【比較】ミンティアは体に悪い?甘味料を避けて飴にすると糖分7g

ミンティアは体に悪い?甘味料を避けて飴にすると糖分7g

ポケットに入れておけば、いつでも口の中をすっきりさせられるアサヒグループ食品の「ミンティア」。1996年の発売から、仕事中や運転中の気分転換に選ばれてきたミントタブレットです。

ところが「人工甘味料に発がん性がある」「食べすぎるとお腹を壊す」という口コミを耳にして、毎日食べていて大丈夫か気になっている方もいるのではないでしょうか。

ミンティアでこんなお悩みありませんか
  • アスパルテームの発がん性が不安
  • 1日1ケース食べてしまう
  • 子どもに食べさせていいか心配
  • 砂糖の飴のほうが自然で安心か

そこで、メーカーの公式表示と、WHO・厚生労働省・文部科学省の資料を使い、砂糖の飴やラムネと同じ7gで並べて比べます。

結果、甘味料を避けて砂糖の飴に替えても、カロリーはほぼ同じで、糖分が0gから約7gに増えることが分かりました。

甘味料が怖いから、ふつうの飴にしようかと思っていました。

そこが落とし穴です。それに、ミンティアで本当に気をつけたい成分は、アスパルテームとは別にあります。

この記事で確かめること
  • 栄養成分と原材料の中身
  • 砂糖の飴・ラムネとの差
  • アスパルテームの本当の評価
  • お腹がゆるくなる量の目安

使う数字は、メーカーの公式表示と、国や国際機関の資料だけです。

まずは、なぜ「体に悪い」と言われるのかから見ていきましょう。

目次

ミンティアが体に悪いと言われる理由

ミンティアの心配の正体は3つに分かれる

ミンティアは、砂糖を使わずに甘味料で甘さをつけた、1ケース50粒入りのミントタブレットです。

「体に悪い」と言われる理由をたどると3つに分かれ、数字で確かめると心配の大きさはそれぞれ違いました。ここで先に仕分けておきます。

カロリーも低いのに、どうして体に悪いと言われるんでしょう。

いちばん多いのはアスパルテームの話です。ただ、数字で見ると注意すべきは別の成分でした。

アスパルテームの発がん性分類

いちばんよく見かけるのは、甘味料のアスパルテームが「発がん性があるかもしれない」と分類された、という話です。

2023年に国際がん研究機関(IARC)が「グループ2B」に分類したのは事実です。ただし同じ日に、WHOの専門家会議は「許容量は変えない」と発表しています。4章でくわしく見ていきます。

発がん性の分類と、許容量の発表は別々だったんですね。

同じ日に出たのに、片方だけが広まりました。4章で並べて見ます。

食べすぎるとお腹がゆるくなる

2つめは、たくさん食べるとお腹がゆるくなるという話です。これはメーカー自身も認めている注意点です。

原因は甘味料のソルビトールで、子どもは1ケースの半分でゆるくなりにくい量の上限に届きます。5章で体重ごとに計算します。

お腹がゆるくなるのは、メーカーも認めているんですね。

原因はソルビトールです。体重ごとの量を5章で計算しました。

糖類0gなのにカロリーがある

3つめは、「糖類0g」なのに1ケース23kcalあるのはおかしい、という疑問です。

これは、ソルビトールが表示のルールでは「糖類」に数えない糖だからです。ごまかしではありませんが、カロリーがゼロでもありません。

2章で、表示の数字を1つずつ見ていきます。

ミンティアの栄養成分と原材料

ミンティアの粒の主成分はソルビトール

まずは、アサヒグループ食品の公式サイトに載っている「ミンティア ワイルド&クール」の数字を書き出します。

表示は1ケース(50粒・7g)あたりです。1粒あたりにも直して並べました。

ミンティア ワイルド&クール1ケースの原材料と栄養成分の図解

1粒だと、ほとんどカロリーはないんですね。

ええ。その小さな1粒の大部分が、ソルビトールでできています。

1ケース7gあたりの数値

項目1ケース(50粒・7g)1粒あたり
エネルギー23kcal約0.5kcal
たんぱく質0.01〜0.2gごくわずか
脂質0.04〜0.4gごくわずか
炭水化物6.7g約0.13g
(うち糖類)0g0g
食塩相当量0g0g
出典:アサヒグループ食品 公式商品情報(ミンティア ワイルド&クール)(2026年10月1日確認)
項目1ケース7g
エネルギー23kcal
炭水化物6.7g
うち糖類0g
食塩相当量0g
出典:アサヒグループ食品 公式商品情報

7gのうち6.7gが炭水化物で、粒のほぼすべてが甘味料のかたまりです。たんぱく質と脂質はごくわずかでした。

1日1ケース食べても23kcalなので、カロリーの面で太る心配はほとんどありません。

原材料は6つだけ

原材料名は「甘味料(ソルビトール、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物)、香料、微粒酸化ケイ素、ショ糖エステル、クチナシ色素、(一部にゼラチンを含む)」です。

ネット上では添加物の多さが話題になりますが、使われている材料は6つだけです。砂糖や小麦粉のような「食品」の原材料は入っていません。

ゼラチンは、ミントの香りを閉じこめた「カプセル」に使われていると考えられます。ゼラチンにアレルギーがある方は避けてください。

添加物の多さが話題になるけど、材料は6つだけなんですね。

砂糖や小麦粉のような食品は使っていない、甘味料中心のお菓子です。

甘さの正体はソルビトール

メーカーのよくある質問では、ミンティアの「主成分」はソルビトールだと説明しています。

ソルビトールは糖アルコールと呼ばれる甘味料で、食品表示では「糖類」に入りません。だから糖類は0gでも、炭水化物は6.7gあるという表示になります。

ソルビトールは砂糖よりカロリーが低く、甘さも砂糖の6割ほどです。足りない甘さを、アスパルテームが少しだけ補っています。

砂糖の飴・ラムネとの比較

ミンティアを飴に替えてもカロリーは同じ

アスパルテームが気になる方が考えるのは、「砂糖の飴なら昔からある材料で安心」という乗り換えでしょう。

そこで、文部科学省の食品成分データベースのドロップ・あめ玉・ラムネを、ミンティア1ケースと同じ7gにそろえて並べました。

比べると、甘味料を避けても、カロリーは減らずに糖分だけが増えることが分かります。

ミンティアとドロップ・あめ玉・ラムネのカロリーと糖分の比較図

飴のほうが自然な分、体にやさしい気がしていました。

材料は自然でも、口に入るのは砂糖です。数字で見てみましょう。

カロリーはほぼ同じ

7gあたりエネルギー炭水化物糖類
ミンティア23kcal6.7g0g
ドロップ27kcal6.9gほぼすべて
あめ玉27kcal6.8gほぼすべて
ラムネ26kcal6.5gほぼすべて
出典:アサヒグループ食品 公式商品情報、文部科学省 食品成分データベース(100g当たりの値×0.07)
7gkcal糖類
ミンティア230g
ドロップ27約6.9g
あめ玉27約6.8g
ラムネ26約6.5g
出典:アサヒグループ食品・文部科学省

同じ7gなら、砂糖の飴は26〜27kcalで、ミンティアの23kcalと3〜4kcalしか変わりません。

炭水化物の量も6.5〜6.9gで、ミンティアの6.7gとほぼ同じでした。

糖分は0gから約7gに

違いが出るのは中身でした。ミンティアの炭水化物は糖類0gのソルビトールですが、飴やラムネの炭水化物は砂糖やぶどう糖などの糖です。

つまり、甘味料を避けて飴に替えると、7gあたり約7gの糖分をとることになるのです。

WHOは砂糖などの糖を1日50g未満にするよう勧めています。7gは、その約14%にあたります。

ミンティア1ケースと飴7gの糖分

虫歯の心配が増える

WHOが糖を減らすよう勧める理由の1つは、虫歯です。飴は口の中に長くとどまるので、糖が歯にふれる時間も長くなります。

一方、ソルビトールは砂糖にくらべて虫歯の原因になりにくい甘味料とされています。シュガーレスのミントは、口臭ケアの目的にはむしろ合っています。

甘味料を避けて糖分が増える構図は、アイスボックスの記事でも確かめています。

飴に替えると、虫歯の心配も増えるんですね。

シュガーレスのミントは、口臭ケアの目的にはむしろ合っています。

アスパルテームは危ないのか

アスパルテームは許容量の範囲なら安全と評価

「ミンティア 体に悪い」と調べた人が、いちばん気にしているのがアスパルテームでしょう。

2023年7月、WHOの2つの組織が同じ日に結果を発表しました。片方だけが広まったため、不安が大きくなっています。

2つを並べると、「可能性」の分類と「量」の評価は別ものだと分かります。

アスパルテームのIARC分類とJECFA許容量の違いの図解

発がん性の「可能性」と聞くと、やっぱり怖いです。

分類の意味を知ると、受け止め方が変わりますよ。

2Bは「可能性」の分類

国際がん研究機関(IARC)は、アスパルテームを「グループ2B(ヒトに対して発がん性がある可能性がある)」に分類しました。

ただしWHOの発表によると、根拠は「人での証拠が限られている」というものです。IARCの分類は、どれくらい食べたら危ないかという量は考えないしくみになっています。

「可能性」の分類は、どれだけ食べたら危ないかとは別なんですね。

はい。量の評価は、次の見出しの許容量のほうです。

許容量は1日40mg/kg

量を評価するのは、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)です。JECFAは、1日に体重1kgあたり40mgまでという許容量(ADI)を変えずに据え置きました。

体重50kgの人なら、1日2,000mgまでです。WHOは、体重70kgの大人が缶飲料(1本200〜300mg)で超えるには、1日9〜14本より多く飲む必要があると説明しています。

ミンティアのアスパルテームの量は公表されていません。ただ、砂糖の約200倍の甘さがあり、主成分はソルビトールなので、使われるのはごくわずかだと考えられます。

アスパルテームの許容量と缶飲料の本数

フェニルケトン尿症の人は避ける

アスパルテームで本当に注意が必要なのは、フェニルケトン尿症という生まれつきの病気がある人です。

体の中でアスパルテームから「フェニルアラニン」ができるため、食品表示基準では「L-フェニルアラニン化合物を含む」と書く決まりがあります。ミンティアの原材料名にある長い名前は、この人たちに知らせるための表示です。

この病気がない方にとっては、気にする表示ではありません。人工甘味料の話はレッドブル シュガーフリーの記事でもしています。

ミンティアでお腹がゆるくなる量

ミンティアは大人は1日1ケース、子どもは半分まで

数字で確かめると、ミンティアで気にするべきなのはアスパルテームより、主成分のソルビトールでした。

メーカーのよくある質問にも、「一度に多量にお召し上がりになると、体調・体質により、お腹がゆるくなる場合があります」と書かれています。

では、何粒からが「多量」なのか。厚生労働省の資料にある目安を使って、体重ごとに計算します。

ソルビトールの最大無作用量とミンティアの量の比較図

仕事中に1ケース食べきってしまうこともあります。

大人なら1ケースは目安の内側です。問題は子どもと、2ケース目です。

お腹がゆるくなる理由

ソルビトールは、小腸でゆっくりとしか吸収されません。吸収されずに大腸まで届くと、水分を引きこんで便がゆるくなります。

この性質は医薬品にも使われていて、便秘を防ぐ薬の成分にもなっているほどです。一過性のもので、メーカーも「心配はありません」としています。

便秘の薬にも使われている成分なんですね。

ゆるくなるのは一時的なものです。メーカーも心配はないとしています。

大人は1日1ケースまで

厚生労働省の資料では、ソルビトールでお腹がゆるくならない最大の量(最大無作用量)を、1日に体重1kgあたり0.15〜0.30gとしています。

いちばん低い0.15gで計算すると、体重50kgの大人は7.5gまでです。ミンティア1ケースのソルビトールは多くても6.7gなので、1日1ケースなら目安に収まります。

2ケースでは最大13.4gになり、目安を大きく超えます。

体重ごとのソルビトールの1日の目安とミンティアの粒数

子どもは半分の約25粒まで

体重ソルビトールの目安(1日)ミンティアに直すと
15kg(3〜5歳ごろ)約2.3g約17粒
22kg(6〜7歳ごろ)約3.3g約25粒
30kg(8〜9歳ごろ)約4.5g約34粒
50kg(大人)約7.5g1ケース(50粒)
出典:厚生労働省「D−ソルビトールを多量に添加した食品について」の最大無作用量0.15g/kg、アサヒグループ食品 公式商品情報(炭水化物6.7gをすべてソルビトールとして計算)

体重22kgの子どもなら3.3gで、ミンティアなら約25粒、1ケースのちょうど半分です。

子どもにケースごと渡すと、半分を超えて食べてしまうことがあります。数粒を手のひらに出して渡すのが安心です。

ミンティアのほかの添加物

ミンティアの添加物の役割は香り・粒・色

ミンティアの原材料には、甘味料のほかに4つの添加物が入っています。

ネット上では「頭痛の原因になる」「消化不良を起こす」と書く記事も見かけます。しかし、公的な資料でそうした害が示されたものはありませんでした。

名前が難しくて、何のために入っているのか分かりません。

役割で分けると、香り・粒づくり・色の3つです。

香料はミントの香り

香料は、ミンティアの強いミント感をつくる材料です。複数の物質をまとめて1つの名前で書ける「一括名表示」が認められている添加物で、中身の物質名までは分かりません。

ミントの香りの強さを刺激が強すぎると感じる人は、マイルドな味を選ぶのが手軽な方法です。

ミントの刺激が強すぎると感じたら、マイルドな味を選べばいいんですね。

香料の中身までは分かりませんが、選び方で調整できます。

微粒酸化ケイ素とショ糖エステル

微粒酸化ケイ素は、粉が固まらないようにして、粒を形づくりやすくする製造用の添加物です。国の使用基準で、食品の2.0%以下と決められています。

1ケース7gなら、多くても0.14gという計算です。ショ糖エステルは、砂糖と植物の脂肪酸からつくる乳化剤の仲間で、粒づくりを助けるために使われます。

粒の形を作るための添加物なんですね。

使える量は国が決めていて、1ケースで多くても0.14gです。

クチナシ色素は植物の色

クチナシ色素は、クチナシの実からとった色素です。合成着色料ではなく、植物由来の色素にあたります。

おせち料理の栗きんとんの色づけにも、昔からクチナシの実が使われてきました。

栗きんとんと同じ色素なんですね。

合成着色料ではなく、植物由来の色素です。

ミンティアのよくある質問

ミンティアのよくある疑問に数字で答えます

ここまでの数字をふまえて、ミンティアについて多い疑問にまとめて答えます。

いずれもメーカーの公式表示と公的機関の資料にもとづいた回答です。

気になる質問だけ拾い読みしてください。

ミンティアは1日何粒まで食べていいですか

厚生労働省の資料の目安で計算すると、体重50kgの大人は1日1ケース(50粒)までなら、お腹がゆるくなりにくい量に収まります。

体重22kgの子どもは、約25粒(半分)までが目安です。

アスパルテームでがんになりませんか

IARCの「2B」は、量を考えない「可能性」の分類です。

量を評価したJECFAは、1日に体重1kgあたり40mgの許容量を2023年も変えていません。ミンティアに使われる量はごくわずかだと考えられます。

糖類0gなのに23kcalあるのはなぜですか

甘味料のソルビトールは「糖類」に数えない決まりの糖アルコールですが、カロリーはあります。

炭水化物6.7gの大部分がソルビトールで、これが23kcalのもとです。

ミンティアで太りますか

1ケース(50粒)で23kcal、1粒では約0.5kcalです。

1日1ケース食べても、ごはん1口ぶんほどのカロリーにしかなりません。

砂糖の飴のほうが体にいいですか

同じ7gで比べると、砂糖の飴は26〜27kcalでミンティアとほぼ同じです。

そのうえ約7gの糖分をとることになるため、糖分や虫歯が気になるならミンティアのほうが有利といえます。

子どもに食べさせても大丈夫ですか

ソルビトールでお腹がゆるくなりやすいので、体重22kgの子どもなら1日約25粒までが目安です。

ケースごと渡さず、数粒を出して渡してください。小さな子どもは、のどに詰まらせないよう注意が必要です。

ミンティアについてのまとめ

ミンティアで気にするのは1日の粒の数

ミンティアが体に悪いのかを、公式表示と公的機関の資料で確かめてきました。

答えは「アスパルテームより粒の数。大人は1日1ケースまで」です。

この記事のポイント
  • 1ケース50粒で23kcal・糖類0g
  • 主成分は甘味料のソルビトール
  • 飴に替えるとカロリー同じで糖分約7g
  • アスパルテームの許容量は据え置き
  • 大人は1日1ケースまでが目安
  • 子どもは半分の約25粒まで

甘味料を避けて砂糖の飴に替えても、カロリーは変わらず糖分が増えるだけというのが、今回いちばんの発見でした。

怖がるところを間違えていたんですね。

そうです。気にするのは甘味料の種類より、1日に何粒食べたかです。

仕事中にケースを空けてしまう日が続くなら、デスクに置くのは1日1ケースと決めておきましょう。子どもには、数粒を出して渡してください。

甘味料を使った飲みものでは、アサヒドライゼロも調べています。

口をすっきりさせるお菓子では、メントスの記事もあります。グレープもミントも1本で炭水化物34〜35gと、砂糖と水飴が中心のキャンディでした。

甘味料のアスパルテームを使った駄菓子では、さくら大根の記事もあります。100gで15kcalとカロリーは低く、気をつけるのは食塩2.8gの塩分でした。

成分ラボでは身近な食品を、メーカーの公式表示と国の資料をつき合わせて1つずつ調べています。

甘味料を使ったお菓子や飲み物の記事もあわせてどうぞ。

数値についての注記

本記事の栄養成分値と原材料はアサヒグループ食品の公式商品情報(ミンティア ワイルド&クール・2026年10月1日確認)、ドロップ・あめ玉・ラムネは文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」の100g当たりの値を7gに換算したものです。ミンティアのソルビトール量は公表されていないため、炭水化物6.7gをすべてソルビトールとみなした上限の値で計算しました。

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。持病のある方や、お子さまの食事に不安がある方は、医師の指示を優先してください。

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