+卵+牛乳約19.7g約2.6g
完全メシ20.1g2.9g
卵1個・牛乳200gで計算

たんぱく質は完全メシとほぼ同じになり、塩分は完全メシより少なく収まります。

カレーメシにゆで卵と牛乳を足したときのたんぱく質と塩分の変化を示した図

エネルギーは増えるので、量が多いと感じる方は牛乳を省いて卵だけにしてください。

いつものカレーメシに、ゆで卵をのせるだけでいいんですね。

カレーと卵は相性もいいです。コンビニでもすぐ買えます。

塩分は前後の食事で調整

カレーメシの2.2gは、食べる前から決まっています。減らせない分は、その日のほかの食事で調整するのが現実的です。

たとえば同じ日の夜は、汁物や漬物を控えるだけでも差が出ます。

カレーメシを食べた日に控えたいもの
  • みそ汁などの汁物
  • 漬物や梅干し
  • ラーメンやうどんのスープ

調味料の塩分の比べ方は、ウエイパーの記事で詳しく扱っています。

しょうゆやソースを追加でかけないことも、簡単で効果のある方法です。

物足りない日は山盛を選ぶ

量が減って足りないと感じる日に、カレーメシを2個食べるのはおすすめしません。

量を増やす方法食塩たんぱく質エネルギー
カレーメシ2個4.4g13.6g778kcal
山盛カレーメシ1個3.2g10.2g569kcal
カレーメシ1個+ゆで卵約2.4g約13.1g約456kcal
出典:日清食品の公式表示、ゆで卵は日本食品標準成分表から計算
方法食塩たんぱく質
カレーメシ2個4.4g13.6g
山盛1個3.2g10.2g
1個+ゆで卵約2.4g約13.1g
日清食品・成分表から計算

いちばんバランスが良いのは、カレーメシ1個にゆで卵を足す食べ方でした。2個食べるより塩分は半分近く、たんぱく質はほぼ同じです。

量を増やすならカレーメシではなく、たんぱく質で増やしてください。

カレーメシのよくある質問

毎日・子ども・完全メシなど6つの疑問に回答すると伝えるバナー

最後に、カレーメシを食べるときに迷いやすい点をまとめました。

どれも公式の表示と公的な資料の範囲で答えています。

持病があって食事制限を受けている場合は、必ず主治医や管理栄養士の指示を優先してください。

カレーメシは毎日食べても大丈夫ですか

塩分と添加物の面では、1日1食なら大きな問題が起きる根拠は見当たりません。塩分2.2gはレトルトカレー1食とほぼ同じです。

気をつけたいのはたんぱく質です。1食6.8gが毎日続くと、1日の推奨量に届きにくくなります。

毎日食べるなら、ゆで卵や牛乳などのたんぱく質を必ず1品足してください。

カレーメシを食べると太りますか

1食389kcalは、1日2,000kcalの人にとって約19%です。1食分としては多くありません。

ただしカロリーの約30%が脂質なので、揚げ物と一緒に食べたり2個食べたりすると一気に増えます。

1食1個にして、足すならゆで卵や納豆のような脂の少ないたんぱく質を選ぶのがおすすめです。

子どもに食べさせても平気ですか

添加物は国の基準の範囲で使われており、子どもだから避けるべきという根拠は見当たりません。

注意したいのは塩分です。食事摂取基準では6〜7歳の食塩の目標量を1日4.5g未満としており、カレーメシ1食2.2gはその約半分にあたります。

子どもに出すときは大人と分けて食べる、その日のほかの食事の塩分を控えるなどで調整してください。

完全メシのカレーメシのほうが体に良いですか

たんぱく質は完全メシが20.1gで、通常のカレーメシの約3倍です。ビタミンやミネラルも調整されています。

一方で食塩は完全メシが2.9gで、通常の2.2gより0.7g多くなっています。

たんぱく質を重視するなら完全メシ、塩分を重視するなら通常のカレーメシにゆで卵を足す食べ方が向いています。

量が減ったのはいつからですか

2026年4月6日の発売分からです。カレーメシ 欧風ビーフは107g(ライス69g)から89g(ライス57g)になりました。

希望小売価格は税別298円のまま変わっていません。

ネットで見かける「462kcal」「食塩2.5g」は変更前の数字です。お手元の商品の表示を確認してください。

お湯を少なめにすると塩分は減りますか

減りません。塩分はルゥとライスに最初から入っているので、お湯の量を変えてもカップの中の塩分は2.2gのままです。

お湯を少なくすると味が濃く感じられるだけで、口に入る塩分は同じです。

表示どおりの190mlで作るのが、いちばんおいしく食べられる方法です。

カレーメシについてのまとめ

カレーメシはやめなくていい、1品足せばOKと伝えるまとめのバナー

カレーメシが体に悪いのかを、公式の表示と公的な資料で確かめてきました。

答えは「塩分より、たんぱく質の少なさが問題」でした。

この記事のポイント
  • 2026年4月から107g→89gに減量。値段は298円のまま
  • 食塩2.2gはレトルトカレー+ごはんとほぼ同じ
  • 完全メシのほうが塩分は0.7g多い
  • たんぱく質は6.8gで1食の目安の3〜4割
  • 脂質はカロリーの約30%でレトルトカレーの約2倍
  • 添加物12種類は国の基準の範囲で使用

「インスタントだから体に悪い」という心配は、塩分と添加物については当てはまりませんでした。

ただしたんぱく質が1食に欲しい量の半分にも届かないことは事実です。ここだけは食べ方で補う必要があります。

やめなくていいけど、そのまま食べるのはもったいないんですね。

ゆで卵を1個のせる。それだけで、たんぱく質はほぼ倍になります。

次にカレーメシを買うときは、ゆで卵か牛乳を一緒にかごに入れてみてください。

同じ「1個で1日のどこまで届くか」をアイスで調べたのがジャイアントコーンの記事です。チョコナッツ1個で、脂質の目標量の3〜4割に届きます。

塩分が気になる即席食品や調味料では、スープデリや香味ペーストも調べています。魚のおかずならパンガシウスの記事もどうぞ。

同じインスタント食品では、マルタイラーメンも調べています。めんを揚げていないので、脂質は1食2.6gと袋めんのなかでも少なめでした。

成分ラボでは身近な食品を、メーカーの公式表示と国の資料をつき合わせて1つずつ調べています。

同じように「体に悪い」と言われがちな商品も調べているので、あわせてどうぞ。

数値についての注記

本記事の栄養成分値は各メーカーが公表する数値です。製品規格や原材料の変更により変わることがあるため、購入時はお手元の商品の表示をご確認ください。

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。腎臓病や高血圧などで食事制限を受けている方は、医師や管理栄養士の指示を優先してください。

目次