100mlの小さなびんに、食物繊維6gとビタミンC300mg。大塚製薬の「ファイブミニ」は、おなかの調子を整えるトクホ(特定保健用食品)として長く売られている飲み物です。
一方で、「ファイブミニは糖分が多くて体に悪い」「添加物が入っているから毎日はやめたほうがいい」という声を耳にして、飲み続けてよいのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
- 糖分が多すぎないか不安
- 添加物が入っているのが気になる
- 糖分の少ないプラスなら安心か知りたい
- 1日に何本まで飲んでいいか迷う
そこで、大塚製薬公式の製品情報と国の資料をもとに、ファイブミニと、糖分が少なめの「ファイブミニ プラス」を1本100mlで並べてみました。
結果、糖分を避けてプラスにすると、糖質は約4分の1減るが、食物繊維も1g減ることが分かりました。
糖分が少ないプラスなら、いいことしかないと思っていました……。
糖質は減るんです。でも、目当ての食物繊維も一緒に減るんですよ。数字で順番に確かめていきましょう。
- 原材料と栄養成分
- ファイブミニ プラスとの比較
- 添加物と食物繊維の正体
- 1日に飲む量の目安
使う数字は、メーカーの公式表示と国や国際機関の資料に限りました。まずは、なぜ体に悪いと言われるのかから見ていきます。
ファイブミニが体に悪いと言われる理由


ファイブミニは、1本100mlの炭酸飲料です。ファイブミニ公式サイトによると、1996年におなかの調子を整える食物繊維飲料としてトクホに認められました。
「体に悪い」と言われる理由をたどると、3つに分かれました。数字で確かめられる心配と、名前のイメージから来る心配が混ざっています。
健康のために毎日飲んでいる人も多いですよね。
だからこそ、心配の中身をはっきりさせておきたいですね。1つずつ見ていきましょう。
糖分が多くジュース並み
ファイブミニ1本の糖質は12.5gです。原材料の先頭は「糖類(砂糖、ぶどう糖果糖液糖、オリゴ糖)」で、健康飲料なのに甘いのが気になる、という声があります。
100mlあたりで比べると、糖質はコーラより多いことも分かりました。くわしくは2章で見ます。
健康のための飲み物なのに、甘いんですね。
飲みやすくするために糖類で甘さをつけているんです。量で考えると、印象が変わりますよ。
添加物が入っている
原材料の「/」より後ろには、ビタミンC・炭酸・酸味料・香料・トマト色素・調味料(アミノ酸)が書かれています。トクホなのに添加物が入っている、と気にする人もいるでしょう。
それぞれ何のために入っているのかは、4章で確かめましょう。
トクホなら、添加物は入っていないと思っていました。
トクホは「体のこの働きに役立つ」と国が許可した食品のことで、添加物がないという意味ではないんです。
飲みすぎるとおなかがゆるくなる
ファイブミニの食物繊維は、ポリデキストロースという水に溶けるタイプです。食物繊維を一度に多くとると、おなかがゆるくなる人もいます。
「おなかに効くなら、たくさん飲めばもっと効く」と考えがちですが、メーカーの目安は1日1本です。量の目安は5章でまとめます。
多めに飲んだほうが効くのかと思っていました。
トクホは、決められた量で効果が確かめられています。増やせばいいわけではないんですよ。
ファイブミニの原材料と栄養成分


ここからは、大塚製薬公式の製品情報で、ファイブミニの中身を見ていきます。表示は1本100mlあたりです。
結果、1本50kcalで、糖質12.5gと食物繊維6gが入っていることが分かりました。ビタミンCは300mg入っています。


食物繊維だけじゃなく、糖質もしっかり入っているんですね。
そうなんです。食物繊維を飲みやすくするために、甘さをつけているんですね。
原材料の先頭は糖類
| 項目 | ファイブミニ |
|---|---|
| 原材料 | 糖類(砂糖、ぶどう糖果糖液糖、オリゴ糖)、ポリデキストロース(アメリカ製造) |
| 添加物 | ビタミンC、炭酸、酸味料、香料、トマト色素、調味料(アミノ酸) |
| エネルギー | 50kcal |
| 炭水化物 | 18.5g(糖質12.5g・食物繊維6g) |
| 食塩相当量 | 0.03g |
| ビタミンC | 300mg |
| 関与成分 | ポリデキストロース7.0g |
原材料は使った重さの多い順に書かれています。糖類が先頭、食物繊維のポリデキストロースが2番目でした。ポリデキストロースは「/」より前にあるので、添加物ではなく原材料の扱いです。
100mlの糖質はコーラより多い


日本コカ・コーラの製品情報では、コカ・コーラは100mlあたり炭水化物11.3gです。ファイブミニの糖質12.5gは、同じ100mlで比べるとコーラより約1割多い量でした。
ただ、ファイブミニは1本が100mlと小さく、1本でとる糖質は12.5gです。コーラ500mlなら56.5gになるので、1本ずつ比べればファイブミニのほうがずっと少ないです。コーラの数字は、コカ・コーラ ゼロの記事でくわしく調べました。
同じ量だとコーラより甘いなんて、意外です。
小さいびんだから気づきにくいんです。量で考えるのが大事ですね。
食物繊維は7gで6gと表示
ファイブミニには、ポリデキストロースが7.0g入っています。大塚製薬のよくある質問によると、これを食物繊維に換算すると6gになるため、表示は6gです。
ビタミンCも1本で300mgと多めです。厚生労働省の食事摂取基準(2025年版)では、成人のビタミンCの推奨量は1日100mgなので、1本で推奨量の3倍がとれます。
ビタミンCも、こんなに入っているんですね。
レモン15個分と書かれているのは、このビタミンCのことなんです。
糖分を避けてファイブミニプラスにすると


「糖分が気になるなら、プラスにすればいい」と考える人も多いでしょう。そこで、ファイブミニ プラスと1本100mlで並べてみました。
結果、糖質は12.5gから9.2gへ約4分の1減るものの、食物繊維も6gから5gに減ることが分かりました。


糖質が減るなら、プラスのほうがよさそうですけど……。
減るものと増えるものがあるんです。数字を見ていきましょう。
糖質は約4分の1減る
| 1本100mlあたり | ファイブミニ | ファイブミニ プラス |
|---|---|---|
| エネルギー | 50kcal | 37kcal |
| 糖質 | 12.5g | 9.2g |
| 食物繊維 | 6g | 5g |
| ビタミンC | 300mg | 190mg |
| そのほかの栄養 | — | β-カロテン3mg・ビタミンE2.0mg |
| 甘味料 | なし | ステビア |
プラスの糖質は9.2gで、ファイブミニより3.3g(約26%)少ないです。エネルギーも50kcalから37kcalに下がります。糖分を減らしたい人には、たしかにうれしい数字です。
食物繊維は1g減る
一方で、食物繊維は6gから5gへ1g減り、ビタミンCも300mgから190mgに減ります。かわりに、β-カロテンとビタミンEが加わっています。
製品情報で「おなかの調子を整えることが認められた特定保健用食品」と書かれているのは、ファイブミニのほうです。プラスの説明は「野菜不足の人におすすめ」で、ねらいが少し違います。
同じシリーズでも、目的が違うんですね。
おなかの調子を目当てにするならファイブミニ、野菜不足を補いたいならプラス、と考えると選びやすいですよ。
プラスは甘味料ステビア入り
プラスの原材料には、甘味料(ステビア)が入っています。砂糖を減らしたぶん、甘味料で甘さを補っているようです。
甘味料を避けたい人にとっては、糖分を避けてプラスにすると、今度は甘味料が入るという入れ替わりになります。何を避けたいかで選び方が変わります。野菜不足が気になる人は、野菜生活100の記事も参考にしてください。
糖分を減らすと、甘味料が入るんですね。
そうなんです。どちらがいいかは、その人が何を気にしているかで決めるのがいちばんです。
ファイブミニの添加物と食物繊維


次は、「添加物が入っている」「食物繊維が体に合わない」という心配を確かめます。添加物は、ビタミンC・炭酸・酸味料・香料・トマト色素・調味料(アミノ酸)の6種類でした。
結果、いずれも国が使用を認めた添加物で、ビタミンCは栄養と品質を守る役目も兼ねていることが分かりました。
ひとつずつ、中身を知りたいです。
名前だけで判断せず、何のために入っているかを見ていきましょう。
ビタミンCは栄養と酸化防止
添加物の先頭のビタミンCは、1本300mgを入れるための栄養の上乗せです。あわせて、飲み物の味や色が変わるのを防ぐ役目もあります。
ビタミンCは水に溶けるビタミンで、食事摂取基準では上限量が定められていません。とはいえ、ほかのサプリでも多くとっている人は、全体で考えると安心です。
添加物と聞くとこわいけど、ビタミンCなんですね。
そうなんです。添加物の欄に書かれているものが、すべて体に悪いわけではないんですよ。
トマト色素と調味料
ファイブミニの色は、トマト色素でつけています。トマトから取った色素で、数字の名前がつく合成着色料ではありません。
酸味料・香料・調味料(アミノ酸)は、味を整えるためのものです。まとめた名前で表示してよいルールなので、中身が気になるときは、大塚製薬のお客様相談室に聞くのが確実です。
トマトの色素なんですね。
同じ大塚製薬の小びんのオロナミンCの記事でも、添加物を1つずつ調べていますよ。
ポリデキストロースは水溶性の食物繊維
大塚製薬のよくある質問によると、ポリデキストロースは水に溶けるタイプの食物繊維とされています。海藻やこんにゃくに含まれる食物繊維と同じ、水溶性の仲間です。
トクホの許可表示は「食生活で不足しがちな食物繊維を手軽にとり、おなかの調子を整える」です。決められた1日1本で、おなかの調子を整える働きが確かめられていると考えましょう。
体に合わない成分というわけではないんですね。
はい。ただ、食物繊維は一度に多くとるとおなかがゆるくなる人もいます。量を守ることが大事です。
ファイブミニの飲む量の目安


では、ファイブミニとはどう付き合えばよいのでしょうか。答えは、1日1本を、食事で足りない分の補いとして飲むことです。
大塚製薬のよくある質問でも、「1日1本を目安にお飲みください」と案内されています。


1日1本なら、続けやすいですね。
そうなんです。メーカーが決めた量を守るのが、いちばん安心な飲み方ですよ。
1日1本で目標量の約3分の1
厚生労働省の食事摂取基準(2025年版)では、食物繊維の1日の目標量は、成人女性で18g以上、男性で20〜22g以上です。
ファイブミニ1本の6gは、女性の目標量の約3分の1にあたります。残りは、野菜・豆・きのこ・海藻・穀物などの食事からとる必要があります。
| 飲む量 | エネルギー | 糖質 | 食物繊維 |
|---|---|---|---|
| 1本 | 50kcal | 12.5g | 6g |
| 2本 | 100kcal | 25g | 12g |
| 3本 | 150kcal | 37.5g | 18g |
3本飲んでも食物繊維は目標に届くけど、糖質が37.5gになるんですね。
そうなんです。だから飲み物だけで食物繊維をまかなおうとせず、1本を補いにするのがいいんですよ。
糖質はWHOの目安の半分
WHO(世界保健機関)は、加えた砂糖などの糖類を1日のエネルギーの10%未満、できれば5%未満にするよう勧めています。成人で1日2,000kcalなら、できれば25g未満です。
ファイブミニ1本の糖質12.5gは、この25gのちょうど半分です。1本なら問題になりにくい量ですが、ほかの甘い飲み物やお菓子と重なると、すぐに目安を超えます。
1本で半分って聞くと、ちょっと多く感じます。
その日にほかの甘いものを控えめにすれば大丈夫です。全体で考えてくださいね。
食事と一緒に飲む
ファイブミニは、食事のときに一緒に飲むのがおすすめです。食事の代わりにするのではなく、足りない食物繊維を補う飲み物として使いましょう。
治療中の人や薬を飲んでいる人は、医師や薬剤師に相談してから飲むと安心です。トクホは病気を治すものではなく、毎日の食生活を補うものです。
食事の代わりではなく、おまけなんですね。
そのとおりです。主食・主菜・副菜の食事が基本で、ファイブミニはその補いですよ。
ファイブミニのよくある質問


ここまでの数字をふまえて、ファイブミニについて多い疑問にまとめて答えます。
気になる質問だけ拾い読みしてください。
ファイブミニは体に悪いですか
体に悪い飲み物ではありません。おなかの調子を整えることが認められた特定保健用食品です。
ただ、1本に糖質12.5gが含まれます。1日1本を目安に、食事で足りない食物繊維の補いとして飲みましょう。
ファイブミニには砂糖がどれくらい入っていますか
1本100mlあたりの糖質は12.5gで、原材料の先頭は糖類(砂糖、ぶどう糖果糖液糖、オリゴ糖)です。
100mlあたりではコーラ(炭水化物11.3g)より約1割多いですが、1本が100mlと小さいので、1本でとる量は12.5gです。
ファイブミニプラスのほうが体にいいですか
プラスは糖質9.2g・37kcalで、ファイブミニより糖質が約4分の1少なくなります。
ただ、食物繊維は5gと1g少なく、甘味料(ステビア)も入っています。製品情報で特定保健用食品とあるのはファイブミニのほうです。
1日に何本まで飲んでいいですか
大塚製薬は「1日1本を目安に」と案内しています。
食物繊維を一度に多くとると、おなかがゆるくなる人もいます。2本、3本と増やすより、食事で野菜や豆を足すほうがおすすめです。
添加物は体に悪くないですか
添加物は、ビタミンC・炭酸・酸味料・香料・トマト色素・調味料(アミノ酸)で、いずれも国が使用を認めたものです。
ビタミンCは栄養を足す役目と、味や色を守る役目を兼ねています。
子どもに飲ませても大丈夫ですか
特定保健用食品は、主に大人の食生活を補うことを想定しています。子どもは体が小さいので、与える場合は少量にとどめましょう。
子どもの食物繊維は、野菜や果物、穀物などふだんの食事からとるのが基本です。
ファイブミニは体に悪いかのまとめ


ファイブミニは体に悪いのかを、大塚製薬公式の表示と国や国際機関の資料で確かめてきました。
答えは「体に悪い飲み物ではない。1日1本を、食事で足りない食物繊維の補いとして飲む」です。
- 1本100mlで50kcal・糖質12.5g
- 食物繊維6g・ビタミンC300mg
- 100mlの糖質はコーラより約1割多い
- プラスは糖質約4分の1減・食物繊維1g減
- プラスは甘味料ステビア入り
- 1日1本で女性の目標量の約3分の1
糖分を避けてプラスにすると、糖質は約4分の1減るが、食物繊維も1g減るというのが、今回いちばんの発見でした。
「糖分が少ない=体にいい」とは限らないんですね。
そのとおりです。何を目当てに飲むのかを決めて、1日1本を守る。これがいちばん大事なポイントですよ。
次にファイブミニを買うときは、ラベルの「糖質」と「食物繊維」の2つの数字を見比べてみてください。
成分ラボでは身近な食品を、メーカーの表示と国の資料をつき合わせて1つずつ調べています。ほかの飲み物の記事も、あわせてどうぞ。






本記事の原材料と栄養成分は、大塚製薬公式サイトの製品情報の表示です(1本100mlあたり・2026年10月10日確認)。2本・3本の値は1本の値から計算しました。コカ・コーラの値は日本コカ・コーラ公式の製品情報(100mlあたりの炭水化物)、食物繊維の目標量とビタミンCの推奨量は厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」、糖類の目安はWHO「Healthy diet」によります。商品の中身は変わることがあるため、購入時はパッケージの表示を確かめてください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。特定保健用食品は病気の治療を目的としたものではありません。治療中の方や薬を飲んでいる方は、医師や薬剤師に相談してください。






