【比較】らくらくホイップは体に悪い?豆乳仕立てに替えても炭水化物は約1.2倍に増える

らくらくホイップは100mlで144kcal、名称は油脂加工食品、しぼる量を決めて使う、とホイップをのせたパンケーキを前に驚くナナと微笑むセイジのアイキャッチ

冷蔵庫から出してすぐしぼれる、トーラクの「らくらくホイップ」。泡立ての手間がいらないので、ケーキやパンケーキのデコレーションに重宝している家庭も多いはずです。

一方で、「植物性のホイップは体に悪い」「添加物が多いのでは」という声を耳にして、豆乳タイプや生クリームに替えようか迷っている方もいるかもしれません。

らくらくホイップでこんなお悩みありませんか
  • 植物油脂やトランス脂肪酸が気になる
  • 添加物が多いのではと心配
  • 豆乳タイプのほうが体によいか知りたい
  • ケーキ1切れのカロリーを知りたい

そこで、トーラクの公式の商品情報とよくある質問、農林水産省の資料をつき合わせて調べています。

結果、乳成分を避けて豆乳クリーム仕立てに替えても、炭水化物は約1.2倍に増えることが分かりました。カロリーと脂質は、豆乳仕立てのほうが少なくなります。

豆乳のほうが、なんでも軽いと思っていました……。

減るものと増えるものがあるんです。数字で順番に確かめていきましょう。

この記事で確かめること
  • らくらくホイップの原材料と栄養成分
  • 3種類のらくらくホイップの比べ方
  • ケーキ1切れに使うクリームの量
  • トランス脂肪酸の考え方

使う数字は、メーカーの公式表示と国・国際機関の資料に限りました。まずは、なぜ体に悪いと言われるのかから見ていきます。

目次

らくらくホイップが体に悪いと言われる理由

らくらくホイップって大丈夫?表示で確かめる、と不安そうなナナとホイップをのせたパンケーキのバナー

らくらくホイップに、危ない成分が入っているわけではありません。それでも「体に悪い」と言われるのはなぜでしょうか。

理由をたどると、3つに分かれました。植物油脂への不安、添加物の数、そして生クリームとはちがう中身です。

どれも、なんとなく気になっていたところです。

1つずつ、公式の表示と国の資料で確かめていきますね。

植物油脂が気になる

原材料の最初は植物油脂です。植物油脂と聞いて、トランス脂肪酸を思いうかべる方も多いはずです。

ただ、トランス脂肪酸の量は、公式には公表されていません。量の考え方は、5章で農林水産省の資料をもとに確かめます。

トランス脂肪酸の量は、書いていないんですね。

そうなんです。分からないことは、分からないと書いておきますね。

添加物が多く見える

原材料の「/」より後ろには、カゼインNaや乳化剤など6種類の添加物が並んでいます。

どれも、国が食品への使用を認めたものです。泡立った状態を保ったり、なめらかにしぼれるようにしたりするために使われています。

しぼり袋のまま形が保てるのは、そのためなんですね。

そのとおりです。泡立て済みで日持ちさせるための工夫ですよ。

生クリームとは別のもの

らくらくホイップの名称は「油脂加工食品」です。牛乳の脂肪(乳脂肪)から作る動物性の生クリームとは、別の種類の食品になります。

乳成分は、脱脂粉乳とカゼインNaとして入っています。「ホイップ」と「生クリーム」は同じではないと覚えておきましょう。

ホイップクリームは、全部生クリームだと思っていました。

表示の「名称」を見ると、ちがいがすぐに分かりますよ。

らくらくホイップの原材料と栄養成分

何でできてる?最初は植物油脂、と説明するセイジとしぼり袋・ホイップの器のバナー

らくらくホイップの中身を、トーラクの公式の商品情報で確かめました。

結果、100mlあたり144kcal、脂質11.2g、炭水化物9.7gでした。1本は220mlです。

らくらくホイップの原材料と栄養成分。原材料の最初は植物油脂で、100mlあたり144kcal・脂質11.2gの図

1本まるごとだと、どのくらいになるんでしょう。

220mlなら約317kcalです。ケーキに使う量は、4章で計算しますね。

100mlで144kcal・脂質11.2g

100mlあたり(推定値)らくらくホイップ
エネルギー144kcal
たんぱく質1.0g
脂質11.2g
炭水化物9.7g
食塩相当量0.1g
出典:トーラク「らくらくホイップ」商品情報(2026年10月20日確認)

脂質11.2gは、1gあたり9kcalで約101kcalです。カロリーの7割ほどは脂質から来ていることになります。

脂質が中心なんですね。

そうなんです。ホイップは、空気をふくんだ油と考えると分かりやすいですよ。

原材料は植物油脂と糖が中心

原材料は多い順に、植物油脂、水あめ、砂糖、脱脂粉乳です。

甘さは水あめと砂糖から出ています。公式では「甘さ控えめのプレーンタイプ」と紹介されていて、パンやパンケーキにも使いやすい味です。

甘さ控えめなら、使いやすそうです。

そうですね。甘さを足したいときは、自分で調節できますよ。

添加物は6種類

添加物は、カゼインNa、乳化剤、香料、安定剤(増粘多糖類)、リン酸塩(Na)、カロテン色素です。

カゼインNaは牛乳のたんぱく質から作られる添加物で、くわしくはカゼインNaの記事でも調べています。カロテン色素は、にんじんなどにも含まれる黄色の色素のなかまです。

カゼインNaは、牛乳から作られているんですね。

そうなんです。乳アレルギーのある方は、原材料をよく見てくださいね。

豆乳仕立てに替えても炭水化物は約1.2倍

豆乳なら軽い?炭水化物は約1.2倍、と驚くナナとセイジ、2種類のホイップの器のバナー

「乳成分や植物油脂が気になるから、豆乳クリーム仕立てにしよう」と考える方もいるかもしれません。

そこで、同じトーラクのらくらくホイップ3種類を100mlで比べました。豆乳クリーム仕立ては炭水化物11.4gで、プレーンの9.7gの約1.2倍です。

らくらくホイップ3種類を100mlで比べると、豆乳クリーム仕立てはカロリーと脂質が少なく炭水化物は約1.2倍の図

豆乳のほうが、炭水化物は多いんですね。

そうなんです。ただ、カロリーと脂質は豆乳仕立てのほうが少ないですよ。

3種類を100mlで比べると

100mlあたりエネルギー脂質炭水化物
らくらくホイップ144kcal11.2g9.7g
チョコレート143kcal11.1g9.9g
豆乳クリーム仕立て106kcal6.5g11.4g
出典:トーラク「らくらくホイップ」「チョコレート」「豆乳クリーム仕立て」商品情報(推定値・2026年10月20日確認)

豆乳クリーム仕立ては、プレーンよりカロリーは約26%、脂質は約42%少ないです。そのかわり、原材料の最初が水あめになっていて、炭水化物が増えています。

脂質を減らした分、糖が増えているんですね。

そのとおりです。どちらを気にするかで、選び方が変わりますよ。

豆乳仕立ても植物油脂は入っている

豆乳クリーム仕立ての原材料は、水あめ、植物油脂、砂糖、豆乳クリームの順です。植物油脂は2番目に入っています。

乳成分は入っていないので、乳アレルギーのある方には選びやすい商品です。ただ、「植物油脂を避けたい」という目的なら、豆乳仕立てでも入っている点に気をつけましょう。

植物油脂を避けたくて替えても、入っているんですね。

そうなんです。目的に合わせて、原材料をよく見てくださいね。

チョコレートはプレーンとほぼ同じ

チョコレートタイプは100mlあたり143kcal、脂質11.1gで、プレーンとほとんど変わりませんでした。

ココアやチョコレートが加わっていても、カロリーは同じくらいです。味の好みで選んでよいでしょう。

チョコ味のほうが、カロリーが高いと思っていました。

ほぼ同じなんです。数字を見ると、迷わず選べますよ。

ケーキ1切れのクリームは約106kcal

ケーキ1切れのクリームは?約106kcal、と驚くナナといちごのショートケーキのバナー

では、実際にケーキに使うと、どのくらいの量になるのでしょうか。トーラクのよくある質問の目安で計算しました。

5号サイズ(直径15cm)のケーキは、表面に塗って飾ると2本(440ml)で約634kcalです。6等分すると、1切れでクリームだけ約106kcalになります。

5号ケーキに2本使うとクリームだけで約634kcal、6等分した1切れで約106kcalの図

1切れで、クリームだけで100kcalをこえるんですね。

そうなんです。スポンジやフルーツの分は、ここに足されますよ。

5号ケーキは2本が目安

使う量エネルギー脂質
ケーキ全体(2本・440ml)約634kcal約49g
6等分した1切れ約106kcal約8g
8等分した1切れ約79kcal約6g
出典:トーラク「らくらくホイップ」商品情報・よくある質問(5号は表面と飾りで2本)から計算

スポンジの間にもクリームを塗る場合は、さらに1本必要とされています。その場合、全体で約951kcalになります。

間にも塗ると、ぐっと増えるんですね。

そうですね。塗る場所を決めると、量を調節しやすいですよ。

お菓子の目安は1日200kcal

農林水産省の食事バランスガイドでは、お菓子や嗜好飲料は1日200kcal程度が目安とされています。

6等分の1切れなら、クリームだけで目安の約半分です。スポンジの分も合わせると、1切れで目安に近づきます。

ケーキ1切れで、1日分のおやつなんですね。

そうなんです。ほかのお菓子は控えめにすると、バランスがとれますよ。

パンやパンケーキは少しだけ

パンケーキやトーストに使うときは、しぼる量を目で見て決めましょう。大さじ1杯(15ml)なら約22kcalです。

しぼり袋から直接たっぷりかけると、気づかないうちに量が増えます。お皿に先にしぼってから使うのも1つの方法です。

しぼり袋だと、つい多めになってしまいます。

そうですね。量が見えると、止めやすくなりますよ。

トランス脂肪酸の量は公表されていない

トランス脂肪酸は?量は公表されていない、と考えるセイジとしぼり袋・虫めがねのバナー

植物油脂と聞いて、いちばん気になるのがトランス脂肪酸だと思います。らくらくホイップの量は、公式の商品情報には書かれていませんでした。

そこで、農林水産省の資料で、1日の目安と日本人がとっている量を確かめました。

トランス脂肪酸のWHOの目標約2g未満と日本人の平均約0.92〜0.96gを比べた図

量が分からないと、ちょっと不安です。

そうですね。だからこそ、全体の目安を知っておくと安心ですよ。

WHOの目標は1日約2g未満

WHO(世界保健機関)は、トランス脂肪酸を総エネルギーの1%未満にする目標を出しています。農林水産省の資料では、日本人の平均的なエネルギーで1日約2g未満にあたります。

日本人が実際にとっている量は、平均で1日約0.92〜0.96gです。目標の半分以下にとどまっています。

日本人は、目標より少ないんですね。

そうなんです。ふだんの食事なら、とりすぎの心配は少ないとされていますよ。

日本では表示の義務がない

日本では、トランス脂肪酸の量を表示する義務はありません。そのため、多くの食品で量が分からないのが現状です。

植物油脂を使う食品全体の考え方は、ネオソフトの記事でもくわしく調べています。量が気になる方は、使う回数と量を控えめにするのが確実です。

分からないときは、量で調節すればいいんですね。

そのとおりです。毎日たっぷり使わなければ、心配しすぎなくて大丈夫ですよ。

脂質全体の量も見ておく

トランス脂肪酸だけでなく、脂質全体の量も見ておきたいところです。らくらくホイップは100mlで脂質11.2gあります。

ケーキ1切れ(6等分)なら、クリームだけで脂質約8gです。脂っこい料理が多い日は、デザートの量を控えめにしましょう。

1日の食事全体で考えるんですね。

そうです。おやつだけ見ず、1日で調節するのがコツですよ。

らくらくホイップのよくある質問

生クリームと同じ?子どもは?6つの疑問に答えます、と首をかしげるナナと吹き出し6つのバナー

ここまでの内容をふまえて、らくらくホイップについて多い疑問にまとめて答えます。

気になる質問だけ拾い読みしてください。

らくらくホイップは体に悪いですか

添加物はどれも国が使用を認めたものです。気をつけたいのは量で、100mlあたり144kcal・脂質11.2gあります。5号ケーキを6等分した1切れなら、クリームだけで約106kcalです。

らくらくホイップは生クリームですか

生クリームではありません。名称は「油脂加工食品」で、原材料の最初は植物油脂です。乳成分は脱脂粉乳とカゼインNaとして入っています。

豆乳クリーム仕立てのほうがヘルシーですか

カロリーと脂質は豆乳クリーム仕立てのほうが少なく、100mlで106kcal・脂質6.5gです。ただし炭水化物は11.4gで、プレーンの約1.2倍あります。植物油脂も入っています。

トランス脂肪酸はどのくらい入っていますか

公式の商品情報には書かれていません。日本ではトランス脂肪酸の表示義務がないためです。日本人の平均摂取量は1日約0.92〜0.96gで、WHOの目標(約2g未満)の半分以下にとどまっています。

ケーキ1台に何本使いますか

トーラクのよくある質問では、5号(直径15cm)で表面に塗って飾ると2本、6号(直径18cm)で3本が目安です。スポンジの間にも塗る場合は、さらに1〜2本使います。

子どもに食べさせても大丈夫ですか

量を決めれば、おやつとして楽しめます。乳成分と大豆を含むので、アレルギーのある子どもは気をつけてください。豆乳クリーム仕立ては乳成分を含みません。

らくらくホイップは体に悪いかのまとめ

イメージより表示を見比べる、とうなずくナナと微笑むセイジ、ホイップのパンケーキのバナー

らくらくホイップは体に悪いのかを、メーカーの公式表示と国・国際機関の資料で確かめてきました。

答えは「添加物はどれも国が認めたもの。中身は植物油脂と糖が中心なので、しぼる量を決めて使う。豆乳仕立てに替えると脂質は減るが、炭水化物は増える」です。

この記事のポイント
  • 100mlで144kcal・脂質11.2g
  • 名称は油脂加工食品で、生クリームとは別
  • 豆乳仕立てに替えると炭水化物は約1.2倍
  • 豆乳仕立てはカロリー約26%・脂質約42%少ない
  • 5号ケーキ1切れでクリーム約106kcal
  • トランス脂肪酸の量は公表されていない

乳成分を避けて豆乳クリーム仕立てに替えても、炭水化物は約1.2倍に増えるというのが、今回いちばんの発見でした。

どれがいいかは、何を気にするかで変わるんですね。

そのとおりです。イメージで選ばず、栄養成分表示を見比べる。これがいちばん大きなポイントですよ。

次にらくらくホイップを使うときは、しぼり袋から直接かけずに、使う分だけお皿に出してみてください。

植物性と乳脂肪のクリームのちがいは、植物性生クリームは体に悪い?の記事でまとめています。食品成分表の100gあたりでは、植物性脂肪のクリームが353kcal、生クリームが404kcalでした。

成分ラボでは身近な食品や添加物を、国の資料をつき合わせて1つずつ調べています。植物油脂や添加物の記事も、あわせてどうぞ。

数値についての注記

本記事のらくらくホイップ各種の栄養成分と原材料、ケーキに使う本数はトーラクの商品情報とよくある質問(100ml当たり・推定値)、トランス脂肪酸の目安と摂取量は農林水産省「すぐにわかるトランス脂肪酸」、お菓子の目安は農林水産省「食事バランスガイド」によります(2026年10月20日確認)。1本・1切れあたりの値は、100mlあたりの値から計算しました。

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。食事制限をしている方は、医師や管理栄養士の指示を優先してください。

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