【比較】辛ラーメンは食べない方がいい?辛さを避けてサッポロ一番にすると塩分1.2倍

辛ラーメンは食べない方がいい?赤いスープのラーメンを前に驚くナナと微笑むセイジのアイキャッチ

真っ赤なスープと、もちもちした太めの麺がクセになる「辛ラーメン」。韓国の農心が作る、ロングセラーの袋麺です。

一方で、「辛ラーメンは塩分が多くて体に悪いから食べない方がいい」「辛すぎて胃に悪そう」という話を耳にして、辛くないラーメンに替えようか迷っている方もいるかもしれません。

辛ラーメンでこんなお悩みありませんか
  • 塩分がどれくらいか知りたい
  • カロリーが高くて太りそう
  • 辛いものは体に悪い気がする
  • 辛くないラーメンのほうがいいか迷う

そこで、農心ジャパンとサンヨー食品の公式の栄養成分表示、厚生労働省の資料をもとに、辛ラーメンと定番の「サッポロ一番 しょうゆ味」を1食ずつ並べてみました。

結果、辛さを避けてサッポロ一番 しょうゆ味にすると、1食の塩分は約1.2倍になることが分かりました。

辛くないほうが、体にやさしいと思っていました……。

辛さと塩分は、別のものなんです。数字で順番に確かめていきましょう。

この記事で確かめること
  • 辛ラーメンの原材料と栄養成分
  • スープの飲み方で変わる塩分
  • サッポロ一番との比較
  • カロリーと太りやすさ

使う数字は、メーカーの公式表示と国の資料に限りました。まずは、なぜ食べない方がいいと言われるのかから見ていきます。

目次

辛ラーメンは食べない方がいいと言われる理由

辛ラーメンを食べない方がいいと言われる理由のバナー。辛いから体に悪い?本当の心配は別にあると書かれ、赤いラーメンを前に困った顔のナナ

辛ラーメンは、唐辛子の辛さと旨味のスープが特徴のインスタントラーメンです。日本では農心ジャパンが販売していて、袋麺のほかにカップの商品もあります。

「食べない方がいい」と言われる理由をたどると、3つに分かれました。塩分、カロリー、そして辛さです。

どれも、ラーメンならではの心配ですね。

1つずつ、数字で見ていきましょう。

塩分が多い

インスタントラーメンは、スープの塩分が多いというイメージがあります。

辛ラーメンの食塩相当量は1食4.7gです。このうちスープがどれくらいかを、2章と3章で確かめます。

スープを全部飲むと、多そうです。

そうなんです。飲み方で大きく変わりますよ。

カロリーが高い

辛ラーメンは1食120gで、500kcalです。袋麺の中でも量が多めの商品です。

「辛ラーメン 太る」という声もあるので、ほかのラーメンやごはんと比べた量を5章で見ます。

500kcalは、思ったより多いです。

1食の量が多いので、その分カロリーも高めなんですよ。

辛いものは体に悪い?

唐辛子の辛さが強いので、胃に悪いのではと心配する人もいるでしょう。

ただ、辛さと塩分の量は別です。辛くないラーメンに替えたら塩分はどうなるかを、4章で比べます。辛いものが苦手な人や、胃の調子が悪いときは無理に食べないようにしましょう。

辛さが苦手なら、無理しなくていいんですね。

そうなんです。ここでは、辛さ以外の数字に注目していきますよ。

辛ラーメンの原材料と栄養成分

辛ラーメンの原材料と栄養成分のバナー。真っ赤なスープに塩分の半分以上と書かれ、ラーメンと塩を前に説明するセイジ

ここからは、農心ジャパン公式の商品情報で、「辛ラーメン 袋麺」1食(120g)の中身を見ていきます。

結果、1食500kcal、食塩相当量4.7gでした。食塩のうち2.7gはスープの分です。

辛ラーメン袋麺1食120gの原材料と栄養成分。500kcal、食塩4.7gのうちスープが2.7gの図解

スープだけで2.7gもあるんですね。

そうなんです。だから、スープの飲み方が大事になりますよ。

辛ラーメンの原材料

項目辛ラーメン 袋麺(120g)
めん油揚げめん(小麦粉、でん粉、植物油脂、食塩、野菜シーズニング)
スープ香味調味料、食塩、唐辛子調味パウダー、糖類、しょうゆ、酵母調味パウダー、胡椒など
かやくチンゲンサイ、しいたけ、味付大豆蛋白、にんじん、ねぎ、唐辛子フレーク
添加物加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、増粘剤(アラビアガム)、乳化剤、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE、緑茶抽出物)、酸味料など
アレルギー物質小麦、大豆
出典:農心ジャパン公式「辛ラーメン 袋麺」(2026年10月13日確認)

めんは油で揚げた「油揚げめん」で、スープには唐辛子のほか、しょうゆやしいたけパウダーなどが入っています。増粘剤のアラビアガムについては、アラビアガムの記事で安全性を確かめました。

1食500kcal・食塩4.7g

1食(120g)あたり数値
熱量500kcal
たんぱく質9.8g
脂質15.0g
炭水化物81.5g
食塩相当量4.7g(めん・かやく2.0g、スープ2.7g)
ビタミンB12.27mg
ビタミンB21.77mg
出典:農心ジャパン公式「辛ラーメン 袋麺」(標準栄養成分表示)

食塩相当量はめん・かやく2.0g、スープ2.7gと分けて書かれています。スープを残せば、そのぶん塩分を減らせることが、表示から分かります。

ビタミンB1・B2も入っている

原材料の終わりにはナイアシン、ビタミンB1、鉄、ビタミンB2、葉酸と書かれていて、栄養が足されている商品です。

ただし、これで塩分やカロリーが帳消しになるわけではありません。野菜や卵を足すなど、食事全体でバランスをとることが大切です。

ビタミンが入っているのは、意外でした。

うれしい点ですが、それだけで体にいいとは言えないんですよ。

辛ラーメンの塩分を目標量と比べる

辛ラーメンの塩分のバナー。全部飲み干すと1日分の7割と書かれ、7割が赤い円グラフの横で驚くナナ

次は、塩分を1日の目標量と比べます。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、食塩の目標量は男性7.5g未満、女性6.5g未満です。

結果、スープを全部飲むと4.7gで、女性の目標量の約7割でした。スープを全部残すと約2.0gまで減らせます。

辛ラーメンのスープの飲み方で変わる塩分。全部飲むと4.7g、半分残すと約3.4g、全部残すと約2.0gの図解

スープを残すだけで、半分以下になるんですね。

そうなんです。いちばん手軽な減らし方ですよ。

スープを全部飲むと4.7g

飲み方1食の食塩相当量女性の目標量(6.5g未満)に対して
スープを全部飲む4.7g約72%
スープを半分残す約3.4g約52%
スープを全部残す約2.0g約31%
出典:農心ジャパン公式「辛ラーメン 袋麺」、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」から計算

スープを半分残すと約3.4g、全部残すと約2.0gです。残す量は単純に計算した値ですが、飲む量しだいで塩分は大きく変わることが分かります。

日本人はすでにとりすぎ

厚生労働省の国民健康・栄養調査(令和6年)では、20歳以上の食塩摂取量は平均9.6gでした。すでに目標量を超えています。

辛ラーメンを食べる日は、スープを残すか、ほかの食事の塩分を控えめにすると安心です。カップスープとの塩分の比較は、スープデリの記事でもしています。

平均で、もう超えているんですね。

だから、残せる塩分は残しておきたいんですよ。

カップは量が少ない分だけ低い

辛ラーメン カップの食塩相当量は3.4gで、袋麺の4.7gより少なくなっています。

これは1食の量が少ないからです。カップでも、スープを全部飲めば塩分はとることになります。どちらを選んでも、スープの飲み方がポイントです。

カップのほうが、ヘルシーというわけではないんですね。

そうなんです。量の違いを見ることが大切ですよ。

辛さを避けてサッポロ一番にすると

サッポロ一番との比較のバナー。辛くないラーメンはしょっぱさ1.2倍と書かれ、2つのラーメンをのせた天びんを前に驚くナナとセイジ

「辛いのが体に悪そうだから、辛くないラーメンにしよう」と考える人もいるでしょう。そこで、定番のサンヨー食品「サッポロ一番 しょうゆ味」と、1食ずつ並べてみました。

結果、食塩相当量は4.7gから5.8gへ、約1.2倍になりました。スープの塩分も2.7gから4.2gに増えています。

辛ラーメンとサッポロ一番しょうゆ味の1食の比較。食塩4.7gと5.8g、うちスープ2.7gと4.2gの図解

辛くないほうが、塩分が多いんですね。

辛さと塩分は、まったく別の話なんです。表で確かめましょう。

1食の塩分は約1.2倍

1食あたり辛ラーメン 袋麺サッポロ一番 しょうゆ味
1食の量120g(めん107g)100g(めん92g)
熱量500kcal454kcal
脂質15.0g18.0g
食塩相当量4.7g5.8g
うちスープ2.7g4.2g
出典:農心ジャパン公式「辛ラーメン 袋麺」、サンヨー食品公式「サッポロ一番 しょうゆ味 5食パック」(1食当たり・2026年10月13日確認)

辛さを避けてサッポロ一番 しょうゆ味にすると、塩分は約1.2倍です。「辛くない=塩分が少ない」ではないことが分かりますね。

スープの塩分が多い

差が大きいのはスープの塩分です。辛ラーメンは2.7g、サッポロ一番 しょうゆ味は4.2gでした。

つまり、どちらのラーメンでも、スープを残すのがいちばん効くと言えます。サッポロ一番 しょうゆ味でスープを全部残せば、めん・やくみの1.6gになります。

スープを残すのは、どのラーメンでも同じなんですね。

そのとおりです。商品を替えるより、飲み方を変えるほうが効きますよ。

脂質はサッポロ一番が多い

脂質は、辛ラーメン15.0g、サッポロ一番 しょうゆ味18.0gでした。サッポロ一番の油揚げめんには、ラードも使われています。

カロリーは辛ラーメンのほうが高いですが、これは1食の量が20g多いためです。袋麺どうしの脂質の比較は、マルタイラーメンの記事でもしています。

量が違うと、比べ方も変わりますね。

そうなんです。1食の重さも一緒に見るのがコツですよ。

辛ラーメンは太る?カロリーを比べる

辛ラーメンのカロリーのバナー。ラーメン1杯でごはん大盛り分と書かれ、ラーメンとごはんを前に考えこむナナ

最後に、「辛ラーメンは太る?」という不安を確かめます。1食のカロリーを、サッポロ一番とごはんの量で比べました。

結果、辛ラーメン1食500kcalは、ごはん約320g分にあたりました。

1食のカロリー比較。辛ラーメン500kcal、サッポロ一番しょうゆ味454kcal、ごはん200g312kcalの図解

ごはん320gは、かなりの量ですね。

ラーメン1杯で、しっかりした食事1回分になるんですよ。

1食500kcalはごはん約320g分

文部科学省の食品成分表で、ごはん(精白米)は100gあたり156kcalです。500kcalは、ごはん約320g分にあたります。

辛ラーメン1杯は、ごはんを大盛りで食べるのと同じくらいのカロリーです。おにぎりやごはんを一緒に食べると、カロリーが大きく増えます。

ラーメンとごはんのセットは、気をつけたいですね。

どちらか片方にするだけで、ずいぶん変わりますよ。

脂質は1食15g

辛ラーメンの脂質は1食15.0gです。めんは油で揚げた「油揚げめん」で、原材料には植物油脂が書かれています。

太るかどうかは1日の食事全体で決まるので、辛ラーメンだけが特別に太りやすいわけではありません。ただ、1食で500kcalあることは覚えておきましょう。

食べる回数とほかの食事で決まるんですね。

そうなんです。毎日続けるかどうかが大切ですよ。

具を足すなら

かやくにはチンゲンサイやしいたけが入っていますが、量は多くありません。食べるときに野菜や卵などの具を足すのも1つの方法です。豆腐などをトッピングすると、栄養バランスもとりやすくなります。

具を足すとスープを飲む量が増えがちなので、スープは残すことも一緒に意識しましょう。

具を足して、スープは残す。覚えやすいです。

その2つを守るだけで、ずいぶん変わりますよ。

辛ラーメンのよくある質問

よくある質問のバナー。カップなら安心?6つの疑問に答えますと書かれ、6つの吹き出しの横で笑うセイジ

ここまでの内容をふまえて、辛ラーメンについて多い疑問にまとめて答えます。

気になる質問だけ拾い読みしてください。

辛ラーメンは食べない方がいいですか

食べてはいけないものではありません。辛ラーメン袋麺は1食500kcal、食塩相当量4.7gで、気をつけたいのは塩分とカロリーです。

スープを残せば塩分は約2.0gまで減らせるので、飲み方を工夫して食べましょう。

辛ラーメンの塩分はどれくらいですか

農心ジャパンの表示では、1食(120g)で食塩相当量4.7gです。めん・かやくが2.0g、スープが2.7gです。

スープを全部飲むと、女性の1日の目標量(6.5g未満)の約7割になります。

辛くないラーメンのほうが塩分は少ないですか

そうとは限りません。サッポロ一番 しょうゆ味は1食で食塩相当量5.8gで、辛ラーメン(4.7g)の約1.2倍でした。

辛さと塩分は別なので、栄養成分表示の食塩相当量で比べましょう。

辛ラーメンは太りますか

1食500kcalで、ごはん約320g分にあたります。ごはんやおにぎりと一緒に食べると、カロリーが大きく増えます。

太るかどうかは1日の食事全体で決まるので、回数とほかの食事のバランスに気をつけましょう。

辛ラーメンのカップは袋麺より体にいいですか

カップの食塩相当量は3.4gで、袋麺の4.7gより少なめですが、これは1食の量が少ないためです。

カップでも袋麺でも、スープを残すのがいちばんの減らし方です。

辛いものは胃に悪いですか

この記事では、辛さの体への影響については扱っていません。辛いものが苦手な方や胃の調子が悪いときは、無理に食べないようにしましょう。

持病がある方や、食べて体調が悪くなる方は医師に相談してください。

辛ラーメンは食べない方がいいかのまとめ

まとめのバナー。やめなくていい、スープを残すだけと書かれ、スープが残ったどんぶりを前に笑うナナとセイジ

辛ラーメンは食べない方がいいのかを、農心ジャパンとサンヨー食品の公式表示、国の資料で確かめてきました。

答えは「食べてはいけないものではない。気をつけるのは辛さより塩分で、スープを残すのがいちばん効く」です。

この記事のポイント
  • 1食500kcal・食塩相当量4.7g
  • 塩分のうちスープが2.7g
  • スープを全部残すと約2.0g
  • サッポロ一番 しょうゆ味は5.8g
  • 辛さを避けても塩分は約1.2倍
  • 1食はごはん約320g分のカロリー

辛さを避けてサッポロ一番 しょうゆ味にすると、1食の塩分は約1.2倍というのが、今回いちばんの発見でした。

辛くないほうを選べば安心、ではなかったんですね。

そのとおりです。辛さより塩分の数字を見る。そしてスープは残す。これがいちばん大事なポイントですよ。

次に辛ラーメンを食べるときは、スープを半分残すところから始めてみてください。

ほかの塩分の多い食品では、インスタント味噌汁の記事もあります。あさげは1食で食塩2.0g、減塩タイプは1.3gで、手作り(約1.5g)より少ない結果でした。

カップ麺の代わりを考えるなら、スープはるさめの記事もどうぞ。カロリーは約4分の1になるのに、塩分は約3分の1残ることを確かめました。

袋麺の塩分を減らす方法では、チキンラーメンの記事もどうぞ。お湯で作ってスープを全部残せば、食塩は5.2gから2.3gに減りました。

成分ラボでは身近な食品を、メーカーの表示と国の資料をつき合わせて1つずつ調べています。ほかのラーメンの記事も、あわせてどうぞ。

数値についての注記

本記事の原材料と栄養成分は、農心ジャパン公式の商品情報「辛ラーメン 袋麺」「辛ラーメン カップ」と、サンヨー食品公式の商品情報「サッポロ一番 しょうゆ味 5食パック」の表示です(2026年10月13日確認)。スープを残したときの塩分は、表示のめん・かやくとスープの値から単純に計算しました。食塩の目標量は厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」、食塩摂取量の平均は厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査」、ごはんのカロリーは文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)」の値です。商品の中身は変わることがあるため、購入時はパッケージの表示を確かめてください。

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。高血圧などで塩分を制限している方や治療中の方は、医師の指示を優先してください。

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