もうひとがんばりしたい仕事や勉強の前に、つい手が伸びるレッドブル。すっきりした甘さで、1本飲むと気分も切り替わります。
一方で、「レッドブルは砂糖がたっぷり入っている」「エナジードリンクは体に悪い」という話を耳にして、どれくらいなら飲んでいいのか気になっている方もいるはずです。
- レッドブル1本に砂糖がどれくらい入っているか知りたい
- 砂糖とカフェインのどちらに気をつければいいか知りたい
- 1日に何本までなら飲めるのか知りたい
- 砂糖を減らす方法を知りたい
そこで、レッドブル・ジャパンの公式表示と、WHO(世界保健機関)の目安、農林水産省がまとめたカフェインの上限をつき合わせて調べています。
結果、250ml1本の糖類は約27gで、2本飲むとWHOが示す1日の上限(2,000kcalの人で50g)を超えると分かりました。カフェインの上限に届くのは大人で5本なので、先に上限に届くのはカフェインではなく砂糖です。
エナジードリンクは、カフェインのほうが心配だと思っていました。
そう思いますよね。1日の上限で比べると、話が逆になるんです。順番に確かめましょう。
- レッドブル1本の栄養成分と砂糖の量
- WHOの砂糖の目安と比べた本数
- カフェインの上限と比べた本数
- 砂糖を減らす方法
使う数字は、メーカーの公式表示と、国や国際機関の資料に限りました。まずは、体に悪いと言われる理由から見ていきます。
レッドブルが体に悪いと言われる理由


レッドブルが「体に悪い」と言われるのはなぜでしょうか。
理由をたどると、3つに分かれました。砂糖が多そうなこと、カフェインが入っていること、エナジードリンクの飲みすぎの事故が知られていることです。
どれも、よく聞く話です。
1つずつ、数字で確かめていきますね。
砂糖が多そう
レッドブルは甘い飲み物なので、砂糖がたくさん入っていそうと感じる方は多いはずです。
公式サイトでは、250ml1本の糖類は約27gとされています。この量がどのくらいかは、3章でWHOの目安と比べます。
27gと言われても、多いのか少ないのか分かりません。
そうですよね。1日の目安と並べると、ぐっと分かりやすくなりますよ。
カフェインが入っている
レッドブルには、250ml1本にカフェインが80mg入っています。公式サイトは、一般的なドリップコーヒー1杯分とほぼ同じ量としています。
エナジードリンクと聞くと、カフェインが強そうな印象がありますが、1本あたりの量はコーヒーと大きく変わりません。
コーヒー1杯分くらいなんですね。
はい。ただ、何本も飲めば量は増えるので、4章で本数に直してみましょう。
飲みすぎの事故が知られている
農林水産省の「カフェインの過剰摂取について」には、エナジードリンクの多用により中毒死した例もあると書かれています。


こうした事故が知られていることも、「エナジードリンクは危ない」という印象につながっているのでしょう。大事なのは、1日にどれだけ飲むかです。
飲みすぎると、本当に危ないんですね。
そうなんです。だからこそ、上限を数字で知っておくのが大事ですよ。
レッドブルの砂糖の量は、250ml1本で約27g


まずは、レッドブル・ジャパンの公式サイトに載っている数字を確かめました。
250ml1本あたり、糖類は約27g、エネルギーは115kcal、カフェインは80mgです。
1本で27gなんですね。
はい。表示の読み方も、あわせて見ておきましょう。
公式の栄養成分表示
| 項目 | 100mlあたり | 250ml1本あたり |
|---|---|---|
| エネルギー | 46kcal | 115kcal |
| たんぱく質 | 0g | 0g |
| 脂質 | 0g | 0g |
| 炭水化物 | 10.7g | 26.75g |
| 食塩相当量 | 0.20g | 0.5g |
| カフェイン | 32mg | 80mg |
公式の表は100mlあたりで書かれているので、250mlの1本に直すときは2.5倍します。
100mlあたりの表示だと、1本の量が分かりにくいですね。
そうなんです。缶の大きさに合わせて計算し直すのがコツですよ。
糖類は1本約27g
公式サイトの説明では、250mlのレッドブル エナジードリンク1本には、糖類が約27g含まれていますとされています。使っている砂糖は植物由来とも書かれています。


レッドブルの糖類は、製造するときに加えた砂糖などです。WHOは、こうした製造時に食品や飲み物に加えられた糖を「遊離糖類」と呼び、とりすぎに注意するよう呼びかけています。
果物の甘さとは、扱いが違うんですね。
はい。WHOの目安は、この遊離糖類についての数字なんですよ。
ジュースと同じくらいの量
公式サイトは、レッドブルの糖類の量は、同じ量のリンゴジュースやオレンジジュースとほぼ同程度としています。
つまり、レッドブルを避けてジュースにしても、糖類が大きく減るとは限らないということです。果汁100%の飲み物の糖分は、果糖ぶどう糖液糖の記事でもくわしく比べています。
ジュースにしても、あまり変わらないんですね。
そうなんです。甘い飲み物は、種類より量で考えるのがおすすめですよ。
WHOの目安と比べると、2本で1日の上限を超える


では、1本27gの糖類はどのくらいの量なのでしょうか。WHOの「Healthy diet」ファクトシートと比べました。
結果、1本で「できれば」の目安25gを超え、2本で上限の50gを超えることが分かりました。
2本で上限を超えてしまうんですね。
はい。WHOの数字を順番に見ていきましょう。
WHOの上限は総エネルギーの10%未満
WHOは、遊離糖類のとる量を1日の総エネルギーの10%未満に抑えるよう勧めています。
これは、1日2,000kcalをとる人で50g(すりきり小さじ約12杯)に当たるとされています。
1日50gが上限なんですね。
はい。ただし、食事全体からとる砂糖をあわせた量ですよ。
できれば5%以下
WHOはさらに、5%以下に抑えると、健康にとってさらによい可能性があるとしています。


5%を1日2,000kcalに当てはめると、25gです。レッドブル1本の約27gは、この量をすでに超えています。
1本で、もう「できれば」を超えてしまうんですね。
そうなんです。1本飲んだ日は、ほかの甘いものを控えめにするといいですね。
2本で約54gになる
レッドブルを2本飲むと、糖類は約27g×2本=約54gです。
これは、WHOの上限50gを飲み物だけで超える量です。1本でも上限の半分以上(約54%)なので、ほかの食事の砂糖とあわせると、さらに増えることになります。
飲み物だけで上限を超えるのは、驚きです。
はい。必要とするエネルギーが少ない人ほど、上限は低くなる点も覚えておきましょう。
カフェインは大人なら5本で上限に届く


では、カフェインのほうはどうでしょうか。農林水産省の「カフェインの過剰摂取について」にある、各国・機関の上限の表で確かめました。
健康な大人の上限は1日400mgで、レッドブル5本分でした。大人なら、砂糖の上限(2本)のほうが先に届きます。
カフェインより、砂糖のほうが先なんですね。
はい。ただ、妊娠中の方や子どもは話が変わるので、そこも見ておきましょう。
健康な大人は1日400mg
農林水産省の表では、米国、欧州・英国、カナダ、オーストラリア・ニュージーランドが、健康な大人の上限・目安を1日400mgとしています。
レッドブルは1本80mgなので、400mg÷80mg=5本です。欧州・英国とオーストラリア・ニュージーランドは、1回あたりの目安も別に示しています。
1日5本が、大人の目安なんですね。
はい。ただ、コーヒーやお茶のカフェインもあわせた量ですよ。
妊娠中・授乳中はもっと少なく
妊娠中・授乳中の方の上限は、欧州・英国やオーストラリア・ニュージーランドで1日200mg、カナダで300mgです。WHOも妊婦について1日300mgとしています。


レッドブルの本数に直すと、200mgで2.5本、300mgで3.75本です。コーヒーやお茶もあわせると、すぐに届く量なので気をつけましょう。
妊娠中は、大人の半分くらいなんですね。
そうなんです。医師から指示がある場合は、そちらを優先してくださいね。
子どもは体重1kgあたり2.5〜3mg
子どもの上限は、カナダで18歳未満は体重1kgあたり1日2.5mg、欧州・英国で体重1kgあたり1日3mgとされています。
体重40kgの子どもなら、1日100〜120mgで、レッドブル1本でほぼ届く量です。子どもが飲むのは、控えたほうがよさそうです。
子どもだと、1本でも多いんですね。
はい。体が小さいぶん、上限も低くなるんですよ。
レッドブルの砂糖を減らすには


では、レッドブルの砂糖を減らすにはどうすればよいのでしょうか。公式の表示とWHOの目安から、3つの方法をまとめました。
ポイントは、シュガーフリーを選ぶ、本数を決める、ほかの砂糖とあわせて考えるの3つです。
できそうなことから試してみたいです。
はい。1つずつ見ていきましょう。
シュガーフリーなら糖類0g
レッドブル・ジャパンの公式サイトによると、レッドブル シュガーフリーは糖類0gです。
ただし、カフェインは同じ80mgなので、カフェインの量は変わりません。甘味料については、シュガーフリーの記事でくわしく紹介しています。
砂糖は減っても、カフェインは減らないんですね。
そうなんです。何を減らしたいかで、選び方が変わりますよ。
本数を決める
通常のレッドブルは、1本でWHOの上限50gの半分以上の糖類が入っています。


飲む日は本数をあらかじめ決めておくと、気づかないうちに上限を超えるのを防げます。
なんとなく飲むのをやめるだけでも、違いそうです。
はい。数を決めておくと、自然と控えめになりますよ。
ほかの砂糖とあわせて考える
WHOの目安は、飲み物だけでなく、1日にとる遊離糖類の合計についての数字です。
レッドブルを飲んだ日は、お菓子やほかの甘い飲み物を控えめにすると、1日の合計を抑えやすくなります。
1日の合計で考えるのがポイントなんですね。
そのとおりです。飲み物の砂糖は気づきにくいので、意識しておきましょう。
レッドブルの砂糖の量のよくある質問


ここまでの内容をふまえて、レッドブルの砂糖やカフェインについて多い疑問にまとめて答えます。
気になる質問だけ拾い読みしてください。
レッドブル1本に砂糖はどれくらい入っていますか
レッドブル・ジャパンの公式サイトによると、250ml1本の糖類は約27gで、エネルギーは115kcalあります。
レッドブルは1日何本までなら飲めますか
WHOの遊離糖類の上限(1日2,000kcalの人で50g)で考えると、2本で超える計算です。カフェインは健康な大人の上限1日400mgに5本で届くので、大人は砂糖の上限のほうが先に届きます。
レッドブルのカフェインはコーヒーと比べて多いですか
250ml1本に80mgで、公式サイトの説明では、一般的なドリップコーヒー1杯分とほぼ同じ量です。
レッドブルの砂糖はジュースより多いですか
公式サイトは、同じ量のリンゴジュースやオレンジジュースとほぼ同程度としています。ジュースに替えても、糖類が大きく減るとは限りません。
シュガーフリーなら砂糖はゼロですか
レッドブル シュガーフリーの糖類は0gです。ただし、カフェインは通常のレッドブルと同じ80mgです。
妊娠中や子どもは飲んでも大丈夫ですか
妊娠中・授乳中のカフェインの上限は国や機関によって1日200〜300mg、子どもは体重1kgあたり1日2.5〜3mgとされています。体重40kgの子どもなら、1本でほぼ上限に届きます。医師から指示がある場合は、その指示を優先してください。
レッドブルの砂糖の量のまとめ


レッドブルの砂糖の量を、レッドブル・ジャパンの公式表示とWHOの目安、農林水産省がまとめたカフェインの上限で確かめてきました。
答えは「250ml1本の糖類は約27gで、2本でWHOの上限50gを超える。カフェインの上限は大人で5本なので、先に届くのは砂糖」です。
- レッドブル250ml1本の糖類は約27g、115kcal
- WHOの遊離糖類の上限は1日2,000kcalの人で50g
- 1本で「できれば」の25gを超え、2本で上限を超える
- カフェインは1本80mg、大人の上限400mgは5本分
- 妊娠中・子どもはカフェインの上限が低い
- シュガーフリーは糖類0gだが、カフェインは同じ80mg
エナジードリンクで気にしたいのは、カフェインより先に砂糖というのが、今回いちばん大事な点でした。
カフェインばかり気にしていたので、目からうろこです。
そのとおりです。飲む本数を決めて、1日の砂糖の合計を意識する。これがいちばん大きなポイントですよ。
次にレッドブルを手に取るときは、今日はもう甘いものをとったか、思い出してみてください。
成分ラボでは身近な食品を、国の資料と各社の発表をつき合わせて1つずつ調べています。ほかの記事も、あわせてどうぞ。






本記事のレッドブルの数値はレッドブル・ジャパン公式「レッドブル エナジードリンクの原材料」とレッドブル シュガーフリーの公式ページ、砂糖の目安はWHO「Healthy diet」ファクトシート、カフェインの上限は農林水産省「カフェインの過剰摂取について」(各国・機関の摂取上限・目安の表)によります(2026年10月24日確認)。250ml1本あたりの値、5%に当たる25g、本数への換算は成分ラボの計算です。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。








