【比較】クーリッシュはラクトアイスで体に悪い?植物性のGreenに替えても脂質は1.1倍

クーリッシュはラクトアイスで体に悪い?1個147kcal、とパウチ型のアイスを前にしたナナとセイジのアイキャッチ

暑い日や、お風呂上がりに手が伸びる「クーリッシュ」。袋をもみほぐして飲む、ほかにはない食べ方が楽しいアイスです。

一方で、「クーリッシュはアイスクリームではなくラクトアイスだから体に悪い」「植物油脂が入っているから避けたほうがいい」という話を耳にして、気になっている方もいるはずです。

クーリッシュのラクトアイスの疑問に答えます
  • クーリッシュがラクトアイスなのは本当か知りたい
  • ラクトアイスとアイスクリームのちがいを知りたい
  • クーリッシュの栄養成分と原材料を知りたい
  • 体に悪くない食べ方を知りたい

そこで、ロッテの公式の商品情報と、国の乳製品の成分規格(乳等省令)、農林水産省の「食事バランスガイド」をつき合わせて調べています。

結果、クーリッシュ バニラの種類別は「ラクトアイス」で、植物性ミルクで作った「クーリッシュGreen バニラ」に替えても、脂質は1個6.5gから7.3gに増えることが分かりました。乳製品を避けても、脂質は減らないということです。

植物性のほうが、ヘルシーだと思っていました。

そう思いますよね。公式の数字で比べると、話がちがってくるんです。順番に確かめましょう。

この記事で確かめること
  • ラクトアイスの国の決まり
  • クーリッシュ バニラの栄養成分と原材料
  • 植物性のGreenバニラとの比較
  • 1日のおやつの目安と比べた食べ方

使う数字は、メーカーの公式表示と国の資料に限りました。まずは、体に悪いと言われる理由から見ていきます。

目次

クーリッシュが体に悪いと言われる理由

ラクトアイスは体に悪い?3つの理由を確かめる、とパウチのアイスを前に不安そうなナナのバナー

クーリッシュが「体に悪い」と言われるのはなぜでしょうか。

理由をたどると、3つに分かれました。アイスクリームではなくラクトアイスであること、植物油脂が入っていること、添加物が入っていることです。

どれも、なんとなく気になっていたことです。

1つずつ、資料で確かめていきますね。

アイスクリームではなくラクトアイス

ロッテのニュースリリース(2025年5月)では、クーリッシュ バニラとベルギーチョコレートの種類別名称は「ラクトアイス」と書かれています。

「アイスクリーム」と名乗れないことから、「品質が低い」「体に悪い」という印象を持つ方もいるようです。2章で、国の決まりを確かめます。

アイスクリームと名乗れない理由があるんですね。

はい。名前のちがいは、国の成分規格で決まっているんですよ。

植物油脂が入っている

クーリッシュ バニラの原材料には、砂糖、異性化液糖、乳製品に続いて、4番目に「植物油脂」が並んでいます。

「植物油脂は体に悪い」という話を聞くと、避けたほうがいいのではと感じるかもしれません。脂質の量は、3章と4章で数字で確かめます。

植物油脂という言葉が、気になっていました。

名前だけでなく、量で見るのが大事ですよ。

添加物が入っている

原材料のうち添加物は、乳化剤、安定剤(増粘多糖類、セルロース)、香料、アナトー色素の4つです。

クーリッシュが体に悪いと言われる3つの理由の図

添加物の名前が並ぶと、不安になるのも自然なことです。香料については、香料の記事で国の評価のしかたを紹介しています。

添加物も、1つずつ調べられるんですね。

そうなんです。名前を知っておくと、ラベルを見ても落ち着いて選べますよ。

ラクトアイスは、乳固形分3.0%以上のアイス

ラクトアイスとは乳固形分3.0%以上、と牛乳瓶とアイスを前に説明するセイジのバナー

ラクトアイスとは、どんなアイスなのでしょうか。国の「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令」(乳等省令)で確かめました。

アイスクリーム類は3種類に分かれ、ラクトアイスは乳固形分3.0%以上で、乳脂肪分の決まりがない区分でした。

アイスにも、種類の決まりがあるんですね。

はい。3つの種類を順番に見ていきましょう。

アイスクリーム類の定義

乳等省令では、アイスクリーム類を「乳又はこれらを原料として製造した食品を加工し、又は主要原料としたものを凍結させたものであつて、乳固形分三・〇%以上を含むもの」と定めています。

アイスクリーム類のうち、どの名前で売るかによって、アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスに分かれます。

乳固形分が少しでもあれば、アイスクリーム類なんですね。

そうなんです。3.0%以上がスタートラインですよ。

3つの種類の成分規格

種類別乳固形分乳脂肪分
アイスクリーム15.0%以上8.0%以上
アイスミルク10.0%以上3.0%以上
ラクトアイス3.0%以上決まりなし
出典:乳及び乳製品の成分規格等に関する命令(乳等省令) 別表二

アイスクリームは乳固形分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0%以上と、乳の成分がいちばん多い区分です。ラクトアイスは乳固形分の下限がいちばん低く、乳脂肪分の決まりはありません。

ラクトアイスは、乳の成分が少なくてもいいんですね。

はい。そのぶん、ほかの油脂でコクを出している商品もありますよ。

クーリッシュ バニラはラクトアイス

ロッテのニュースリリースでは、クーリッシュ バニラとクーリッシュ ベルギーチョコレートの種類別名称を「ラクトアイス」としています。

アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスの成分規格を比べた図

なお、同じリリースのクーリッシュWマスクメロンは「氷菓」で、フレーバーによって種類別がちがうことがあります。ラクトアイスのほかの商品は、スーパーカップの記事でも紹介しました。

同じクーリッシュでも、種類別がちがうんですね。

そうなんです。パッケージの種類別の欄を見ると分かりますよ。

クーリッシュ バニラ1個の栄養成分と原材料

クーリッシュ バニラ1個の中身は147kcal・脂質6.5g、とセイジとナナのバナー

では、クーリッシュ バニラにはどれくらいの栄養が入っているのでしょうか。ロッテの公式の商品情報で確かめました。

140mlの1個あたり、エネルギー147kcal、脂質6.5g、炭水化物19.9gでした。

数字で見ると、イメージがつかみやすいですね。

はい。中身を1つずつ見ていきましょう。

1個147kcal

項目1個(140ml)あたり
エネルギー147kcal
たんぱく質2.3g
脂質6.5g
炭水化物19.9g
食塩相当量0.12g
出典:ロッテ公式 クーリッシュ バニラ

いちばん多いのは炭水化物の19.9gです。公式の表示には糖類の内訳はないので、炭水化物の量として見ておきます。

炭水化物がいちばん多いんですね。

はい。甘いアイスなので、自然なことですよ。

原材料は砂糖から

原材料は、砂糖、異性化液糖、乳製品、植物油脂、卵黄、果糖、食物繊維、食塩の順に並んでいます。原材料は多く使っている順に書くので、砂糖がいちばん多い原材料です。

クーリッシュ バニラ1個の栄養成分の図

乳製品だけでなく、植物油脂と卵黄でコクを出していることが分かります。卵を使っているので、卵アレルギーの方は気をつけましょう。

卵も入っているとは知りませんでした。

原材料に「卵黄(卵を含む)」と書かれていますよ。

添加物は4つ

添加物は、乳化剤、安定剤(増粘多糖類、セルロース)、香料、アナトー色素です。

乳化剤は油と水をなじませ、安定剤はなめらかさを保つ役目があります。アナトー色素は、色をつけるための着色料です。

それぞれ、役目があるんですね。

はい。飲むアイスのなめらかさを支えているんですよ。

植物性のGreenに替えても、脂質は1.1倍に増える

植物性に替えると脂質は1.1倍に増える、と白と緑のパウチを前に驚くナナのバナー

では、乳製品を使わない商品なら、体に良いのでしょうか。ロッテの「クーリッシュGreen バニラ」と比べました。

Greenバニラは植物性ミルクで作った、乳製品ではないアイスです。比べると、脂質は6.5gから7.3gへ約1.1倍、食塩相当量は約2倍になりました。

植物性のほうが、脂質が多いんですね。

はい。数字を並べて見ていきましょう。

Greenバニラは豆乳などで作る

Greenバニラの原材料は、砂糖、豆乳、植物油脂、ぶどう糖、粉あめ、果糖、エンドウたんぱくなどです。乳製品は使われていません。

内容量は135mlで、通常のバニラ(140ml)より少し少なめです。コンビニエンスストアでは販売していないとされています。

豆乳や、エンドウ豆のたんぱくを使っているんですね。

そうなんです。乳を使わずに、なめらかさを出しているんですよ。

脂質は7.3g、食塩は0.26g

項目バニラ(140ml)Greenバニラ(135ml)
エネルギー147kcal143kcal
脂質6.5g7.3g
たんぱく質2.3g1.1g
炭水化物19.9g18.3g
食塩相当量0.12g0.26g
出典:ロッテ公式 クーリッシュ バニラ、クーリッシュGreen バニラ

内容量はGreenのほうが少ないのに、脂質は7.3gと0.8g多くなっています。100mlあたりに直すと、バニラ約4.6g、Greenバニラ約5.4gです。

クーリッシュ バニラとGreenバニラの栄養成分を比べた棒グラフ

食塩相当量も0.12gから0.26gへ約2倍になりました。ただ、どちらも1g未満のわずかな量です。

量は少ないのに、脂質は多いんですね。

はい。乳製品を避けても、脂質が減るとは限らないんですよ。

たんぱく質は半分以下

たんぱく質は、バニラ2.3gに対してGreenバニラ1.1gで、半分以下でした。

エネルギーは147kcalと143kcalで、ほとんど変わりません。植物性を選ぶ理由が、乳製品を避けたいなどのはっきりした目的でなければ、栄養の面で大きな得はなさそうです。

カロリーも、ほとんど同じなんですね。

そうなんです。選ぶときは、目的をはっきりさせるのが大事ですよ。

1日のおやつの目安と比べた食べ方

おやつの目安は1日200kcal程度、とパウチとクッキーを前に微笑むセイジのバナー

では、クーリッシュはどれくらいなら食べてよいのでしょうか。農林水産省の「食事バランスガイド」と比べました。

菓子・嗜好飲料は1日200kcal程度が目安です。クーリッシュ バニラ1個147kcalは、その約4分の3に当たります。

1個で、おやつの大半になるんですね。

はい。ほかの味や、食べ方の工夫も見ていきましょう。

おやつの目安は1日200kcal程度

食事バランスガイドでは、菓子・嗜好飲料を「楽しく適度に」とり、1日200kcal程度を目安にするよう示しています。

200kcalの目安として、せんべい3〜4枚、ショートケーキ小1個などが挙げられています。

ショートケーキ小1個と同じくらいが目安なんですね。

そうなんです。楽しみながら、量を決めて食べましょう。

ほかの味のエネルギー

ほかの味は、ベルギーチョコレートが1個134kcal、コーラフロートが1個122kcalです。

菓子・嗜好飲料の目安200kcalとクーリッシュを比べた棒グラフ

どれも1個で1日の目安の半分を超えます。味によって大きな差はないので、好きな味を1個と決めて楽しむのがよさそうです。

味で選んでも、大きくは変わらないんですね。

はい。何を選ぶかより、何個食べるかが大事ですよ。

1日1個までを目安に

クーリッシュを食べた日は、ほかのお菓子や甘い飲み物を控えめにすると、1日200kcal程度の目安に収まりやすくなります。

2個食べると294kcalで、目安を大きく超えます。アイスの選び方については、ジャイアントコーンの記事も参考にしてください。

1日1個なら、目安に収まるんですね。

そのとおりです。量を決めておけば、安心して楽しめますよ。

クーリッシュのラクトアイスのよくある質問

クーリッシュの6つの疑問に答えます、と考えるナナのバナー

ここまでの内容をふまえて、クーリッシュについて多い疑問にまとめて答えます。

気になる質問だけ拾い読みしてください。

クーリッシュはラクトアイスですか

ロッテのニュースリリースでは、クーリッシュ バニラとベルギーチョコレートの種類別名称を「ラクトアイス」としています。フレーバーによっては「氷菓」のものもあります。

ラクトアイスとアイスクリームのちがいは何ですか

乳等省令では、アイスクリームは乳固形分15.0%以上(うち乳脂肪分8.0%以上)、ラクトアイスは乳固形分3.0%以上で乳脂肪分の決まりはありません。

クーリッシュ バニラ1個のカロリーはどのくらいですか

ロッテの公式表示では、140mlの1個あたり147kcal、脂質6.5g、炭水化物19.9gです。

植物性ミルクのクーリッシュGreenのほうが体に良いですか

Greenバニラは1個143kcal、脂質7.3gで、通常のバニラより脂質は多くなります。乳製品を避けたいなどの目的がなければ、栄養の面で大きな差はありません。

クーリッシュに添加物は入っていますか

クーリッシュ バニラには、乳化剤、安定剤(増粘多糖類、セルロース)、香料、アナトー色素の4つが使われています。

クーリッシュは1日何個までなら食べられますか

食事バランスガイドでは、菓子・嗜好飲料は1日200kcal程度が目安です。クーリッシュ バニラは1個147kcalなので、1日1個までがひとつの目安になります。

クーリッシュのラクトアイスのまとめ

名前より数字で選ぶ、1日1個までが目安、と笑顔のナナとセイジのバナー

クーリッシュはラクトアイスで体に悪いのかを、ロッテの公式表示と国の成分規格、農林水産省の食事バランスガイドで確かめてきました。

答えは「クーリッシュ バニラはラクトアイスで、1個147kcal・脂質6.5g。植物性ミルクのGreenに替えても脂質は7.3gに増え、1日1個ならおやつの目安200kcalに収まる」です。

この記事のポイント
  • クーリッシュ バニラの種類別は「ラクトアイス」
  • ラクトアイスは乳固形分3.0%以上で、乳脂肪分の決まりはない
  • バニラ1個は147kcal、脂質6.5g、炭水化物19.9g
  • 植物性のGreenバニラは脂質7.3gで約1.1倍
  • おやつの目安は1日200kcal程度
  • 1日1個までなら目安に収まる

乳製品を避けて植物性にしても、脂質は減らない。量を決めて楽しむというのが、今回いちばん大事な点でした。

植物性なら安心、と思い込んでいました。

そのとおりです。名前ではなく数字で比べて、量を決めて楽しむ。これがいちばん大きなポイントですよ。

次にクーリッシュを手に取るときは、今日ほかに甘いものを食べたか、思い出してみてください。

植物性と乳脂肪のちがいは、クリームでも比べています。植物性生クリームは体に悪い?の記事もどうぞ。植物性を避けて生クリームにすると、100gあたりのカロリーは約1.1倍でした。

成分ラボでは身近な食品を、国の資料と各社の発表をつき合わせて1つずつ調べています。ほかの記事も、あわせてどうぞ。

数値についての注記

本記事の栄養成分と原材料はロッテ公式の商品情報(クーリッシュ バニラ、クーリッシュGreen バニラ、ベルギーチョコレート、コーラフロート)、種類別名称はロッテのニュースリリース(2025年5月)、アイスクリーム類の成分規格は乳及び乳製品の成分規格等に関する命令(乳等省令)、菓子・嗜好飲料の目安は農林水産省「食事バランスガイド」によります(2026年10月25日確認)。倍率と100mlあたりの値は成分ラボの計算です。

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。

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