乳酸菌が入っていて、甘くて飲みやすいアサヒ飲料のぐんぐんグルト。
自販機やコンビニでつい手に取る方も多いはずですが、「体に悪い」という口コミや評判を耳にして、気になっている方もいるのではないでしょうか。
よく挙がるのは1本26gの糖分と、アスパルテームなどの人工甘味料の2つです。
甘味料が入っているなら、入っていない飲み物に替えたほうが安心ですよね。
そう考える方が多いのですが、数字で比べると逆でした。替えると糖分が2倍以上になります。
- 1本で糖分をとりすぎていないか心配
- アスパルテームの発がん性が気になる
- 子どもに毎日飲ませて平気か知りたい
- 乳酸菌の効果が本当にあるのか疑問
そこで、アサヒ飲料の公式表示を他のメーカーの乳性飲料と並べ、甘味料は国の調査で実際の摂取量を確かめました。
結論から言うと、他の乳性飲料と比べれば、ぐんぐんグルトの糖分は半分以下です。
ただし1本26gは、1日の目安の約半分にあたります。安心材料と注意点の両方を、数字で順番に見ていきます。
- 他メーカーの乳性飲料と比べた糖分
- 1本26gが1日の目安のどれくらいか
- アスパルテームとアセスルファムKの評価
- 3種の乳酸菌をとるメリット
使う数字は、アサヒ飲料の公式表示と、WHO(世界保健機関)・消費者庁・厚生労働省の資料です。
まずは、なぜ「体に悪い」と言われるのかから整理します。
ぐんぐんグルトが体に悪いと言われる理由


ぐんぐんグルトは、アサヒ飲料が2003年から販売している乳性飲料です。
ヨーグルトのような甘酸っぱい味で、500mlのペットボトルのほか280ml・600ml・1.5Lもあります。
「体に悪い」と言われる理由をたどると4つに分かれ、根拠の強さはそれぞれ違いました。
4つとも同じくらい心配しなきゃいけないんですか。
いいえ。数字の裏づけがあるのは1つ目だけです。
1本で糖分26g
いちばん強い根拠がこれです。500ml1本の炭水化物は26gになります。
| 項目 | 100mlあたり | 500ml1本 |
|---|---|---|
| エネルギー | 23kcal | 115kcal |
| たんぱく質 | 0.3g | 1.5g |
| 脂質 | 0g | 0g |
| 炭水化物 | 5.2g | 26g |
| 食塩相当量 | 0.10g | 0.5g |
| 項目 | 500ml1本 |
|---|---|
| エネルギー | 115kcal |
| 炭水化物 | 26g |
| 食塩相当量 | 0.5g |
WHOが示す糖類の目安は1日50g未満なので、1本でその約半分を占めます。
この心配は数字の裏づけがある正しい反応です。ただし他の飲み物より多いのかどうかは、並べてみないと分かりません。
人工甘味料が2種類
2つ目は甘味料です。原材料の最後に、アスパルテームとアセスルファムKの2つが書かれています。
アスパルテームは2023年に「発がん性の可能性がある」グループに分類されたため、名前を見るだけで避けたくなる方も多いはずです。
ただ、同じ年にWHOは「今の摂取量なら問題ない」とも発表しています。4章で詳しく見ます。
乳酸菌なのに甘い
3つ目は「乳酸菌で体によさそうなのに、こんなに甘くていいのか」という違和感です。
健康のために飲んでいたのに、実は糖分をとっていただけでは。そんな声も口コミでよく見かけました。
乳酸菌の働きと糖分は別々に考える必要があるので、6章で分けて扱います。
健康のために飲んでいたのに、糖分もとっていたんですね。
乳酸菌の働きと糖分は、分けて考えるのがポイントです。
毎日飲む人が多い
4つ目は飲み方です。ぐんぐんグルトは水やお茶の代わりに毎日飲む人が多い飲み物です。
1本なら小さな量でも、毎日となると積み重なります。
たしかに、うちの子は毎日1本飲んでます。
子どもの場合は目安が大人より小さくなります。3章で計算します。
他メーカー乳性飲料と糖分比較


1本26gという数字は、それだけ見ても多いのか少ないのか判断できません。
乳性飲料という種類の飲み物がもともと甘いのか、ぐんぐんグルトだけが突出しているのか。ここを分けないと答えになりません。
そこで、サントリー・森永乳業・日清ヨークの乳性飲料を相手に、公式表示の数字だけで比べました。同じアサヒ飲料のカルピスウォーターも参考に加えています。
スーパーでよく見るものばかりですね。
量をそろえて比べると、差は想像以上に大きかったですよ。
500mlあたりの数値
内容量は商品ごとに違うので、すべて500mlに換算して並べました。


| 500mlあたり | メーカー | エネルギー | 炭水化物 | 甘味料 |
|---|---|---|---|---|
| ぐんぐんグルト | アサヒ飲料 | 115kcal | 26.0g | あり(2種類) |
| ビックル | サントリー | 225kcal | 53.0g | あり(1種類) |
| 森永マミー | 森永乳業 | 252kcal | 63.1g | なし |
| ピルクル400 | 日清ヨーク | 323kcal | 75.4g | なし |
| (参考)カルピスウォーター | アサヒ飲料 | 230kcal | 55.0g | なし |
| 500mlあたり | エネルギー | 炭水化物 |
|---|---|---|
| ぐんぐんグルト | 115kcal | 26.0g |
| ビックル | 225kcal | 53.0g |
| 森永マミー | 252kcal | 63.1g |
| ピルクル400 | 323kcal | 75.4g |
| カルピスウォーター | 230kcal | 55.0g |
ぐんぐんグルトの26gは、比べた中でずば抜けて少ない数字でした。
2番目に少ないビックルでも53gと、ほぼ2倍あります。
甘味料なしの飲み物との差
次に、甘味料を使っていない3つだけに絞って比べます。
| 甘味料なしの飲み物 | 炭水化物(500ml) | ぐんぐんグルトの何倍か |
|---|---|---|
| カルピスウォーター | 55.0g | 約2.1倍 |
| 森永マミー | 63.1g | 約2.4倍 |
| ピルクル400 | 75.4g | 約2.9倍 |
| 飲み物 | 倍率 |
|---|---|
| カルピスウォーター | 約2.1倍 |
| 森永マミー | 約2.4倍 |
| ピルクル400 | 約2.9倍 |
甘味料が嫌だからといって、甘味料の入っていない乳性飲料に替えると、同じ量で糖分は2倍から3倍になります。
甘味料を避けたつもりが、糖分を増やしていたんですね。
どちらを取るかは人それぞれです。ただ、この交換条件は知っておいて損はありません。
コップ1杯で比べた量
500mlはペットボトル1本分なので、家で注ぐコップ1杯(200ml)に直しておきます。
- ぐんぐんグルト:10.4g
- ビックル:21.2g
- カルピスウォーター:22.0g
- 森永マミー:25.2g
- ピルクル400:30.2g
同じコップ1杯でも、ピルクル400はぐんぐんグルトの約3倍の糖分になります。
糖分が半分で済む理由
ぐんぐんグルトの糖分が少ないのは、甘さの一部を甘味料でまかなっているからです。
アスパルテームは砂糖の約200倍の甘さがあるため、ほんの少しで砂糖と同じ甘さが出せます。
原材料の先頭は「砂糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)」なので、砂糖をやめたわけではありません。砂糖を減らした分を甘味料で補っているという作りです。
つまり、みなさんが怖がっている甘味料が、糖分を半分にしている正体なんです。
糖分のとりすぎに注意


2章では、ぐんぐんグルトの糖分が他の乳性飲料より少ないことを確かめました。
ただし「他より少ない」と「とっても平気な量」は別の話です。
ここでは物差しを変えて、1日にとってよい量と比べます。子どもの場合も計算すると、1本の重みがはっきりしました。
他より少ないなら、気にしなくていいと思ってました。
そこが落とし穴です。安心するのは、この章を読んでからにしてください。
糖分26gの正体
公式表示の26gは「炭水化物」の数字で、「砂糖が26g」という意味ではありません。
炭水化物には、砂糖や果糖ぶどう糖液糖のほか、脱脂粉乳に含まれる乳糖や、安定剤の大豆多糖類も含まれます。
とはいえ原材料の大半は糖類なので、26gのほとんどは糖分と考えてよいでしょう。アサヒ飲料は、そのうちぶどう糖が100mlあたり0.9〜2.6g入っていると表示しています。
細かく分けても結論は変わりません。ここでは26gをそのまま糖分として扱います。
WHOの1日50gとの比較
WHOは、食品に加えられた糖や果汁の糖(遊離糖類)を、1日の総エネルギーの10%未満にするよう勧めています。
成人で1日2,000kcalなら50g未満、より望ましいのは5%にあたる25g以下です。


| WHOの目安(大人) | 1日の量 | 1本26gの割合 |
|---|---|---|
| 上限(10%未満) | 50g未満 | 約52% |
| より望ましい量(5%以下) | 25g以下 | 約104% |
| WHOの目安 | 1本の割合 |
|---|---|
| 上限 50g | 約52% |
| 望ましい 25g | 約104% |
1本で上限の約半分、より望ましい量なら1本だけで超えてしまいます。
他の食事やおやつでも糖分はとるので、毎日1本を足すとかなり余裕がなくなります。
子どもの場合
子どもは体が小さいぶん、1日に必要なエネルギーも少なく、糖分の目安も小さくなります。
厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2025年版)では、3〜5歳の男の子が1日に必要なエネルギーは約1,300kcalです。
| 年齢 | 1日のエネルギー | 糖分の上限(10%) | 望ましい量(5%) |
|---|---|---|---|
| 3〜5歳 | 約1,300kcal | 約32g | 約16g |
| 6〜7歳 | 約1,550kcal | 約39g | 約19g |
| 大人 | 約2,000kcal | 50g | 25g |
| 年齢 | 上限 | 望ましい量 |
|---|---|---|
| 3〜5歳 | 約32g | 約16g |
| 6〜7歳 | 約39g | 約19g |
| 大人 | 50g | 25g |
3〜5歳の子が1本飲むと、上限の約8割にあたります。望ましい量の16gと比べると、1.6倍です。
毎日1本は、子どもには多すぎたんですね。
子どもに出すならコップ半分から1杯までにしてください。7章で具体的に書きます。
コップ1杯あたりの量
量を減らすなら、容器を変えるのがいちばん確実です。
- コップ半分(100ml):5.2g
- コップ1杯(200ml):10.4g
- 小さいペットボトル(280ml):14.6g
- 500ml1本:26.0g
大人がコップ1杯にすれば、WHOの望ましい量25gの半分以下に収まります。
アスパルテームの評価


ぐんぐんグルトで最も不安の声が多いのが、アスパルテームです。
2023年7月、WHOのがん研究機関(IARC)がアスパルテームを「ヒトに対して発がん性があるかもしれない(グループ2B)」に分類し、大きく報じられました。
ところが同じ日に、WHOの別の専門家会議(JECFA)が「今の上限のままで問題ない」とも発表しています。報道では、こちらがあまり伝わっていません。
同じWHOなのに、言っていることが違うんですか。
調べている中身が違うんです。順番に見ていきましょう。
発がん性2Bの意味
IARCの分類は「がんを起こす証拠がどれくらい確かか」を示すもので、「どれくらい危ないか」を示すものではありません。
グループ2Bは、証拠が限られていることを意味します。同じ2Bには、アロエベラの抽出物や漬物(アジアの伝統的なもの)なども入っています。
つまり2Bは「可能性を否定しきれないので、研究を続ける」という位置づけです。
2Bは、どれくらい危ないかを示すものではないんですね。
証拠の確かさの分け方です。同じ2Bには漬物なども入っています。
据え置かれた上限
JECFAは、アスパルテームを1日に体重1kgあたり40mgまでとってよいとする基準を、2023年の見直しでもそのまま据え置きました。
WHOの発表では、体重70kgの大人が上限に届くには、ダイエット炭酸を1日9〜14缶飲み続ける必要があるとしています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 1日の上限(ADI) | 体重1kgあたり40mg |
| 体重70kgの大人 | 1日2,800mg |
| ダイエット炭酸1缶 | 200〜300mg |
| 上限に届く量 | 1日9〜14缶 |
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 上限(70kg) | 2,800mg/日 |
| 上限に届く量 | 炭酸9〜14缶/日 |
ぐんぐんグルト1本に入っているアスパルテームの量は公表されていません。ただ、甘さの一部を補う目的なので、ダイエット炭酸より多いとは考えにくいでしょう。
日本人の実際の摂取量
では、日本人は実際にどれくらいとっているのか。消費者庁が令和6年度に、スーパーで売られている食品を買って調べた調査があります。


20歳以上のアスパルテームの摂取量は1日0.37mgで、上限に対して0.02%でした。1〜6歳でも0.03%です。
報告書には、どの年齢層でも上限を大きく下回り「安全性上、特段の問題はない」と書かれています。
上限の約6,000分の1です。今の飲み方で上限に届くことは、まず考えられません。
L-フェニルアラニン化合物の表示
原材料の「アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物」という長い表記に、不安を感じる方もいるかもしれません。
これは、フェニルケトン尿症という生まれつきの病気がある人のために、表示が義務づけられている言葉です。
この病気の人はフェニルアラニンをうまく分解できないため、避ける必要があります。それ以外の人にとっては、危険を知らせる表示ではありません。
長い表記は、特定の病気の人のための表示なんですね。
フェニルケトン尿症の人が避けられるように、表示が義務づけられています。
アセスルファムKの評価


ぐんぐんグルトには、アスパルテームのほかにもう1つ、アセスルファムK(アセスルファムカリウム)が入っています。
砂糖の約200倍の甘さがあり、アスパルテームと組み合わせると砂糖に近い味になるため、2つ一緒に使われることが多い甘味料です。
こちらも、国の調査で実際の摂取量が出ていました。
2種類も入っていると、足し算で多くなりませんか。
足しても小さな数字です。見てみましょう。
上限と実際の摂取量
アセスルファムKの上限は、1日に体重1kgあたり15mgです。20歳以上の平均体重58.8kgなら、1日約880mgになります。
| 項目 | アスパルテーム | アセスルファムK |
|---|---|---|
| 1日の上限(体重1kgあたり) | 40mg | 15mg |
| 実際の摂取量(20歳以上) | 0.37mg/日 | 0.77mg/日 |
| 上限に対する割合 | 0.02% | 0.09% |
| 項目 | アセスルファムK |
|---|---|
| 上限 | 15mg/kg/日 |
| 摂取量 | 0.77mg/日 |
| 割合 | 0.09% |
20歳以上の摂取量は1日0.77mgで、上限に対して0.09%でした。2つとも0.1%に届きません。
子どもの場合の割合
同じ調査では、年齢別の割合も出ています。子どもは体重が軽いので、割合は大人より高めになります。
- 1〜6歳:0.19%
- 7〜14歳:0.11%
- 15〜19歳:0.08%
- 20歳以上:0.09%
いちばん高い1〜6歳でも、上限の約500分の1でした。子どもだから甘味料を特別に避けるべき、という根拠は見当たりません。
甘味料を避けたい人の選び方
それでも甘味料は口にしたくない、という考え方もあります。その場合に気をつけたいのが、2章で見た交換条件です。
- 甘味料なしの乳性飲料は糖分が2〜3倍になる
- 替えるなら量を半分以下にする
- 甘さがいらなければ無糖のヨーグルトや牛乳
- 水分補給は水かお茶に切り替える
甘味料と糖分のどちらを減らしたいのか。先に決めておくと、売り場で迷わなくなります。
甘味料を避けて同じ量を飲むなら、糖分が増えることだけは覚えておいてください。
3種の乳酸菌の効果


ぐんぐんグルトの商品名には「3種の乳酸菌」とあります。飲む理由がこの乳酸菌だという方も多いでしょう。
ただし、ぐんぐんグルトはトクホ(特定保健用食品)でも機能性表示食品でもありません。国に届け出た「おなかの調子を整える」といった表示はない、ということです。
そのうえで、公式の情報から言えることと言えないことを分けて見ていきます。
乳酸菌が入っているから、体にいいと思って飲んでいました。
期待しすぎず、ゼロだとも思わない。そのくらいの距離感がちょうどいいです。
3つの菌の名前
アサヒ飲料のお客様相談室Q&Aによると、入っている乳酸菌は次の3つです。
- ラクトバチルス ブルガリカス
- ストレプトコッカス サーモフィラス
- ラクトバチルス カゼイ
ブルガリカスとサーモフィラスは、ヨーグルトを作るときに使われる代表的な組み合わせです。
アサヒ飲料はこの3つについて「コク深い味わいを生み出しています」と説明しており、役割は主に味づくりと読み取れます。
殺菌されているか
ぐんぐんグルトは常温で売られていて、賞味期間は9か月です。
ピルクル400のように生きた乳酸菌を売りにする飲み物は、冷蔵の売り場に並びます。このことから、ぐんぐんグルトの乳酸菌は殺菌されている可能性が高いと考えられます。
ただし、公式サイトに「殺菌」とはっきり書かれているわけではありません。ここは表示と売り方からの推測です。
| 比べる点 | ぐんぐんグルト | ピルクル400 |
|---|---|---|
| 売り場 | 常温 | 冷蔵 |
| 賞味期間 | 9か月 | 記載なし(冷蔵品) |
| 乳酸菌 | 3種(数の表示なし) | 生きた菌400億個(65mlあたり) |
| 国の表示 | なし | トクホ(おなかの調子を整える) |
| 比べる点 | ぐんぐんグルト | ピルクル400 |
|---|---|---|
| 売り場 | 常温 | 冷蔵 |
| 国の表示 | なし | トクホ |
おなかへの働き
アサヒ飲料のQ&Aでは、乳酸菌の中には「加熱殺菌された乳酸菌でも、効果が期待できる」ものがあると説明しています。
ただしこれは乳酸菌全般の話で、ぐんぐんグルトの3つの菌について、おなかへの働きを示した資料は見つかりませんでした。


おなかの調子を目的にするなら、国に届け出た表示のある商品を選ぶほうが確実です。ぐんぐんグルトは「乳酸菌の味を楽しむ飲み物」と考えるのが正確でしょう。
メリットは、甘さのわりに糖分が少なく、おいしく続けられること。そこまでと考えておいてください。
ぐんぐんグルトの上手な飲み方


ここまでの数字をまとめると、ぐんぐんグルトは「他より糖分が少ないが、1本の量には注意がいる」飲み物でした。
やめる必要はありません。変えるべきなのは、飲む量と飲み方です。
大人と子ども、それぞれの目安を具体的な量で出しておきます。
量さえ決めれば、飲んでいいんですね。
ええ。今日から変えられることばかりです。
1日の量の目安
大人なら、1日コップ1杯(200ml)までを目安にしてください。糖分は10.4gで、WHOの望ましい量25gの4割ほどです。


500ml1本を飲みきる日は、その日のお菓子や甘い飲み物を控えると帳尻が合います。
子どもに出すとき
3〜5歳の子どもなら、コップ半分(100ml)で糖分5.2gです。望ましい量16gの3分の1に収まります。
- ペットボトルごと渡さずコップに注ぐ
- 280mlの小さいボトルを選ぶ
- のどが渇いたときは先に水かお茶
ペットボトルを持たせると、そのまま飲みきってしまいがちです。最初に量を決めて注ぐだけで、糖分は半分以下になります。
水やお茶との置き換え
いちばん効くのは、ぐんぐんグルトを水分補給に使わないことです。
のどが渇いたときは水かお茶、ぐんぐんグルトはおやつの時間に1杯。役割を分けるだけで、毎日の糖分はぐっと減ります。
同じ考え方は、スポーツドリンクにも当てはまります。ソルティライチの記事では、飲み物を「目的で選ぶ」方法を詳しく紹介しています。


ぐんぐんグルトのよくある質問


ここまでで数字の話は終わりです。最後に、買うときや飲むときに迷いやすい点をまとめました。
どれも公式の表示と公的な資料の範囲で答えています。
持病があって食事制限を受けている場合は、必ず主治医や管理栄養士の指示を優先してください。
ぐんぐんグルトにはどんな効果がありますか
トクホや機能性表示食品ではないため、「おなかの調子を整える」といった表示はありません。3種の乳酸菌の役割も、公式には主に味づくりと説明されています。
甘味料で糖分を抑えているので、甘さのわりに糖分が少ない点が、この飲み物の利点です。
毎日飲んでも大丈夫ですか
量を決めていれば、毎日飲んでも大きな問題が起きる根拠は見当たりません。問題になるのは1本を毎日飲みきる習慣のほうです。
500ml1本の糖分26gは、WHOの上限50gの約半分です。コップ1杯(200ml)なら10.4gに収まります。
毎日飲むなら、コップに注いでから飲む形をおすすめします。
何歳から飲めますか
ぐんぐんグルトの公式サイトに、何歳から飲めるかの記載は見当たりませんでした。
甘味料は1〜6歳でも実際の摂取量が上限の0.19%以下で、年齢を理由に避けるべき根拠はありません。
気をつけたいのは糖分です。3〜5歳ならコップ半分(100ml・糖分5.2g)を目安にしてください。
ぐんぐんグルトを飲むと太りますか
500ml1本は115kcalで、1日2,000kcalの人にとって約6%にあたります。毎日追加すれば、そのぶん増えていく計算になります。
ただし同じ500mlなら、ビックル225kcal・森永マミー252kcalより大幅に低い数字でした。乳性飲料の中では太りにくいほうです。
効くのは量のほうです。コップ1杯なら46kcalで済みます。
歯には悪くないですか
糖分と酸味料が入っているので、虫歯や歯が溶けるリスクはあります。ちびちび長い時間かけて飲むと、歯が糖と酸にさらされる時間が長くなります。
時間を決めて飲みきり、そのあと水を飲むか口をゆすぐのが確実です。
寝る前に飲むのは避けてください。
妊娠中でも飲めますか
アスパルテームとアセスルファムKは、妊娠中に避けるべきものとしては挙げられていません。日本人の実際の摂取量も上限の0.1%前後です。
ただしフェニルケトン尿症の方は、アスパルテームを避ける必要があります。
むしろ気をつけたいのは糖分です。主治医から体重や血糖の指示を受けている場合は、その指示を優先してください。
ダイエット中に飲んでもいいですか
同じ量なら、他の乳性飲料よりカロリーも糖分も半分以下なので、選ぶならぐんぐんグルトは有利なほうです。
ただし水やお茶は0kcalです。「他より低い」は「飲んでもやせる」という意味ではありません。
ダイエット中は、甘いものが欲しいときの1杯に決めておくと続けやすくなります。
ぐんぐんグルトについてのまとめ


ぐんぐんグルトが体に悪いのかを、公式の表示と公的な資料で確かめてきました。
答えは「乳性飲料の中では糖分が少ないが、1本の量には注意がいる」でした。
- 500ml1本は115kcal・炭水化物26g
- 他メーカーの乳性飲料は同じ量で糖分が2〜3倍
- 糖分が少ないのは甘味料で甘さを補っているから
- 1本26gはWHOの上限50gの約半分
- 3〜5歳の子どもには1本で上限の約8割
- 甘味料2つの実際の摂取量は上限の0.1%前後
- 乳酸菌は味づくりが中心で国の表示はない
「甘味料が入っているから体に悪い」という判断は、この商品については当てはまりませんでした。
ただし1本飲みきると糖分26gで、1日の目安の半分を使うことは事実です。ここだけは譲れません。
やめるんじゃなくて、コップに注げばいいんですね。
ペットボトルのまま飲まない。それだけで糖分は半分以下になります。
次にぐんぐんグルトを買ったら、コップ1杯(200ml)だけ注いで、残りは冷蔵庫にしまってみてください。糖分は10.4gで、WHOの望ましい量25gの半分以下に収まります。
同じアスパルテームとアセスルファムKを使った炭酸飲料を調べたのがドデカミンの記事です。甘味料を併用しているおかげで、糖分は甘い炭酸飲料の半分以下でした。
同じく甘い飲み物では、ドクターペッパーの記事で保存料の安息香酸Naとベンゼンの関係も調べています。500ml1本の糖は55gで、WHOが示す1日の上限を1本で超えていました。
健康をうたう商品ほど数字を確かめたい例がジャイアントコーンです。カカオポリフェノールを訴求する味が、5種類の中でいちばん高カロリーでした。
甘味料も糖分も入っていない飲み物として調べたのが爽健美茶の記事です。添加物はビタミンCだけでした。
甘味料を避けると糖分が増える、という同じ入れ替わりはウィダーインゼリーの記事でも出ています。定番のエネルギーは甘味料なしで、甘味料が入っているのは主な7種類のうち4種類でした。
乳製品つながりでは、脱脂粉乳の記事で、牛乳と同じたんぱく質の量で比べるとカルシウムはほぼ同じで、脂質だけが約39倍違うことを確かめています。
甘味料が気になる方には、レッドブル シュガーフリーの記事もおすすめです。スクラロースとアセスルファムKが国の上限まで入っていたとしても、1日の許容量の2割未満であることを計算しています。
同じ乳酸菌飲料では、ヨーグルッペの記事もあります。糖分を気にして500mlのライトに替えると、飲みきったときの糖分は元の200mlの約1.7倍になることを公式表示で確かめました。
甘味料が気になる方には、ミンティアの記事もあります。主成分の甘味料ソルビトールは、子どもなら1ケースの半分でお腹がゆるくなりにくい量の上限に届くことを計算しました。
家庭で使う甘味料では、ラカントの記事もあります。2023年に話題になった心臓の研究の中身と、各国の機関の受け止め方を整理しました。
子どもに人気の甘い乳飲料では、ミルメークも調べています。給食用1袋の砂糖は7.6gで、8〜9歳男子の1日の上限の約6分の1でした。
成分ラボでは身近な食品を、メーカーの公式表示と国の資料をつき合わせて1つずつ調べています。
甘味料については、タフグミの記事でスクラロースの摂取量も調べています。あわせてどうぞ。










本記事の栄養成分値は各メーカーが公表する数値です。製品規格や原材料の変更により変わることがあるため、購入時はお手元の商品の表示をご確認ください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。糖尿病などで糖質の制限を受けている方は、医師や管理栄養士の指示を優先してください。








