炊きたてのごはんにのせるだけで、1杯があっという間になくなる。それが桃屋の「ごはんですよ!」です。
子どものころから食卓にあった方も多い定番ですが、「ごはんですよは添加物が多くて体に悪い」「塩分が高い」という口コミを耳にして、気になっている方もいるのではないでしょうか。
- カラメル色素などの添加物が不安
- 塩分が多そうで毎日は気が引ける
- 子どものごはんにのせてよいか迷う
- 梅干しや手作りの佃煮のほうが安心な気がする
そこで、桃屋の公式表示を、梅干しやのりのつくだ煮など、ほかのごはんのお供と同じ10gにそろえて並べてみました。
結果、添加物を避けて梅干しにすると、塩分は約3倍に増えました。気にするべきは添加物ではなく、のせる量だったのです。
添加物の入っていない梅干しのほうが、体にいいと思っていました。
同じ10gで比べると、食塩はごはんですよが0.6g、塩だけで漬けた梅干しは1.82gです。
- 栄養成分と原材料の中身
- 梅干し・のりのつくだ煮との塩分の違い
- 添加物3つとカラメル色素の評価
- 1回に何gまでが目安か
使う数字は、桃屋の公式表示と、文部科学省・厚生労働省・JECFAなどの資料です。
まずは、なぜ「体に悪い」と言われるのかから見ていきましょう。
ごはんですよが体に悪いと言われる理由


「ごはんですよ!」は、伊勢・志摩や三河でとれた国産の青さのりを使った、桃屋ののり佃煮です。
「体に悪い」と言われる理由をたどると4つに分かれ、数字で裏が取れるものと、印象だけで広まったものがありました。
ここでは、それぞれの理由の根拠がどれくらい強いのかを先に仕分けておきます。
どれも同じくらい心配しなくていいんですね。
ええ。数字で確かめる価値があるのは、4つのうち塩分の1つだけです。
塩分が多いという声
1食分10gあたりの食塩相当量は0.6gです。10gならそれほどでもありませんが、100gのびんをまるごと食べると6.0gになります。
1びんで1日の目標量の約8割にあたるので、この声には裏付けがあります。1回に何gまでが目安なのかは、5章で計算しました。
1びんで、1日の目標量の8割もあるんですね。
10gなら0.6gです。1回に何gまでが目安かを5章で計算しました。
添加物が気になるという不安
黒くてつやのある見た目から、添加物がたくさん入っていると感じる方も多いでしょう。
ところが原材料表示を数えると、添加物は3つだけでした。保存料や甘味料は使われていません。
中身と安全性の評価は、4章で1つずつ確かめます。
黒くてつやがあるから、添加物だらけだと思っていました。
実際に数えると3つだけでした。保存料や甘味料も入っていません。
果糖ぶどう糖液糖が入っている
原材料に「砂糖混合ぶどう糖果糖液糖」や「水飴」があるので、糖分のとりすぎを心配する声もあります。
しかし1食10gの糖質は2.3gです。WHOがすすめる糖類の上限(1日50g)の5%に届かない量で、糖分を理由に避けるほどではありません。
液糖が入っていても、量はわずかなんですね。
1食10gの糖質は2.3gです。糖分を理由に避けるほどではありません。
カラメル色素に発がん性があるという話
ネット上には「カラメル色素には発がん性がある」と書く記事があります。
これは、一部の種類のカラメル色素を作るときにできる不純物についての話で、カラメル色素そのものの話ではありません。くわしくは4章で説明します。
名前だけで判断すると、まちがえることもあるんですね。
そうです。この記事では、公的機関の評価と公式の表示だけを使います。
ごはんですよの栄養成分と原材料


「ごはんですよ!」は、100g・145g・180g・お徳用390gのびんと、1本8gのスティックで売られています。
栄養成分は1食分10gあたりで表示されているので、びんを何回で食べきるかによって、とる量は大きく変わります。
まずは1食分の数字を確かめ、そのあとで原材料の中身を順番に見ていきましょう。


100gのびんなら、10回で食べきる計算ですね。
ええ。1回10gを守れば、1回の塩分は0.6gです。
1食10gの栄養成分
| 項目 | 1食分(10g) | スティック1本(8g) | 100gびん全部 |
|---|---|---|---|
| エネルギー | 12kcal | 9kcal | 120kcal |
| たんぱく質 | 0.4g | 0.3g | 4g |
| 脂質 | 0g | 0g | 0g |
| 炭水化物 | 2.7g | 2.2g | 27g |
| (うち糖質) | 2.3g | 1.9g | 23g |
| 食塩相当量 | 0.6g | 0.5g | 6.0g |
| 項目 | 10g | 100g |
|---|---|---|
| エネルギー | 12kcal | 120kcal |
| 糖質 | 2.3g | 23g |
| 食塩 | 0.6g | 6.0g |
1食12kcalで脂質は0gなので、カロリーを気にする必要はほとんどありません。
気にするべき数字は食塩相当量の1つです。
原材料の1番目は国産ののり
| 区分 | 原材料名 |
|---|---|
| 食品 | のり(国産)、しょうゆ(小麦・大豆を含む)、水飴、砂糖混合ぶどう糖果糖液糖、魚介エキス(かつお、ほたて)、寒天 |
| 添加物 | 調味料(アミノ酸等)、安定剤(タマリンド)、カラメル色素 |
| 区分 | 原材料名 |
|---|---|
| 食品 | のり(国産)、しょうゆ、水飴、糖類、魚介エキス、寒天 |
| 添加物 | 調味料(アミノ酸等)、安定剤(タマリンド)、カラメル色素 |
原材料は重い順に並ぶので、中身でいちばん多いのはのりです。桃屋は三重県松阪市にのりの原料処理専門の工場を持ち、異物を取り除く工程をとっていると公式サイトで説明しています。
塩分のもとはしょうゆ
2番目のしょうゆが、塩分の主なもとです。のりを甘辛く煮るという佃煮の作り方そのものが、塩分を必要とします。
そのため、のりの佃煮であれば、どこのものでも塩分は似た数字になります。3章の比較で、その数字を並べました。
塩分は添加物ではなく、しょうゆから来ているんです。
糖質はごはん1杯の約4%
水飴と液糖が甘さのもとで、1食10gの糖質は2.3gです。
食品成分データベースによると、ごはん150gの炭水化物は約57gです。ごはんですよの糖質は、その約4%にとどまります。


梅干し・佃煮との塩分比較


1食0.6gという塩分は、それだけ見ても多いのか少ないのか判断できません。
そこで、文部科学省の食品成分データベースから、梅干し・のりのつくだ煮・辛子明太子など、ごはんのお供の定番を選びました。
重さをすべて10gにそろえ、食塩相当量を並べて比べます。


添加物がない梅干しにすれば安心だと思っていました。
塩分に限れば、梅干しのほうがずっと多いんです。
同じ10gの塩分
| 10gあたり | 食塩相当量 | ごはんですよとの比 |
|---|---|---|
| ごはんですよ! | 0.6g | 1.0倍 |
| 梅干し(塩漬) | 1.82g | 約3.0倍 |
| 梅干し(調味漬) | 0.76g | 約1.3倍 |
| のりのつくだ煮 | 0.58g | ほぼ同じ |
| 辛子明太子 | 0.56g | ほぼ同じ |
| たくあん漬(塩押し) | 0.33g | 約0.55倍 |
| 10gあたり | 食塩 |
|---|---|
| ごはんですよ! | 0.6g |
| 梅干し(塩漬) | 1.82g |
| のりのつくだ煮 | 0.58g |
| 辛子明太子 | 0.56g |
ごはんですよの0.6gに対して、塩だけで漬けた梅干しは1.82gでした。添加物を避けて梅干しにすると、塩分は約3倍になります。
梅干しは塩分が多い
昔ながらの梅干しは、塩で漬けて保存性を高めた食べものです。原材料が梅と塩だけでも、食塩は100gあたり18.2gあります。
はちみつなどで味をつけた調味漬なら0.76gまで下がりますが、それでもごはんですよより多い数字です。
「添加物が入っていない=塩分が少ない」ではありません。


のりの佃煮はどれも同じ
食品成分データベースの「ひとえぐさ つくだ煮」は、ごはんですよと同じ青さのりの佃煮で、10gの食塩は0.58gでした。
ほかのメーカーの佃煮や手作りに替えても、しょうゆで煮る限り塩分はほぼ変わりません。辛子明太子の0.56gも同じくらいです。
「ごはんですよだから塩分が多い」とは言えないんです。
減塩タイプは0.33g
桃屋は塩分40%カットのごはんですよ!も出していて、1食10gの食塩は0.33gです。
カロリーは13kcalで、ほとんど変わりません。添加物には酸味料が1つ加わります。
塩分を控えている方は、ほかのお供に替えるより、減塩タイプに替えるほうが、数字の上でははっきり効果が出ます。
やめることより、どれを選ぶかのほうが大事なんですね。
そうです。避けるより、選び方と量で変わります。
添加物3つとカラメル色素


添加物が心配な方にとって大事なのは、「何が入っているか」と「公的機関がどう評価しているか」です。
ごはんですよの原材料表示にある添加物は、調味料(アミノ酸等)・安定剤(タマリンド)・カラメル色素の3つでした。
ここでは1つずつ、何のために入っているのかと、公的機関の評価を見ていきます。


3つと聞くと、思ったより少ないです。
ええ。保存料・甘味料・着色料のタール色素は入っていません。
調味料(アミノ酸等)
うま味をつけるための添加物で、主なものはL-グルタミン酸ナトリウムです。昆布のうま味と同じ成分です。
JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)の評価では、L-グルタミン酸とその塩の1日摂取許容量(ADI)は「特定しない」とされています。量の上限を決める必要がないほど、安全性の懸念が小さいという意味です。
うま味調味料は、昆布のうま味と同じ成分なんですね。
国際機関も、1日の許容量を数字で決める必要がないと評価しています。
安定剤(タマリンド)
マメ科の植物タマリンドの種からとった多糖類で、ごはんですよのとろりとした食感を保つために使われています。
植物の種からとる成分で、寒天と同じく食物繊維のなかまです。1食10gに入る量はごくわずかです。
とろりとした食感は、植物の種のおかげなんですね。
寒天と同じく、食物繊維のなかまです。
カラメル色素の評価
カラメル色素は、砂糖などの糖を加熱して作る茶色の色素で、作り方によって4つの種類に分かれます。
「発がん性」と言われるのは、このうちアンモニウム化合物を使って作る種類で、4-メチルイミダゾール(4-MEI)という不純物ができることがあるためです。
食品安全委員会が紹介している米国FDAのQ&Aでは、動物実験で使われた4-MEIの量は食品からとる量をはるかに超えているとされ、食品に使われる濃度では差し迫った危険はないと説明されています。
どの種類が使われているかは表示から分かりませんが、1食10gで口にする量はごくわずかです。
一括名で表示されるもの
「調味料(アミノ酸等)」は、国民生活センターが説明している「一括名」での表示です。同じ目的の添加物をまとめた名前なので、1種類とは限りません。
何が使われているかまでは表示から分かりませんが、いずれも国が使用を認めた添加物の中から選ばれています。
添加物の数より、のせる量のほうが体への影響は大きいんです。
塩分と1日に食べる量の目安


ここまでで、添加物より気にするべきなのは塩分だと分かりました。
では、ごはん1杯に何gまでなら目安に収まるのでしょうか。
使うのは、厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2025年版)と、国民健康・栄養調査の数字です。


目分量でのせているので、10gがどれくらいか分かりません。
スティック1本が8gなので、それより少し多いくらいが10gです。
1日の目標量と実際の量
食事摂取基準(2025年版)の食塩の目標量は、成人男性で1日7.5g未満、成人女性で6.5g未満です。
一方、令和6年 国民健康・栄養調査では、20歳以上の実際の平均は9.6gでした。多くの人がすでに目標量を超えています。
ネット上には、男性8g未満・女性7g未満という少し前の基準で計算した記事もあるので、数字の年版に注意してください。


1食10gは目標量の8%
1食10gの0.6gは、男性の目標量の8%、女性の目標量の約9%です。
ただし、たっぷり20gのせると1.2gで、男性の目標量の16%になります。みそ汁や漬物と合わせると、1食で目標量の3分の1を超えやすくなります。
たっぷりのせると、塩分も倍になるんですね。
みそ汁や漬物と合わせると、1食で目標量の3分の1を超えやすくなります。
1びんで1日分に近い
100gのびんに入っている食塩は6.0gで、男性の目標量の80%です。145gのびんなら8.7gで、目標量を超えます。
何日で食べきっているかを振り返ると、自分がとっている量が分かります。100gびんなら10回以上に分けて食べきるのが目安です。


量を半分にする工夫
のせる量を5gにすれば、食塩は0.3gで目標量の4%です。減塩タイプ10gなら0.33gで、ほぼ同じになります。
量を半分にするか、減塩タイプに替えるか。どちらでも塩分は半分近くになります。
ごはんですよの食べ方の注意点


最後に、子どもに出すとき、アレルギーがあるとき、毎日食べるときの注意点をまとめます。
いずれも桃屋の公式表示と、厚生労働省の資料にもとづいた内容です。
毎朝の食卓に出すなら、このあたりを押さえておけば十分です。
子どもがごはんですよを大好きで、つい多めにのせてしまいます。
子どもの目標量は大人よりずっと少ないので、そこだけ気をつけましょう。
子どもに出すとき
食事摂取基準では、食塩の目標量は3〜5歳で1日3.5g未満、6〜7歳で4.5g未満です。
3〜5歳の子が10g食べると0.6gで、1日の目標量の約17%になります。
子どもには大人の半分の5gを目安にするのがおすすめです。
子どもには、大人の半分の5gくらいがいいんですね。
目標量が小さいぶん、同じ10gでも割合が大きくなるからです。
アレルギーがある方
アレルギー表示の対象として、小麦と大豆が使われています。どちらもしょうゆに由来するものです。
原材料にはかつおとほたてのエキスも入っているので、魚介類にアレルギーのある方は原材料名を確認してください。
かつおやほたてのエキスも入っているんですね。
魚介類にアレルギーのある方は、原材料名を確認してください。
野菜のおかずを1品足す
ごはんですよと白いごはんだけの食事は、塩分と炭水化物に寄りがちです。
青菜のおひたしやサラダを1品添えると、食物繊維やカリウムを補えるようになります。
カリウムには、体の余分なナトリウムを外に出すはたらきがあります。
おひたしを1品足すだけでも、バランスが変わるんですね。
カリウムには、余分なナトリウムを外に出すはたらきがあります。
料理の味つけに使う
桃屋の公式サイトでは、チャーハンやチーズトーストなど、ごはんですよを使ったレシピを紹介しています。
料理に使うときは、しょうゆや塩をその分減らすと、塩分が上乗せされません。
ごはんですよ自体が味つけになるので、ほかの調味料を控えめにしましょう。
ごはんですよのよくある質問


ここまでの数字をふまえて、ごはんですよについて多い疑問にまとめて答えます。
いずれも公式表示と公的機関の資料にもとづいた回答です。
気になる質問だけ拾い読みしてください。
ごはんですよを毎日食べると体に悪いですか
1食10gなら食塩は0.6gで、男性の1日の目標量の8%です。毎日でも、量を守れば大きな負担にはなりません。
ただし、みそ汁や漬物など、ほかの食事の塩分と合わせて考える必要があります。心配な方は減塩タイプを選んでください。
添加物は何が入っていますか
調味料(アミノ酸等)、安定剤(タマリンド)、カラメル色素の3つです。
保存料や甘味料は入っていません(2026年9月28日時点の公式表示)。
カラメル色素は発がん性がありますか
発がん性が指摘されているのは、一部の種類のカラメル色素にできる4-MEIという不純物です。
米国FDAは、動物実験の量は食品からとる量をはるかに超えていて、食品に使われる濃度では差し迫った危険はないと説明しています。
子どもは何gまで食べていいですか
3〜5歳の食塩の目標量は1日3.5g未満です。10gで0.6gなので、1回5gくらいが目安です。
ほかのおかずの塩分も考えて、毎食ではなく1日1回までにするとよいでしょう。
梅干しのほうが体にいいですか
同じ10gで比べると、塩だけで漬けた梅干しの食塩は1.82gで、ごはんですよの約3倍です。
添加物が少ないことと、塩分が少ないことは別の話です。塩分を控えたいなら、梅干しに替えるより量を減らすほうが効果があります。
開けたあとはどう保存すればいいですか
びんのラベルに書かれた保存方法に従ってください。
取り出すときは乾いた清潔なスプーンを使うと、雑菌が入りにくくなります。
ごはんですよについてのまとめ


ごはんですよが体に悪いのかを、公式表示と公的機関の資料で確かめてきました。
答えは「添加物は3つだけで、気にするべきは塩分。それも、のせる量で大きく変わる」です。
- 1食10gで12kcal・食塩0.6g
- 100gびんまるごとで食塩6.0g
- 添加物は3つで保存料・甘味料なし
- 同じ10gなら梅干し(塩漬)の塩分は約3倍
- のりの佃煮はどこのものでも塩分はほぼ同じ
- 減塩タイプなら10gで0.33g
添加物を避けて梅干しにしても、塩分は減らずに増えるというのが、今回いちばんの発見でした。
添加物より、どれだけのせるかが大事なんですね。
そうです。1回10g、子どもは5gを目安にすれば、塩分は小さく収まります。
次にごはんですよをのせるときは、スティック1本(8g)くらいを目安にしてみてください。塩分を控えている方は、塩分40%カットのごはんですよ!を選ぶのが近道です。
ごはんに合う味付けの調味料では、香味ペーストの塩分も調べています。公式レシピの炒飯1皿で塩分4.3g、成人男性の1日の目標量の約6割でした。






添加物を避けても塩分が減らない例は、かんたん酢の記事でも確かめました。添加物なしの純米酢に替えても、食塩は1割ほどしか減りません。
ごはんそのものについては、サトウのごはんの記事もあります。原材料は米と水だけで、200gで294kcalでした。家で炊いたご飯と比べても、カロリーは減りませんでした。
成分ラボでは身近な食品を、メーカーの公式表示と国の資料をつき合わせて1つずつ調べています。
塩分が気になる食品を比べた記事もあわせてどうぞ。




本記事の栄養成分値・原材料は各メーカーが公表する数値です(2026年9月28日確認)。製品の改良により変わることがあるため、購入時はお手元の商品の表示をご確認ください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。高血圧や腎臓病などで食事の制限を受けている方は、医師の指示を優先してください。







